全体相場、よう下げまんな。
個人は相当やられていると考えて間違いありません。
しかし、こういう時は同時にチャンスも落ちているものであります。
下げで買い、戻りで売る。
これが出来て一人前。
ある意味、相場の基本事項であります。
ただし、この基本事項、少なからぬリスクがあります。
チャンスの脇にひっそりとたたずむリスクが。
下げたらチャンス
売られ続ける株はありません。
下げたらチャンスに他ならないのであります。
特に新興株の爆下げは見逃せません。
値動きの大きい銘柄群です。
戻りだけで5%は取れるのでは?
いや、20%くらいはイケるかも。
わくわくドキドキのアレな爆下げであります。
さあ、どこで買うべきか。
全てはタイミング次第であります。
買いのタイミング
タイミングを誤ると、エライ目にあいます。
そもそもボラティリティが高まっているのです。
下げの頂点ではボラが大きくなる、これが普通。
だからこそ、戻りで大きく取ることができるわけです。
すなわち、チャンスとリスクが背中合わせになっている。
世の中の全てがこのシステムを取っております。
であるからして、タイミングの精選。
戻り始めるのはどこなのか。
それを目を皿のようにして探すのであります。
タイミングには2種類があります。
- 頑強な強さを買う
- 下げ過ぎを買う
の2種類のタイミングです。
頑強な強さを買う
強い銘柄は、相場がどうあろうとも上げ続けるのであります。
ですから、頑強な強さを買うのも一つの方法。
相場が下げているのに上昇傾向の株、これをピックアップしておく。
大事な手法であります。
例えば、◯◯ショックの時にも、たいていは上げ続ける株があるものです。
そして、そのような株は、その後も上げ続ける場合が多い。
すなわち、下げ相場は強い株を選ぶに好都合なのであります。
しかし、本当に相場が強力に下げてきますと、さすがにどの銘柄も下げ出す場合があります。
全ての銘柄が一斉下げ。
その場合は、下げ過ぎた銘柄を狙うのも一法。
下げ過ぎを買う
こんなに下げて良いのでしょうか。
そんな下げ過ぎ銘柄は、常に存在します。
特に下げ相場においては、個別銘柄が日替わりで「なにこれ安い」となるのであります。
まあ、ダダ下げ3陰線から、さらにドカン下げ。
そこを買っておけば、多少のリバはあるような。
リバれば、それなりのボラを取ることができます。
あくまで、リバれば、ね。
リバウンドがなかった場合、それはそれで、いささか恐ろしいことになります。
すなわち、ドッカン下げの後の大暴落。
アリ地獄
下げのアリ地獄にハマったら、まずは即刻降りることであります。
もがけばもがくほど、抜けられなくなります。
脱出が遅れれば遅れるほど、事態はシリアスを極めることに。
そもそも、下げ相場においては、安い銘柄が続出しています。
あわてずタイミングを見計らえば、チャンスは落ちているのであります。
降りてから、入り直せば良いのであります。
降りられれば、のお話ですが。
ヤバい相場で勝負する方法
世界の情勢が混沌を極め、実に危険な様相を呈して来ました。
いわゆる、ヤバい相場であります。
ヤバい相場はノーポジ。
それも一つの方法ではあります。
しかし、当方、こういう時こそポジションを張る習慣。
なぜなら値動きが悪くない。
ヤバい相場こそ、グイグイ来る。
そんな傾向が無きにしもあらずなのであります。
上がる株を全て買う
どれが上がるかわからない。
であるからして、候補銘柄は全て買う。
分散買いによって、リスクを低減するのであります。
目が効く人であれば、ある程度の確率をもって、上げを取ることができます。
すなわち、この手法においては、目が効くようになる必要があります。
そうすれば、確率によって、利益が手に入るのであります。
全ては確率であります。
確率が悪くなれば負けるし、良ければ勝てる。
そして、日々、確率を上げるためにデータを集める。
これがスイングトレーダーのルーティーンであります。
では、どのようにしたら確率が上がるのか。
極端を狙う
極端な値動き狙い。
素っ高値でも良いし、爆下げからのリバでもよろし。
その中で、どこかで値幅をガッツリ取れないか。
これを日々意識しつつ、監視するのであります。
ずっと横ヨコの銘柄を見ていても、上がるタイミングはやってきません。
グイグイ上げるからこそ、そこからちょっとだけ頂くことができるのであります。
そもそも少ししか値動きがないのであれば、頂ける可能性もわずかになってしまいます。
であるからして、ヤバい値動き、グイグイ来る値動き。
極端の中のチャンスを、目を皿のようにして探すのであります。
地味株を見逃さない
