先物がなぜ急騰するのか。
そう考えると謎は深まるばかり。
仕方ないので、後付けの説明を考えたり。
しかし、後付けはトレードに意味を持ちません。
先んじて値動きを察知する必要あり。
では、何を持って先んじれば良いのでしょうか。
一つには、まず乖離。
先物と現物の値動きにおいて、乖離を見る。
素人のたわごとにつき、参考非推奨であることを強調しつつ。
先物についていく方法、その思いは以下であります。
先物との乖離
乖離とは、比較対象との差。
差は常に変動しており、大きく開く場合もあれば、狭まる場合もあります。
先物に対し、個別株の値動きが大きく反れているとき、戻りを期待する。
これが先物との乖離を見てトレードすると言うことであります。
しかし、本当にそれでうまくいくのでしょうか。
実は、必ずしもうまくはいきません。
むしろ、乖離が大きくなったのに、ますます価格が離れていく。
そんなことすらあります。
先物が急騰したからと言って、今そこにある銘柄もついて行くとは、全く限りません。
すなわち、先物との乖離を見てトレードするためには、その株が先物との乖離に対し差分を縮め戻っていく。
そんな復元能力が個別株の方に頑強に存在しなければならないのであります。
では、現物株の先物価格に対する復元能力とは何なのでしょうか。
乖離復元能力
例えば、小型株においては、先物が急騰しているのにも関わらず、微動だにしない。
あるいは、真逆に下げていく。
そんな株がいくらでも存在します。
これでは先物を見ている意味がありません。
上げには付き合わず、下げだけ行動を共にする。
よくあるアレな株のパターンであります。
ですから、先物が先行して上げ、個別株との間に乖離が生じたとき、当の値動きが追随してくれるか否か。
これが重要問題。
この追随する度合いを、当方、乖離の復元能力と呼んでおります。
では、乖離復元能力はもっぱら、どこに存在するのでしょうか。
その答えの一つは、日経平均に対する寄与度の高い銘柄群であります。
日経平均寄与銘柄
日経平均に対する寄与度の高い銘柄、それは主に値がさ株であります。
値がさ株でなくとも、株式分割を繰り返している場合など、寄与度が高くなる場合があります。
では、これらの銘柄群において、先物に合わせて売買すれば勝てるのか。
残念ながら、その答えはノーであります。
なぜなら、このような銘柄群の場合、先物を追いかけるのが常であり、あまり乖離が開かないのであります。
いつも背中にピッタリついて追いかけ回している。
連動性が高いからこそ、乖離もあまり開かず、インする隙を与えてくれない。
これが日経平均への寄与度の高い銘柄群の難しさです。
乖離に対する復元能力が高ければ高いほど、追いついていく能力も高い。
これらの銘柄群を追えば追うほど、乖離から頂けるであろう利益が逃げてしまうのであります。
すなわち、連動性は追えば逃げる。
追えば逃げる
先物価格から買いを入れる際の、トレードの難易度、それは追えば逃げると言うことであります。
追おうと思った時には逃げないで、買いを入れた瞬間によっこいしょ、と動き出してくれる。
そんな都合の良い銘柄があれば良いのですが。
すなわち、先物の上げに対し連動性があるのだけれども、自分が買いを入れる時までは待ってくれる。
誠に手前味噌な値動き。
それを探す必要があります。
まあ、そう簡単にあるわけ、ないわな。
すなわち、連動、連動言ってる人はアレであります。
まずは、相場の女神に好かれなくてはなりません。
相場の女神のお膳立てを期待したい。
女神さんの顔色をうかがいつつ。
相場の顔色を伺う
相場とは不思議なもので、目を皿のようにして探していると、おいて行かれる銘柄が見つかる場合があります。
電車が急発進するとき、乗客には体が置いて行かれるような力が働きます。
個別株においても、同じように置いてけぼりを食らう銘柄が出ないこともない。
ここに着実にインしたい。
そうすれば、鉄壁の主力株、天下の大型銘柄においてでも、一定の値幅を頂ける可能性があるのであります。
本日もその手法により、デイ。
結果は以下となります。
スイング負け、デイ勝ち。
寄り付きは先物が弱く、いやな感じ。
やりづらさを感じる中、下げた持ち株のぶん投げ。
間髪を入れずに、主力株のデイ。
するとどうでしょう。
一旦値がさ株で薄利を抜いたあと、どうにも入る銘柄が見つかりません。
と思っていたら、先物があれよと言う間に急騰。
日経は信じられないほど戻り、300円以上上がりました。
仕方ないので、えいやっと値がさにインし直し、薄利を抜き直す。
ラッキーです。
しかし、じっとホールドしていたら、爆益だったのにとは思いましたが。
まあ、無理なことは考えても仕方ありません。
明日こそラッキー上げではなく、実力で勝ちたい、そんな思いの大引けです。