スイングトレードのコツと当ブログの結論

この記事は約9分で読めます。

チャートの記憶は必要か?

チャートの何を利用するのか?

周辺情報をどこまで覚えておくべきか?

抽出すべき必須の情報とは何か?

すぐれたトレードマシーンとなるための手法は?

そんな当方の思いは、以下のようなものであります。

スポンサーリンク

トレード情報はどこまで?

同じ情報でも、銘柄によって、属性によって、出来高によって、全体相場によって、意味が変わってきます。

例えば、売り禁の規制が発動されても、上がる場合と下がる場合があります。

周辺情報によって、参加者の判断が変わってきます。

好材料が出ても、材料出尽くしなどと言って、暴落する場合すらあります。

出尽くしを言えば、何とでも説明がついてしまう、この不条理。

一つの情報が、売買にどう寄与するのか、これは謎なのであります。

しかも、付随情報は範囲が限定されていません。

情報は、どこまで把握しておくべきなのか?

例えば、あの日は晴れて、乾燥していた。

そんな一見無意味な情報が、もしかしたら売買の結果に寄与するかも知れません。

当日の天候・湿度を逐一覚えていられるなら、後々の判断材料になる場合、なきにしもあらず。

記憶力は良ければそれに越したことはないのであります。

まことにつらい話でありますが。

この考えにとらわれ始めると、集める情報がとてつもなく広がりすぎ、キリがなくなります。

これを当方の用語で、相場のイデオロギーへの埋没、と呼びます。

自動スキップ機能とは?

ネットの掲示板か何かに

「今日はチャートの千本ノックや!」

と言う、書き込みを見たことがあります。

実は、1000のチャート画像を見たところで、サンプル数としては少なすぎます。

1万でも足りません。

ですが、とりあえず千で十分であると仮定しましょう。

それらの画像を全て覚えておいて、瞬時に役に立つ情報・事例を引っ張り出す。

これは難しい。

もしそれが出来るのなら、多くの付随情報から、必要ないであろう情報を勝手に瞬時にスキップしていることになります。

スキップした理由は自分でもわかりません。

気づいたら自分の脳がやってくれていた。

そう説明するしかないのであります。

これは再現性において実に心もとなく、非科学的な方法と言えます。

脳内作業を書き出せない

脳内作業をコンピュータに代行させようとしても、そもそも手順を書き出せません。

すなわち、プログラムを組むことすら難しい。

チャートを数千、数万と保存し選り分ける作業。

しかも、付随情報と照らし合わせて比較検討。

脳内でそんなことが出来るとは、当方、にわかに信じがたい。

脳内魔術の情報選別作業です。

しかし、皆これをやっているのであります。

性能が良いかどうかは別として。

手順を書き出せるなら、必要最小限のデータだけを記録し、覚えておけばよろしい。

無駄な作業は一切省くことができます。

チャート画像を覚える必要も、保存しておく必要もありません。

しかし、その手順が、PCですらフリーズするような複雑な手順である場合、真似することは難しい。

当人固有の能力のおかげ、と言うことで話は終わります。

単純化された記号

チャートとは時系列の株価・出来高・時間経過を図示したものに過ぎません。

その陰にある情報を合わせて記録し、覚えていないと意味がなくなってしまいます。

例えば、増し担保規制になっていて、出来高が減った、などの情報です。

付随情報のうち何が役に立ち、役に立たないのか、トレードを始めたばかりの段階では予想すらできない人が多いでしょう。

複雑な付随情報が多量にあります。

単純化された幾何学図形だけを眺め、反芻したところで、期待されるほどの効果があるのか否か?

当方にはそれはわかりません。

しかし、疑いを持っています。

すなわち、単なるチャートには意味がないのではないか、と。

着目点を絞る

脳内の魔法の情報選別作業に期待するよりは、予め着目点を決め、比較検討する材料を絞り込む。

その範囲内のデータのみを保存し、比較検討を行う。

これが合理的なのではないか。

例えば、着目点を「出来高が昨日終値比で3割増加した銘柄の翌日の株価の上昇率」とし、データを集めておく等です。

集めた件数が多ければ多いほど、着目点(株価と出来高3割増の相関)の結果に信頼度が出ます。

ただし、これは厳密なものではありません。

検証結果が偶然でないことを証明することが難しいからです。

相関関係が無いとか、あるいは、あったとしてもほとんど役に立たない可能性もあります。

最初から無意味だと見込めるなら、それらを調べるのは無駄に過ぎません。

着目点に限った情報を集めて検証する、この場合、チャートの画像を保存し(覚えて)おく必要はありません。

必要最小限の情報が必要となるのみであります。

ランダムウオークなら不可能

着目点を決め、限られた情報を蓄積しておいて、比較検討。

その結果、何らかの相関関係が見つかれば幸運であります。

そもそも相関関係は存在しないかも知れないのであります。

ランダム・ウオーク、カオスな現象を観察しているに過ぎない可能性。

解が存在するか否か不明なまま、検証する必要があるのであります。

うまくいけば大金が稼げるのでしょう。

しかし、チャートの千本ノックどころか、三万本ノックをやったところで、そこに到達できるかどうか、何の保証もないのであります。

すなわち、調査研究が一切無駄となる可能性。

記憶力は大事か?

リーマンショックの時のメガバンクの日足を覚えていますか?

そう言われて、すらすらスケッチなり、言葉で説明できる人がどれだけいるでしょうか。

当方、全く覚えていません。

あんなに毎日やられていたのに。

日経平均、ダウの日足なら、うっすら覚えている程度。

日経が10000円を割れて下値8000円くらいだったよな?

