週末金曜日に株を持ち越しますか?

この記事は約12分で読めます。

週明けにいきなり損をする、そんな例は、相場では多い。

その原因は、週が明け、勘が鈍ること。

もう一つは、大口のポジション解消。

月曜寄り付き直後、大口のぶん投げが出ること、度々。

週明けの負けから何を学び、どんな対策を打てば良いのでしょうか。

スポンサーリンク

週明けのトレードの傾向

週明けに損失を出すトレーダーは少なくありません。

これは良く言われていることであって、

  • 土日を挟んで勘が鈍る影響
  • 週明けの寄り付き直後に急騰・急落が多くなること

その他、様々な要因が考えられます。

急騰・急落とは、耐えられなくなった大きめのポジションを、誰かがブン投げるということに他なりません。

売る側も少しずつ売ってくれれば、株価も徐々に下がり、こちらも損切りがし易いのに。

しかし、相場そんなに甘くない。

多くの場合、いきなり損切りの限度を超えてしまいます。

みるみるうちに、含み損が広がってしまうのであります。

傷口が開いてしまう謎

泣く子も黙る相場用語、コツコツドカン。

コツコツドカンを図示すると…

人間誰しも損はしたくありません。

コツコツ利益を貯めて行きたい、これは本能です。

しかし、この界隈、何をどうやっても、そのうち厚めの損切りが出てしまいます。

このドカンを何とかできないのか?

相場とは、この一心で生きることであります。

コツコツドカンを防ぐ方法

そもそも相場において、「コツコツ」利益を貯める方式は、あまり効果的ではありません。

多くの人は、やられる時に「ドカン」と損をすると解っています。

「コツコツ」と利益を貯めていたのでは、追いつきません。

利益の方を「ドカン」にして、それでようやくトントン。

まとめますと、

  • 【おすすめできない】コツコツドカン
  • 【ややおすすめ】ドカンドカンドカン
  • 【おすすめ】ドカンドカンコツ

これが相場の精髄と言ってよろしい。

理想形の「ドカンドカンコツ」ができれば、そのうち「億る」ことができます。

まずは中段の「ドカンドカンドカン」、すなわち、大きく勝つのを2回連続してから、大きく負ける。

このくらいを目指すくらいがちょうどよろしい。

その上で負け額を小さくするよう気を配るのであります。

金曜持ち越しの方法

週末から週明けにかけての持ち越しは、勇気がいります。

中長期投資の人は別として、それ相応の確信がなければ、土日をまたいで持ち越すと言うことはできません。

確信をもって持ち越したのに、予想に反した結果になった場合、期待を大きく裏切られます。

そうなると、やけっぱちになってぶん投げざるを得ません。

にもかかわらず、金曜夜、相場が思惑に反し、大きく動くことは多いのです。

逆に言いますと、短期トレーダーは心理的に土日に持ち越しをしにくい。

したがって、週末、大引けまでに先に降りてしまう人が多いのであります。

週末の大引けに相場は安くなる、これはある意味、必然とも言えるのであります。

しかし、これは短期トレーダー同士の戦いにおいてのみ、成り立つ理論です。

この理論をうまく利用すれば、週末から週明けにかけてのスイング持ち越しは、そこそこ成功率が高くなるとも言えます。

トレードの隙を突く方法は他にもあります。

下げ相場のスイングが一番儲かる

下げ相場と言えば、ついつい空売りをしたくなります。

ところが実際の話、スイングでは下げからのリバウンドを取る方法がなかなかよろしいのであります。

結局、相場というものは、まとめて10%取れるかどうか。

皆がそれを狙うゲームです。

10%リバるうち、3%をゲットできるなら、まずまず。

短期のスイングなら、そこそこの成功です。

わかりやすいリバがある、それが下げ相場であります。

ぶん投げるからリバがある

グイグイ下げる相場では、「これ大丈夫か?」と言う株が必ず出てきます。

たまたま安くなっていた株が、全体相場の煽りを受けて、必要以上に下げてしまうのです。

誰かがぶん投げると、下の板をぶち抜いて株価が下落。

この時、上に存在する板がなくなるか、普段よりも極めて薄くなる事態となります。

リバウンド前夜、板の状況はそうなっていることが多いです。

買いが入り始めると、株価はどんどん戻っていきます。

一番安い銘柄は、この時買えるのであります。

一番安いのが買える

高いか安いかは相対的なものです。

他の銘柄と比べ、何らかの判断基準で安い。

比べた時に初めて安いと考えるだけであって、絶対的な基準ではありません。

さて、何を比べれば良いのでしょうか。

PERを比べるのか、他の財務データか、テクニカルか?

