寄り付きギャップアップ狙いの手法とは?

この記事は約11分で読めます。

株のギャップアップ狙いの手法。

引けで買って寄りで売る?

持ち越した株がいわゆるGUしてくれれば、こんなに楽な話はありません。

もちろん簡単な話ではなく、ギャップダウンもありえます。

上手な損切りが必須。

寄り付きから特別買い気配になる方法、ないものでしょうか。

ギャップアップは英語でGap Upと表記します。

文字通りギャップが開いた状態で株価が動くこと。

ネット株用語として、GUなどと短縮する人もいます。

100円の株が105円まで飛んだら、それがギャップアップ。

この場合のギャップアップ率は5パーセント。

そのギャップアップ投資法とは?

スポンサーリンク

デイトレでギャップアップは狙えるか?

デイトレの場合には、通常、ザラ場の連続的な株価の変動の中でトレードすることになります。

このため、ギャップアップ・ギャップダウンともに、場中にはあまり起こることがありません。

ギャップを狙う手法と言うのは多くの場合、スイングトレードの場合を指すことが多くなります。

もちろん、デイトレの場合でも、株価がギャップアップ・ギャップダウンを全くしない訳ではありません。

前場・後場の時間内で突然特別買い気配、特別売り気配になることもあり、その場合には株価がいきなり飛ぶことになります。

売買が急に成り立たなくなって、次に寄り付いた瞬間には、株価が大きく変動している訳です。

昼休憩ギャップアップ・ギャップダウン手法

その他にも、例えば、前引けで買い、後場寄りで売る際に、お昼休みを挟み株価が飛ぶ場合があります。

前引け・後場寄りギャップ手法について、私自身も調べたことがありましたが、今一つ上手くいきませんでした。

昼休憩・ギャップ手法の場合は、ギャップ幅が小さい、あるいはほとんどない場合が多いため、難しいのです。

もちろん、何らかの個別材料がお昼休みに出た場合には、大きくギャップアップ・ギャップダウンする場合があります。

しかし、前もってその材料を読み切ることは難しいです。

このため、ギャップアップ狙い・ギャップダウン狙いの手法と言えば、たいていの場合、日足チャートにおける価格差を狙う手法を指す場合が多いです。

主に終値と翌日の始値の価格差です。

スイング手法:ギャップアップ狙いとは?

株価と言うものは不思議なもので、様々な要因で株価が飛ぶ、つまりギャップします。

日足チャートを見れば、前日終値から当日始値の株価の差が大きく開いている銘柄が毎日あることに気づきます。

株価がギャップする原因は様々で、個別の材料以外にも、株価の割安・割高の修正、その他にも、全く意味のわからない、原因不明のギャップアップ・ダウンも日常茶飯事的に起こります。

ギャップアップしたら勝ち・ギャップダウンしたら負け

買いの場合には前日に株を買っておいて、翌日にギャップアップしたら勝ち。

(空売りなら逆。)

株価がいきなり飛ぶ訳ですので、もしその「飛び」を事前につかめるなら、利幅の大きい、効率の良いトレードを行うことが可能となります。

もちろん、株価と言うものは思惑通りに動くとは限りませんので、ギャップダウンして大損する可能性もあります。

ギャップダウンすることが前もって分かるなら空売りをしておけば良いだけですが、実際はそうそう簡単に値動きを捕まえられる訳ではありません。

ギャップ投資法:その優位性

為替・先物ではやりにくい

実はこのギャップアップ・ギャップダウン狙いの手法、株に比べ、為替や先物ではやりにくいです。

理由は、ギャップのある価格変動が起こりにくいからです。

特に為替の場合、24時間、月曜から土曜の明け方まで、絶え間なく価格が動きますので、その中でギャップ、つまり価格が飛ぶと言うのは、なかなか起きにくいです。

そもそもが為替の価格変動をよくご覧になってください。

ドル円にしても90円から140円程度の間を相当の時間をかけて行ったり来たりする訳です。

場合によっては、それだけ動くのに何年もかかります。

(もちろん何らかの大きな材料があれば、大きく飛ぶ可能性はあります。相場に絶対はありませんので。)

株なら90円だった価格がいきなり特別買い気配になり、120円近くまで飛ぶと言うことも、1日の中ですら十分有り得ることです。

つまり、株の値動きが為替に比べ相対的に大きいと言う訳です。

先物の場合には、為替のように24時間連続する訳ではありませんので、値が飛ぶ、ギャップする可能性は多少高くなります。

とは言え、やはり個別株に比べれば、値が飛ぶことは少ないと言えます。

(これも相場に絶対はなく、断言はできません。一般的なお話です。)

