手数が少ないのはうまいやつ

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手数の多さが意味すること

数多く、余計な手出しをして来ました。

あまりに多い手数を重ねて来たのであります。

しかし、ここで相場の真実を振り返りたい。

その心は、上手いやつほど手数が少ない。

聖杯は一撃必勝なのであります。

例えば、往年の名ボクサー、マイク・タイソンにおいては、一見、機関銃のように手数を出します。

しかし、あっと言う間にノックアウトしてしまうため、トータルでの手数は少ない結果となるのです。

相場において手数の多さは、単なる手際の悪さを意味します。

なぜそう言えるのか?

経験則までの手数

誰しも慣れるまでの期間は必要であります。

慣れとは経験則。

揉みくちゃになりながら覚える時期も必要でしょう。

しかし、それも経験則が身につくまでのこと。

慣れるまでの期間は、短ければ短いほどよろしい。

すなわち、経験則までの手数は少なかるべし。

手数の多さは非効率に過ぎず、能力の不足を意味します。

弾には限りがあるのであるからして。

下手な鉄砲

下手な鉄砲、数打ちゃ当たる。

この意味は、偶然性に期待すると言うことです。

手数を増やせば偶然に当たるでしょ、と。

そもそも下手な鉄砲とはディスる時に使うものであります。

頑張ればそのうちうまく行くよと言いながら、その実、能力の不足を皮肉っている。

はっきり言いましょう。

まぐれ当たりに意味などないのであります。

なぜなら、そのまぐれは再現することができません。

分散は手数か

まぐれ当たりを何とか無理矢理に再現しようと、分散に依存する手法もあります。

網を張っておけば、どこかに引っ掛かるだろう。

しかし、この蜘蛛の巣を張った投資法も、結局は確率の問題。

確率が低ければ、無駄な労力と時間の浪費のために、退場を余儀なくされます。

さらに、いくら蜘蛛の巣を張っても、引っ掛かる獲物は小物ばかり。

これでは相場で生き残ることは不可能なのであります。

すなわち、大物を一撃必勝で捕らえる。

ピンポイント精密誘導弾の重要性。

一撃必勝の手筈

無駄な手数を省くこと。

このためには、偶然性を排除しつつ、偶然による勝ち幅を広げる必要があります。

当てずっぽうの小物狙いではダメなのであります。

全てを計算積み、腕力で、かつ、広い勝ち幅をもぎ取る。

大物だけをピンポイント、最小の手数でゲットする。

その勝ちパターンは一つであります。

すなわち、最大のチャンスを待ち、ワンチャンを一撃で仕留める。

逆に言えば、チャンスでもないのに易々と手を出してはなりません。

待つのであります。

手数の要諦

不便なところがチャンス

皆が見ているところにチャンスなし。

チャンスがあったとしても、10人で分けたら10分の1になります。

100人なら100分の1。

それだけ勝ち幅が薄くなる、と言うことです。

証券会社のツールで探すと、そのような事情で利益が100分の1になってしまう場合があります。

ですから、ある程度、皆の盲点となっている所を探さなければなりません。

ツールに表示されていなくて不便だなと思う箇所。

そこにチャンスが落ちています。

ショボいチャンスだとしても、自分1人で独占さえできれば、そこそこの結果になります。

ショボ益と言えども独占できればしめたもの。

最高効率ポイントを狙う

効率とは利益の独占具合を指します。

最高効率の個所をピンポイントで狙いたい。

ここが一番抜けるやろと。

最高効率の個所とは、結局のところ運にも依存します。

データ上、どんなに儲かりそうでも、どんなに確率が良くとも、最終的に儲かるか儲からないかは運。

最初から儲かるとわかっているなら誰も苦労はしません。

幸運への賭け。

あの手この手でベットしゲットする。

ただし、感性で手出しするのではなく、データを見るべし。

表とにらめっこをするのであります。

そして相場は上昇したら終い。

打ち止めとなります。

上げたら終い

幸せは長くは続きません。

値上がり株がそのまま値を保つ理由はどこにもありません。

利食い千人力。

評価益を実現しないことには意味がないと言うことです。

もぎ取ってなんぼ。

乗り換えてなんぼです。

早く降りる

誰よりも早く降りること。

つまり秒。

秒がトレードの主要コンセプトです。

しかし微益は負けに程近い。

秒で降りつつも、なるべく広い利幅を得なければなりません。

恋で言えばキスから何から全て秒でゲットする。

速攻で。

相場の女神を秒で堕とすのです。

それができなければトレードは勝てません。

信用二階建て

資金30万円で90万円までは建てられます。

後は玉を次々と乗り換えて行けばよいのです。

理屈の上では。

それがトレードの最高効率。

目指しているのはそこですが、はて、どんなものでしょうか。

全力信用二階建ては退場への扉でもあります。

そんなわけで手法。

一体全体、こいつはどうなっているのか?