比較項目は、いろいろなパターンが考えられます。

当方の場合には、自分なりの基準が3つくらい。

その3つが他の銘柄より低ければ、安いと判断します。

たくさん項目を並べて、全てにおいて安いものを探すと言うのはいかがなものでしょう。

大変な作業ですので。

全体相場が下げた時、いくつかの基準で安い。

これがわかりやすく、買いを入れやすいのです。

上げ相場は安くない

上げ相場の中では、これらの基準がどうも判断しにくい。

それに加え、別の問題があります。

安い株が上がるとは限らないのです。

実は、上げ相場では、上がっている株のほうがさらに上がります。

安い銘柄が全然上がらないとまでは言いませんが、正直言って、まあ、たいして上がりませんな。

ダメな株は全くもって相手にされないのです。

すなわち、安い株は安くない。

高い株が安い。

上げ相場、難しいですね。

そう考えると、やはり下げている時のアレな株ほどやり易いものはないのかも知れません。

ヤバい系の株はリバる

やばい株が爆下げした時のリバウンド、これは激しい。

皆、やばい株には買いを入れませんので、下がり切っています。

空売りも入っている場合が多い。

このため、リバる時には思い切りよくリバってくれるわけです。

倒産株が20%、30%上げた、なんて事例もあります。

そこをちょっとだけ頂きたい。

リスクは高いですが、この魅力、捨てられないものがあります。

優良株の難しさ

下げ相場となっても、優良株はあまり売られません。

皆が有望と見て、手放さないからです。

あくまで値持ちは良く、下がるとしてもじわじわ下がります。

しかし、じわじわ下がる銘柄ほど難しいものはありません。

切るべきか切らないべきか、悩ましい限りとなります。

中長期投資なら、当然切らないべきでしょう。

優良銘柄ですから。

と、こんな感じの考えの人が多い筈です。

では、リバウンドはしっかり入るのでしょうか。

残念ながら、必ずしもそうではありません。

値持ちが良い銘柄は、そうそう易々とリバウンドをしてくれはしないのであります。

翌日下げてもリバがある

優良株に対し、小型のアレな株、これはリバウンドします。

翌日日経平均が下げたとしても、リバる時にはガツンと。

ところが、優良株はたいてい、日経平均に追従するのです。

リバなんてしませんわな。

ですから、総合しますと、リバウンドを狙うなら下げ相場のアレな株です。

だいたい相場と言うものは、そんなものです。

一泊二日の手法

当方のスイングトレード、一泊二日の手法とは、短期順張り・逆張り。

さわるな危険。

リスクと引き替えに無理矢理利益を絞り出すやり方であります。

アレな株を狙う

当方がスイングトレードで持ち越す株はほとんどが、ヤバい系のアレな株。

それももしかしたら上場廃止もあるかも知れない、そんな怪しい株を扱うのであります。

そんなものは慣れ。

やっていれば平気になってしまいます。

なぜそんな銘柄を持ち越すかと言うと、リバウンドの幅が大きいからです。

なんでこんな株、リバるのかと言うくらい、アレな株のほうがリバります。

スイングトレードとは

通常、数日~数週間程度で切り上げるトレードを意味します。

1銘柄の買いあるいは空売り、複数銘柄に渡る分散投資、買いと空売りを組み合わせるなど、やり方は様々です。

当方の場合には買いが中心で、なるべく複数銘柄に分散するやり方を取っています。

もちろん、上がると思える銘柄がたくさん抽出できれば、もっと多くの銘柄に分散することができます。

アレな株とは

一般に、財務内容がはかばかしくない、値動きも下落傾向、あるいは、全く動かない株を意味します。

普段は出来高がまったくなく、放置状態になっているようなパターンも多い。

ところが、そのような冴えない株が突然動意づいて急上昇したり、売買代金が何百億円と膨らんだりする場合があります。

そのような場合、通常は大型株などに比べて、値動きが破格に大きくなります。

このチャンスを狙うのであります。

しかし、お世辞にもリスクが低いとは言い難いです。

十分にご注意ください。

仮想通貨との対比

小型株の値動きの振れ幅は、仮想通貨をも超える場合が少なくありません。

仮想通貨の方が値動きが大きいと思っている人がいますが、そんなことは全くありません。

そして、小型株は、ファンダメンタル的要素とは無関係に、たいした材料もなく値動きが大きくなることもあります。

そこにチャンスがあります。

値動きの大きさで言えば、

(アレな株):(仮想通貨)=3:2

くらいに考えていてよろしい。

当方の感覚的なものですが。

大損のリスク低減

一旦値動きが大きくなった銘柄は、「動意づいた」と表現されます。

動意づいた銘柄の値動きは予測がつきにくく、突然の下落や特売りの状態に陥ることも。

これらの値動きに精通した者のみが、トレードで利益を残すことができるのであります。

それ相応の覚悟が必要です。

その上で、的確な損切り敢行が必須となります。

損切りの躊躇は命取りです。

微妙な株が上がる理由

