デイトレで週明けにいきなり損をする例はよくあります。
その原因は、週明けに勘が鈍ること。
もう一つは、大口のポジション解消が月曜の寄り付き直後にありがちなことなど。
ただし、これは憶測の域を出ません。
少なくとも、週明けの負け傾向から何かを学び、対策を打つ必要はあるでしょう。
週明けのデイトレにありがちな傾向
週明けに損失を出すデイトレーダーは少なくありません。
これは良く言われていることでもあって、
- 土日を挟んで勘が鈍る影響
- 週明けの寄り付き直後に急騰・急落が多くなること
その他、様々な要因が考えられます。
急騰・急落とは、耐えられなくなった大きめのポジションを誰かがブン投げるということでもあります。
売る側も少しずつ売ってくれれば株価も徐々に下がり、こちらも損切りがし易いのですが、なかなかそんな都合の良い動きをしてはくれません。
多くの場合、いきなり損切りの目安を通り越してしまい、「あれ?」などと考えているうちに、含み損が広がってしまう訳です。
株の傷口が開いてしまう訳
泣く子も黙る株用語、コツコツドカン。

コツコツドカンを図示すると…
人間誰しも損はしたくありません。
コツコツ利益を貯めて行きたい、これ、本能です。
しかし、株をやっていたら何をどうやっても厚めの損切りは出てしまいます。
ですから、このドカンのほうを何とかする必要があります。
「損はイヤだ、もう少し様子を見よう。」
この一心で、傷口を余計に開いてしまうのです。
コツコツドカンを防ぐ方法
そもそも「コツコツ」利益を貯めると言うことが、株取引ではあまり効果的な方法ではありません。
やられる時に「ドカン」と損をすることが解っている訳で、そうだとしたら「コツコツ」と利益を貯めていたのでは、ちょっと追いつかないです。
利益のほうを「ドカン」にして、トータルで「ドカンドカン(利益)ドカン(損失)」になれば、それでようやくトントン。
まとめますと、
- 【おすすめできない】コツコツドカン
- 【ややおすすめ】ドカンドカンドカン
- 【おすすめ】ドカンドカンコツ
これ、株取引の精髄です。
理想形の「ドカンドカンコツ」ができれば、そのうち「億る」ことができます。
まずは中段の「ドカンドカンドカン」を目指すくらいがちょうど良いのかも知れません。
(オール「ドカン」では何か危険な印象となりますが。)
週明け負け傾向の原因とは
週末から週明けにかけて持越すと言うのは、短期トレーダーにとっては勇気のいることです。
中長期投資の人は別として、それ相応の確信がなければ、土日をまたいで持ち越すと言うことはできません。
確信をもって持ち越したのに、予想に反した結果になった場合、期待を大きく裏切られる形になります。
反動で、まとめて思い切り損切る、ブン投げることは良くあります。
金曜の夜に相場が思惑と違う方向に動くことは多いのです。
週明けに、満を持してブン投げと。
週末と週明けの短期トレーダーの心理を読む
逆に言うと、短期トレーダーは心理的に土日に持越しにくいので、週末の大引けに先に降りる人が多いと言うことでもあります。
そのため週末の大引けに安くなる株が多い印象で、個人的には週末から週明けにかけてのスイング持越しは、そこそこ成功率が高い印象です。
しかし、それを補って余りあるデイでの損失を出してしまうようでは、そんな悠長なことを言っていられません。
タクシーの運転手で言うと、いきなりタイヤを持っていかれた状態です。
営業できねーよ、と。
そんな営業停止状態を避けるためにも、週明けのデイトレードは慎重を期す必要があると言う訳です。