では、地味株はダメなのかと言えば、そんなことはありません。
地味な目立たない株、あるいは、主力株で値動きがあまりない株でも、平気で1日に3%くらいは動くものであります。
3%も取れれば十分であります。
ですから、地味株も見逃さない。
極端な値動きの株と、地味株の両方からチャンスを探す。
これにより、候補銘柄を増やすことができます。
横ヨコ・プラマイゼロと言うのも、ダメと言う訳ではありません。
損さえしなければ良いのであります。
そして、持ち株の中から、偶然グイグイ上がる株が出てくることを期待する。
日々、横ヨコ以上、爆上げ以下の銘柄を探し続け、その精度を上げて行く。
ただし、下げたら終いです。
下げたら終い
スイングトレードにおいては、下げたら降りる。
何のために分散して買いを入れるのでしょうか。
やられた時の被害を少なくするためであります。
分散しているからこそ、下げた銘柄はさっさとぶん投げ。
逆に言いますと、ここで下手に耐えてしまうと、傷口を広げる結果となります。
ナンピン買いは原則、禁じ手であります。
ナンピン買いをしないで済むよう、トレード手法を組み立てなければなりません。
さもないと、勝負結果をどんどん先延ばしすることになります。
挙句にドカンとやられる。
そんな可能性を増やしてしまうのであります。
ナンピン買いは何のヘッジにもならない。
ヘッジをするには掛け捨て保険がよろしゅうございます。
相場が思い切り下に振れる可能性がある。
そうなった場合には、安いプットを買っておくのがよろしゅうございます。
最初からこのプットは捨てる、この考えのもとに、掛け捨て保険としてプット買い放置をするのであります。
安いプットはいくらでもありますので。
買えない時こそ買っていく
こいつは買えない。
相場において、そんな状況は非常に多い。
なぜ買えないのか?
一瞬先は闇であるからです。
しかし、闇の中にチャンスはある。
黄金の聖杯は、暗がりの中に隠れているのであります。
すなわち、ピンチはチャンス。
この相場の不条理にどう立ち向かえば良いのでしょうか。
買えない=安い
この相場はコワくて買えない。
様子見以外ない。
そう思った時、多くの人は買いを控えます。
ノーポジにしておけば、やられずに済む。
一見、この考えは合理的に見えます。
しかし、相場は安く買って高く売る。
相場の基本は利鞘を取ることにあります。
多くの人が買えないのであれば、相対的に安くなっている可能性は高い。
すなわち、買えない相場は安いのであります。
チャンスはそこにある。
当方の結論はこれです。
最も買えない相場
相対的な安さを買いに行くためには、最も買えない相場を探す必要があります。
最も買えない相場とは何か。
誰も手が出せず、様子見とならざるを得ない相場であります。
その例には、以下のようなものがあります。
中途半端な下げ
相場がじわじわ下げている。
もうそろそろ反転するだろう。
しかし相場はそんなに甘くない。
いつまでたってもジワジワ下げている。
反転もせず、爆下げもせず、意味もわからず冴えない相場。
こんな時には多くの人が買えず、かと言って空売りに全振りする訳にもいきません。
結局のところ、様子見の人が増える。
そんな相場にチャンスが落ちている場合が少なくありません。
素っ高値更新
もうはまだなり、まだはもうなり。
この相場格言は、上げ続ける謎相場で良く聞くものであります。
素っ高値を更新し続けるなんて、おかしいだろう。
相場が間違っている。
適性な価格を完全に超えているじゃないか。
そんな時、多くの人は買えなくなります。
様子見に徹さざるを得なくなるのです。
従って、素っ高値こそ、安いとも言える。
高値更新は逆説的安値とも言うべき、不可思議相場であります。
ここにチャンスが落ちていると言えなくもありません。
難破懸念
この船はいずれ沈む。
難破船、間違いなし。
あるいは、すでに明らかな難破船である。
沈みゆくタイタニック。
当然ながら、誰も買うことができません。
タイタニックに飛び乗る者などいないのです。
そして、誰も買えないと言うことは、そこに相対的安さが発生する。
もちろん、相手は難破船であります。
命の危険と引き替えにチャンスが寄り添っている、そんなヤバい相場。
きわめて高難度を誇りますが、通常、そんな状況が1年に何回かはあるものです。
相場がおそろしや
どこかの誰かが企んでいる。
その企みは、一撃にして相場を破壊する。
どこかの誰かとは、世を仕切る影の独裁者かも知れない。
彼は、相場のみならず、この世界の全てを崩壊させる可能性すらあるよ、と。
危険なボタンをポチっとな。
これがおそろしや相場であります。