なぜアレな小型株が材料もなく、大きく動くのか。

その理由は、定かではありません。

動意づいた小型のスイング買い持ちは、人様にはお勧めできない手法です。

逆に動かれたら終わり。

プレッシャーも半端ありません。

優良株の中長期投資で儲けられるなら、それに越したことはありません。

突然●

銘柄によっては、最悪、買ってすぐに上場廃止の宣告を受けてしまうことすらあり得ます。

余命、一泊二日。

一応、当方も財務(会社四季報の概略データ)は見ることが多い。

しかし、まあ無視しますわな。

チャンスだと思ったら、すぐさま手が出てしまいます。

やばい、やばすぎる。

優良銘柄は難しい

順張りで上昇株を持ち越す場合も同じです。

優良大型株ではそんなにギャップアップしません。

+1~1.5%くらい?

100億円資金で回転させるなら、それで十分かも知れませんが。

いかんせん弱小個人のスイング狙いでは、値動き極大銘柄が必要です。

このため、当方、値動きの大きさで知られる、先物オプションにも手を広げています。

オプション克服は新境地

オプションでは、思惑通りにいったら、平気で2割くらいは利益が出ます。

しかし、オプションは常に「タイムディケイ」と言う現象のもとにあります。

「タイムディケイ」は直訳すると、時間的価値の減少です。

ディケイとは「腐る、衰える」と言う意味。

オプション価格は、徐々に下がっていくのが常であります。

この「腐り」を克服するすべがなければ、オプションで儲けることは難しいです。

分散持ち越しの手法

分散はリスクを減じてくれる。

そう信じていたこともありました。

しかし、相場の難しさは、理屈通りに行かないところにあります。

そんな相場の分散手法とは、どんなものなのか?

上がるポジの方法

分散持ち越しのコツは、最も上がりそうなポジションを持つことであります。

どうしたらそんなポジになるのか?

その答えは、日々の修正であります。

相場は修正の場なのです。

日々、これはダメだな、これはOKだな、とやるのであります。

エクセル表とのにらめっこ。

そして、上がる確度をじわじわ上げて行く。

年間ではザラバが250営業日程度、あります。

ならば、年間250回、ポジションのセレクト方法に修正をかける。

すなわち、セレクト方法が全てであります。

セレクトの優劣

セレクトの優劣が、結果を支配します。

日本株は地方市場も合わせると、4000銘柄弱。

この中から、最も上がると期待できる銘柄を選ぶ。

いわば、4000分の1のセレクト。

これができなければ、スイングトレードは困難を極めます。

では、セレクト方法を向上させるために何が必要か?

結論としては、運を拾うことであります。

かなしいかな、相場は運で動く面が大きい。

運ゲーの対抗手段

分散ポジを持った時、1銘柄が全く予想に反し、爆下げをすることがあります。

7銘柄買い持って、1銘柄が爆下げし、他も冴えなかったがために、トータル大損。

これが良くあるパターンであります。

対抗手段は、その他に1銘柄、爆上げする銘柄を保有することです。

運ゲーには運ゲーで対抗する。

運を運で相殺できて初めて、大負けからの脱却ができる。

実は、分散ポジションの本質は、ここにあります。

なぜ分散するのか

分散の理由は、全てを必然でコントロールできないからです。

いろいろな理由をつけて、思い通りにいかない。

人生と似ています。

でなかったら、分散をせず、1銘柄に全振りをすれば良いのであります。

なぜ1銘柄全力ができないのか?

値動きなんざ、わかりゃしないからです。

いくらでも予想は覆される。

絶対はなく、自信も持てない。

だから分散してポジションを持つのであります。

相場の厳禁語句

「絶対◯◯だ」

「自信あった」

当方、「絶対」と「自信」は、相場の禁止語句に指定しています。

これを言い始めると運が逃げるからです。

実は、これらの2語は、思春期をむかえた子供が口にしがちな言葉であります。

見込みを外した経験が少ないためです。

彼らは、ハズした後、どうするのか?

しらばっくれる。

これを彼らの用語で、バックレと呼びます。

追及されれば、言い訳に終始します。

「絶対」と「自信」は、そんな態度を前提にした言葉です。

運はその性質上、無作為なものであり、その上、前提などと言うものを嫌うのであります。

システムの理解

相場は運で動くのであるからして、月に一度くらいは大きく取れるし、大きくやられることもあります。

だからこそ、上げの方でしっかり利益を残す必要があります。

損小利大のコツは、運ゲーで勝つこと。

そして、その運ゲーは、突出した1銘柄の値動きによるところが大きい。

すなわち、運ゲーシステムの理解が、ポジションセレクトの精度を上げるのであります。


さて、本日の結果は、スイング同値降り。

相場は上がったのに何やこれ。

やってられません。

これは運負けであります。

運負けがずいぶん続きますなあ。

わかっとります。

これが相場なのです。

次行こ、次。

結構厚めにアレな株買い持ち。