手法とは

手法とは、いわばタッチであります。

絵を描けば人によってタッチが違います。

楽器を弾く際も同じことが言えるでしょう。

そして、この時、タッチが何であるかの説明は難しい。

ある程度の素養・経験則がなければ、タッチの違いを理解することすら、ままならないのであります。

にわかに理解し真似することは難しい、しかし確実に存在する。

それがタッチであります。

相場も同様。

銘柄自体が手法

相場においては、銘柄自体が手法なのであります。

「どの銘柄を買えばいいんだ?教えてくれよ。」

当方、そんな質問を投げかけたこともありました。

しかし、例えば、数学の問題において

「答えは何?」

「3だよ。」

などと言う会話ほどナンセンスなものはありません。

結果を知ったところで、ほとんど意味はないのであります。

すなわち、大事なのは結果に至るまでの過程であります。

どのような経路を通り、その結果を得たのか。

そもそも、なぜその経路を選択したのか。

銘柄自体が手法であるとは、その意味においてであります。

板表示が手法

そして、板の表示自体が手法であるとも言えます。

何のために板が表示されているのか。

その答えは、ヒントを得るためであります。

ヒントも何も得られないのに、板を見る意味はありません。

しかし、「この板表示、これこそが手法そのものだよ」などと言われても。

受け取る側にアンテナがないと、何を言われているのか、全くピンと来ないものです。

すなわち、板におけるタッチの違いを理解せねばなりません。

では、そのタッチの違いとは何なのか。

板読みではない

相場においてよく言われる板読み。

この板読みは必ずしも手法にはなりません。

同じ板表示だからと言って、同じように儲けられる代物ではないのであります。

板なんていくら読んだところで、十分に負けられます。

そうではなくて、タッチの違いを理解する。

タッチの違いとは、言い換えれば、確率の違いであります。

確率の差異を板表示から察知すること。

映像自体が手法

板表示とは、映像であります。

次から次へと変化する映像。

この変化の状態そのものが手法なのであります。

すなわち、映像の変化率であります。

映像の平均変化率が手法に違いない。

そう考えた当方、板表示の映像を保管し、見ていたことがあります。

データが重すぎてPCがフリーズしました。

しかし、そんなことをしてハードディスクに負担をかけたところで、解決はせず。

映像の変化率は、単純な代物ではなかったのであります。

流れそのものが手法

板における流れ、マネーの流出入、価格の上下動。

それらが時々刻々と変化する流れそのもの、それこそが手法だったのであります。

すなわち、流れこそがタッチである、と。

で、流れがどうなったら、タッチなのか。

簡単に言いますと、グイグイ来る板表示を探すことであります。

グイグイ来る、とは映像の早回しを意味します。

動画のスーパー早回しであります。

早回しでグイグイ来る流れ。

それこそが、株価急騰の一つの条件、かもしれないと。

そして、この条件は一瞬にして消え去る類いのものであります。

手法は一瞬

賞味期限が極めて短い。

手法とはそんな傾向が強いのであります。

板に来た、分足に来た、と思った瞬間にはすでに手の届かないところに逃げてしまう。

そうなってから手出しをしても、遅すぎる。

一瞬を見逃してはなりません。

すなわち、相場とはボクシングの試合であります。

一瞬の隙をとらえ、ワンパンKO。

さもなければ、こちらがやられてしまうのであります。

そうして手法のタッチについて考えるうち、手数は絞られてくるもの。

その時、次に来るものは買い遅れ涙目であります。

相場において行かれない方法

買い遅れ涙目と言えば、ご存じ相場の名物。

実に当方、涙目で相場を見送ってきたものです。

チャンスを奪い、放置プレイをさせる、そんな相場が憎い。

しかし、ここで焦るとかえって痛い目にあいます。

大事なことは、まず相場に遅れずについていき、おいていかれたら素直にあきらめること。

上がる銘柄はどれなのか

微妙な相場こそ、ついていくことが難しい。

上がる銘柄がどうしても見つからないなんてことが、良くあります。

休むも相場に従えば、ノーポジも一つの方法。

しかし、ノーポジこそ相場においていかれる原因。

買い遅れ涙目はノーポジが生み出すのであります。

従って、何としてでも値動きを読み、ポジションを持ちたい。

相場に取り残されないためには、まず第一に上がる銘柄を察知すること。

これが全てにおいて優先されます。

そして、この上げ銘柄が明瞭に判別できないばかりに、保険をかけようと言う雑念が生まれて来ます。

すなわち、みずからの愚鈍さをヘッジでごまかすのです。

片張りで勝負できるか

わからないから両建てにする。

これは一見賢いやり方に見えますが、多くの場合、手数ばかり増えて利益が増えません。

結局、下手なやつは手数ばかりなのであります。

ヘッジによって手数の泥沼に引き込まれる。

毎日両建て、玉を出し入れ底なし沼。

ここからの脱出法は、ただ一つ。

ピンポイントでお目当ての銘柄を探し出せるか。

ピンポイントかどうか

日本株には4000内外の銘柄数があります。

この中に上がる銘柄は必ずあると言っても良いのであります。

にも関わらず、なぜピンポイントで上がる銘柄を言い当てられないのか。

その答えは、能力の不足であります。

能力が足りずに、上がる銘柄を見逃している。

すなわち、相場を振り返り、二度と同じ轍を踏まないようにすること。

どの銘柄を買っておけば良かったのか。

なぜ見逃してしまったのか。

どこであきらめるか

どこで相場をあきらめれば良いのか。

降参するのは、相場を全て調べ尽くしてからであります。

なぜなら、見逃した銘柄の中にグイグイと上がる銘柄がある。

グイグイと上がった理由は何なのか。

なぜそれに気づかなかったのか。

板表示はどうだったのか。

4000銘柄の全てについて調べたい。

その上でどうにもならないと思った時、初めてあきらめればよろしい。

当方の結論は紆余曲折を経て、やっとのことでそこに行きついたのであります。


さて、本日の結果は、スイング負け。

もう少しの時間持っていれば、あるいは、もう少したくさんの銘柄を持っていれば、勝てたのであります。

しかし、タラレバトレードに一銭の利益なし。

結論は儲かりゃしない、そういうことであります。

一体全体、当方、今後の行く末はどうなるのであるか。

その答えは相場の彼方に消え失せた。

来たるべき時がやってきたのです。

退場。

さようなら、ザラバの民よ。

さようなら、相場の女神よ。