おそろしや相場に直面するや否や、多くの人は買うことができません。
むしろ、空売りをしたくなるものです。
ヘッジ玉が増える結果となります。
平常時に比べ、相対的に安くなる、この危険な相場。
すなわち、相場のおそろしやが安い相場を提供してくれる場合もあるのであります。
読めない時のポジり方
読めない時にどうポジるか。
すなわち、相場の生き残りに関わる重要問題。
もちろん、わからなければポジションを持たなければ良いのであります。
しかし、そうなると、年がら年中、ノーポジでいなければなりません。
相場はわからない事だらけなのであるからして。
しかるに、わからない時にどう持ち越せば良いのでしょうか。
最低横ヨコ
最低限、横ヨコ。
大きく下げてもらっては困る。
買いで入る限り、これが基本となります。
悪くとも、横ヨコか、微下げ程度に収まってくれればよろしい。
全体相場がある程度大きく下げたとしても、なるべく被害を少なくして降りる。
だからこそ、ポジションを持ち越すことができるのであります。
まず、第一の優先条件がこれであります。
では、どうすれば、最低限横ヨコ、下げたとして微下げ、これで済ますことができるのでしょうか。
それは、爆下げ時のチャートが物語るのであります。
爆下げ時を調べる
爆下げとは、例えば、リーマンショックであったり、311の震災の時。
この非常時においても、なぜだか上がる銘柄は存在していました。
もちろん、横ヨコ程度で済んでいる銘柄も、中にはありました。
これを調べるのであります。
なぜ、全体相場に逆らい上がったり、横ヨコで済んだのか。
わかり得る限りの状況を調べる。
そして、その銘柄と類似した状況にある銘柄を買うのであります。
すなわち、過去の履歴の調査力。
相場のことは相場に聞く。
これがヤラレを最小限に済ませる方法であります。
また、その時に大きくやられたであろう銘柄を調べることも大事です。
ヤラレの元凶銘柄
相場が大きく下げた時に、一緒にドカンと下げてしまう。
素直に周囲の影響を受ける銘柄。
素直すぎるんだよ、と不平を言いたくもなります。
しかし、たいていの銘柄は、このパターンに該当します。
ヤラレの元凶パターンとは何か?
はっきり言いましょう。
ジリジリと中途半端に下げている銘柄です。
なぜドカンと下げず、ジリジリと売られるかと言えば、微妙な買いが入っているからです。
皆がぶん投げたら、暴落している筈です。
このジリ下げ銘柄は、相場の暴落をきっかけに、真っ逆さまに堕ちて行く。
このパターンがやたらと多いのであります。
すなわち、相場が怪しい時には、ジリ下げパターンの銘柄は買わずが吉。
そして、そんな中、なぜ買えるのか。
明日、上がると思うからであります。
上がらなければポジれない
買うからには、上がらなければなりません。
たとえ相場が多少下げても、明日はグイグイ来るであろう。
この見込みのもとに、買いを入れる。
これが当方のルーティーンであります。
そして、注意すべきことがあります。
持ち株が暴落したら、即刻ぶん投げなければならない、と言うルールであります。
相場の鉄則と言ってよろしい。
全体相場が強引に下げた時には、無駄な抵抗は意味を持ちません。
日経平均がドカンと下げたら、躊躇なくぶん投げる。
上がらないのに持っていても仕方ないのであります。
従って、いつでもぶん投げられるポジションサイズ。
これも重要であります。
ポジションサイズの問題
当方、持ち越す場合には、ポジションサイズはレバ1倍。
これを基本としています。
運用資金の1倍は超えないように。
もちろん、読めない相場であればあるほど、ポジションを小さくしておく必要があります。
ここはあくまで当人の感覚となります。
いろいろな条件を持って割り出す、計算する、と言うのも良いですが、結局のところ感覚。
なぜなら、そうしないと踏ん切りがつかないことが多い。
買いたいのだけど、どうにも踏ん切りがつかない。
そういう場合は、感覚に頼り、えいやっと買うしかないではありませんか。
さて、本日の結果は、スイング負け。
欧米株は有無を言わさず下げ続けました。
正直なところ事情はよくわからない。
こういうのは後から悪材料が出てくるのであります。
金融不安とは常にそんなものです。
銀行株がヤバい。
最悪の場合、連鎖的に影響が広がります。
そいつはいつ来るかわからない。
欧米市場はこれを熟知しており、比較的損切りが早く、政策を打ち出すのが早い。
その対極にあるのは日本市場。
何をやっても遅い。
そのはざまで、チャンスを見つけていく他ないのであります。
と言う訳で、本日も買い。
スイング買い持ち、何か漏らしそう。