株のお家芸ギャップトレーディング手法

以上を考えると、ギャップアップ・ギャップダウンを狙う手法と言うのは、株のトレードにおけるお家芸的手法で、為替や先物ではちょっとやりづらい方法と言うことになります。

最近では、証券会社の株ツールによっては、ギャップアップ率・ギャップダウン率をランキング情報にしたものが閲覧できるようになりました。

前日終値から当日始値への値動率をランキング化したものです。

このような情報から、どのような銘柄がギャップアップ・ダウンしそうか等、調べることができます。

ネット情報とは便利なもので、一昔前であれば証券ディーラーの専用ツールでしか見られなかったものが、今では誰でも口座を開きさえすれば閲覧できる時代になっています。

空売りでギャップダウンを狙う?

空売りでギャップダウンを狙う手法は、買いよりも若干難易度が高くなります。

そもそも株でも為替でも、空売りと言うのは最悪の場合、損失が無限大。

万が一のケースでは青天井まで担がれると言うことも、ありえなくはありません。

さらに株の場合、それ以外に高額逆日歩のリスクがあります。

そして、大きくギャップダウンする銘柄と言うのは、主力の大型株よりは小型株と言うことになり、値幅を取ろうとすればするほどリスクが上がります。

小型株はいきなりストップ高を連発する場合もないとは言えませんので、買戻しできなくなるリスクがあります。

逆日歩がつく可能性も小型株のほうが高いです。

ですので、私の場合には安全を見て大型株の空売りしかしません。

主力の大型株の株価はあまりギャップしませんので、利益があまり出ないこともあって、結局のところ、空売りをする機会は多くはありません。

これも、能力余りある有能系トレーダーの人であれば、何らかの巧妙な手法で大儲けしているのかも知れません。

きっとそうでしょう。

ですが、全く私のあずかり知るところではありません。

ギャップアップ狙い:個別銘柄を調べる

まだ株を始めたばかりの時に、自分だけの方法、誰も気づいていないコロンブスの卵のような画期的な手法、それが見つけられなければ、株では勝てない、と言う話を聞いたことがあります。

それを聞いて、「そんなの無理だよ、専門家じゃないんだから。調べる時間もないし。」と思ったのを覚えています。

しかし、相場に向かい何年も経ちますが、結局のところ、株で儲けると言うことはこの「自分だけの手法を確立する」と言うことに尽きると思わざるを得ません。

実際、儲かった時のことを考えると、ラッキーパンチで偶然儲かった場合を除き、自分なりの研究が功を奏したケースが多いです。

結局、限られたパイの取り合い。

大勢が群がって取り合うパイを狙いに行くより、たまたま空いている誰も気づいていないパイを何とか探し出し、手に入れるほうがラクだと言うことでしょう。

相場は、どこかに教科書があって、それを十分理解し、その通りにやれば上手く行くと言うものではありません。

もし教科書通りにやれば上手く行くと言うのであれば、その手順を全てコンピューターにやらせれば、永遠に自動で儲け続けることができます。

でも、それ、ちょっと憧れますが。

【実録】ギャップダウンへの対処(2018.6.27)