そんな程度で、細かい価格や上下動なんて全く覚えていないのであります。

そんな状態で、たくさんのチャートを記憶しようとしたところで、タカが知れています。

と言うか、見るだけ無駄。

もちろん正確にたくさんのチャートを覚えている人もいるのでしょう。

覚えていたとして、何を持って比較検討するのか?

謎としか言いようがありません。

チャートを捨てる

儲けられるであろう着目点を見つける、それが大事なポイントであります。

そこから離れてチャートを多量に眺めたり、補助線を引いて考えたところで、どうにもなりやしないのです。

誰しも脳の処理能力には限りがあり、寿命にも限りがあります。

時間切れ(寿命が来る、ボケてしまう)になったらどうすればよいのでしょう。

チャートの暗記作業なんて当方はしたくありません。

チャート画像収集作業に費やす時間も余力もありません。

それが当方の現時点での、偽らざる見解であります。

スイングトレードの目標

スイングと言うと、通常は数日以上、場合によっては数週間・数カ月をかけ、トレードする方法です。

何%くらいの利益を目標とすべきか?

デイトレに比べ時間軸が長い、と言うことは、より利幅を広く確保しなくてはなりません。

当方としては、+3%以上の利益を目標にしています。

まあ5%は取らないと。

それ以下の利益、あるいは損切りとなる場合には、ほとんど失敗トレードの扱いです。

結局のところ、トレードは利益確定の幅と損切り幅の戦いであるからして。

一番ラッキーなトレードは、ギャップアップで利益確定する方法です。

100円の持ち株がいきなり105円になったら、お得極まりない状態。

ギャップアップを狙う方法を、名付けてギャップ投資法と呼びます。

リスクこそ効率

ラクをして値幅を得たいと思えば、危険なトレードにも挑戦しなければならなくなります。

優良安定、大型株でトレードをしていたのでは、値上がりを大きく取ることは難しい。

財務もあやしく、恐いくらいの値下がりをしていた株や、全く意味不明に値上がりをし始めた、得体の知れない株。

これらを買うことで、厚い利益を狙える場合が少なくありません。

すなわち、厚い利益はリスクと隣り合わせ。

おすすめできない方法ですが、それなりの効果はあるものであります。

捨て身の術。

銘柄の絞り方

スクリーニング法は値上がりしそうな銘柄を選ぶ、これ一択であります。

どのように銘柄を選ぶのか?

銘柄選定の根拠については、無限通りの方法があります。

知識と経験・能力を総合して自分独自の方法を編み出す必要があります。

人と同じやり方では多くを期待できません。

長期投資なら別ですが。

チャートの見方あれこれ

時間軸が短ければ短いほど、ファンダメンタルは関係ありません。

短時間においては、優良株だからと言って値上がりするとは限らないのであるからして。

しかし、一つ言えることがあります。

相場は人々が買い始めたら値上がりするし、売り始めたら値下がりします。

それがいつまで続くのかはわかりませんが。

これを相場用語で需給と呼びます。

需給をどう読むか?

株価と出来高の時系列推移。

そこから何とか読む他ありません。

相場に乗る

相場全体の上昇、あるいはリバウンド。

これを利用する手もあります。

その場合には、個別銘柄と言うよりも日経平均全体の動きに注目します。

そして、銘柄を分散して、買い持つのであります。

指数連動型のETFを買う方法もあります。

銘柄を絞り込むことで、より厚い利幅を取るやり方もあります。

損切りと偶然に至る必然

そのまま耐えるか損切りをするかの二択。

この場合において、本能に任せるとナンピン売買をしがちになります。

少額ナンピンに始まるナンピン地獄、これはよくある失敗。

確信をもって反発すると判断できない場合には、早めの損切りを心掛けたほうがよろしい。

短期売買においては、ナンピンに頼りすぎてはなりません。

スイングトレードでは特に、損切り方法を研究する必要があります。

ナンピン買いをしてしまった場合や、カットせずに必死に忍耐した場合、傷口を広げる場合が多いのであるからして。


さて、本日の結果は、デイ勝ち、スイング勝ち。

デイでは、ヘンな株のリバウンドで益。

スイングは思いのほか利幅が大きく取れました。

やはり一撃必勝であります。

なぜ勝てたのか?

その答えは運です。

結論は運に他ならない。

なぜなら運こそ、大きな値幅を取ることができます。

手法としてダメなのはその逆。

既定路線のチキンレース、すなわちコツコツ売買のコツコツ利益。

結論に至るのに、長らく時間を要しました。

はっきり言いましょう。

世の中は運、すなわち偶然性でできています。

必然を取ることを目的としてはならないのであります。

それではせいぜいショボい利益しか手に入りません。

そうではなくて、偶然性を取りに行く。

偶然と言う目的に至る手段、それが必然性に過ぎないのであります。

結果、利益が格段に大きくなります。

すなわち、毎月の給料を目的としてはなりません。

そうではなく、棚からぼた餅式の、特大ボーナスを掴みに行く。

その目標のために、やむなく手段としての月給仕事をするのであります。

地道な公務員方式はだめだめのダメであり、完全歩合性の売れっコ水商売、ヤンキー芸能人みたいなアレ。

それが相場の大いなる側面であり、逆説性であります。

官僚王国日本には、実に向きませんな。

思わず手が出て、アレな株ざっと持ち越し。