一番良くない損切りのパターンが以下。

3銘柄ともにギャップダウンの幅が大きく、迷っているうちに損切りが遅れました。

傷口を思い切り広げたところでさらにスイングで買い持ち。

寄り付きギャップダウンへの対処

やってしまいました。

爆損。

持越株3銘柄が全て大幅ギャップダウンしたのであります。

相場においては、こんなことはしょっちゅうです。

普通、1銘柄くらいはギャップアップして相殺してくれることが多いのですが。

寄りで損切れば損失が半分程度で済んだのにもかかわらず、切らずに耐えて損が倍。

これが下手な損切りというしろもの。

いきなりの-10万円、今月マイ転。

寄り付き即損切りのルール

3銘柄ともに寄り付き直後どんどん沈んでいきました。

たいていの場合、そのうち1銘柄くらいは戻してきて相殺できることが多いのですが、損するときはこんなもの。

全銘柄さらに下げ。

こういう経験は何度もあります。

ヤバいと思ったらすぐ切ったほうがよろしい。

これは経験則上から、セオリーから、鉄板です。

傷口を思い切り広げるトレードをしっかり実践。

しかし、ここまで来ると、慣れなのか、あまり感動と言うか落ち込みがない。

それが良いことなのかどうかわかりませんが。

大型株の空売りをする理由

当方、結構あてにしているフィラディルフィア半導体指数も下落。

日経平均は持ち合い的な膠着状態、雲行きがかなり怪しい。

月末に大損かましてマイ転、このパターンは非常に多いと来ています。

これでいきなり米国発の爆下げがやってきたら最悪です。

田淵電機もとんでもない状態になっていますし、相場的には暗雲立ち込める暴落前の雰囲気になってきました。

と言うことで、引けで東証1部(現在の東証プライム)の大型株を空売り。

お祈りトレードの内容

こんな日はついつい爆下げしているチャートに手が出てしまいます。

デイでも思い切りやられました。

これで損の上塗りの上塗り。

スイングも凄い下げの銘柄ばかりピックアップして、買い持ちしてしまいました。

大丈夫なんでしょうか。

爆下げ銘柄買いの主力大型売りのポジション。

猛烈な爆下げに今夜襲われると、空売りの玉ではカバーできません。

またもや負けになります。

とりあえず、明日、少しは損失が戻るよう祈るしかない月末となりました。

【実録】軒並み寄り付きGUの日(2018.5.29)

軒並みギャップアップ寄り付きと言う謎の現象が起こる場合があります。

本日がそれであり、ツイッターでも話題になっていました。

勝利の女神に祈る日常

たまたまギャップアップした、たまたま利益が出た。

にも関わらず、偶然を軽視し、勝利の女神に逃げられる。

相場は軽はずみな行動の繰り返しによって、損失がふくらんでしまうものであります。

今月だけはそれを避けたい、この切実なまでの願い。

やられっぱなしの今月において、本日寄り付き、思わぬ利益が出ました。

持越株1銘柄が爆上げしたのです。

軒並みGap Upは相場の摩訶不思議

前場中にツイッターを見ていたら、日経平均が弱含んているにも関わらず、「持ち株全てがギャップアップした」等と言うつぶやきがありました。

理由はよく分かりませんが、買い持ち株が上がった人が結構いたようです。

不思議なことに新興株と言うのは、相場全体と逆行する場合があり、例えばリーマンショックが始まる頃、新興株が軒並みS高をつけた事がありました。

偶然の温存

逆行高をよろこんでばかりもいられません。

今日利益が出たのなら、それを温存するべきであります。

その方針のもと、本日のデイトレは一切手を出しませんでした。

そもそもが今月もデイトレ禁止令を徹底的に守っていれば、普通にプラス収支です。

我ながら自分の皮算用の甘さを思い知る日々。

GU相場のセオリー

本日、引け時点での買い持ち株は3銘柄。

東海カーボンが異様な売買代金で上がっているため、4銘柄目として買うかどうかを迷いましたが、自重。

米国株、日本株ともに妙な不透明感に包まれています。

勝てた日の直後は、玉を抑えめにすると良いと言うセオリー。

これを常時やっていると、中長期的に利幅が伸びる効果があります。

結果的に勝ちの日の建玉が大きくなる計算になるからです。

それが休むも相場の示唆してくれるところ。

リスクリワード比率からそういう結論が導き出せます。

本日は月末と言うこともあり、やっと月次収支がプラ転しているということもあり、セオリーに従いました。

持越株3銘柄は薄めの買い持ち。

残り2営業日で何とか利を伸ばせるよう、祈るしかない月末となりました。

GUの常識語解説

寄り付きとは

東証の前場始まりの時刻、9:00AM、必ずしも全ての銘柄が約定する訳ではありませんが、大型の主力株であればほぼ9:00AMに、小型株でも9:20AM位までには最初の約定があって値段がつきます。

この最初の約定値または取引のことを、寄り付きと呼びます。

ギャップアップとは

文字通り、ギャップを持って飛んだ値段で寄り付き、しかも上で寄り付くことをギャップアップと呼びます。

人によっては、Gap Upの頭文字を取ってGUなどと略称する場合があります。

似たような用語でギャップダウンと言うのがあり、GDなどと略称する場合があります。


さて、本日の結果は、ノーポジからのスイング買い。

ロットは控えめ。

相場は微妙に横々感。

こんな時には個別事象に注意を向けざるを得ません。

ポジションを横に広げづらいのであります。

個別のギャップアップ狙いで買いを入れました。

来週の爆上げ相場を期待しつつ。