信用全力二階建てでぶっこかない方法

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当ブログにおきましては、けっして信用全力二階建てをおすすめするものではありません。

もっともリスクが大きくなる手法、それが信用全力二階建てであります。

リスクは当事者が引き受けるしかないのであります。

もちろん、やらないのが一番よろしい。

危うきには近寄らず、であります。

しかし、知っておくだけは知っておく。

それも一つの方法です。

世の中にはそんな実例が多いのであります。

なお、以下は当方の相場感想文に過ぎませんことを、十分にご理解くださいますよう。

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ぶっこみの優位性

どんな手法を取るにせよ、資金をブッこんだ方が効率がよろしい。

すなわち、ぶっこんで回転させる。

ロットの極大化であります。

しかし、ここで言う効率とは

  • 利益を増加させる効率
  • 損失を増加させる効率

の2種類が存在します。

利益を増加させるつもりが、逆に損失を急拡大させる結果となる。

相場においては、実に恐ろしいこのパターンが多いのであります。

最高効率で資金を減らしていく、これでは相場をやる意味がありません。

ぶっこむからには勝たなくてはなりません。

すなわち、ぶっこみの優位性は勝ててこそ。

そして、そのぶっこみ手法の最たるもの、それが信用全力二階建てであります。

全力二階建てのアイデア

株式投資においては通常、信用取引で資金の概ね3倍まで、玉を建てることができます。

資金100万円で300万円分の株を買う行為は、実は二階建てではなく、三階建てに相当します。

その三階建てを実行し、目一杯まで株を買ってしまうと、今度は少々の下落で追証が発生してしまいます。

すなわち、追証まで見越した資金の余裕が必要となります。

逆に言えば、資金さえ十分に余力があるのであれば、全力二階建ても臆せず、と言うことになります。

例えば、300万円を3分割し、一つの口座で100万円を元手に信用取引をする。

残りの200万円を使わずに取っておき、いつでも追証に差し出せるようにしておけば、信用全力二階建ての実行もやぶさかではない。

イケる。

そう思った時、当方の目は血走っておりました。

信用全力必須事項

3倍まで株を買い建て、後に追証を差し出すこととなり、奔走をしたこともあります。

ずっと以前のことです。

店頭のATMまで、追証支払いのため、走ったことを覚えています。

革靴でスッタカ走り、ATMで必死の形相でおカネを送金する男。

やるせない思い出であります。

なお、ネット銀行の口座なら、追証資金をPCから送ることができ、便利であります。

そして、当方は強調したい。

相場において、追証ほどつらいものはないのであります。

従って、信用取引をするに当たっては、何としても利が乗るトレードを敢行せねばなりません。

含み損ほど信用取引に相性の悪いものはないと言えます。

すなわち、含み損は即刻カットする。

信用全力であれば、何はさておき、それが大事。

次に来るのが実際のトレード手法であります。

下がったら仕舞い

全力で買って、下がったら仕舞い。

すなわち、あっちに行って含み益、こっちに言って含み損、どうしようかな。

切ろうかな、切らないかな。

同値降りかな?

逆指しをかけて旅にでようかな?

などと悩むのがまずい。

そんな状況で、信用全力はありえないのであります。

買ったら素直に上がる。

一貫して上がり続ける。

絶対に下がりやしない。

それが理想であります。

となりますと、値動きのある銘柄では、全力などできるものではないとわかります。

信用全力二階建てには、値動きの小さい、安定した株が適していると言えるのであります。

そう気づくや否や、当方、安定的に値上りする銘柄を、目を皿のようにして探していました。

値上り銘柄はどこに

すなわち、信用全力二階建てにおいては、一貫して値上がりする、安定的上昇傾向の銘柄が必須であります。

値幅なんかではありません。

もちろん、値幅があるに越したことはない。

しかし、何より大事なのは、安定性と一貫性。

安定的に一貫性をもって、じわじわ上がって行ってくれる。

そんな値上がり銘柄こそ、信用全力二階建て銘柄の筆頭であります。

レバレッジと手法

レバをかけるとは、すなわち玉を大きくする行為。

ロットを上げ、ワンショットを増やす。

これができれば、飛躍的に利益を増大させることができます。

しかし、損失額も同様に大きくなってしまう。

これではロットを上げる意味はありません。

ロットを上げるためには、独特のコンセプトが求められます。

その第一は、まず、大きく含み損にならないと言うことです。

時間

レバレッジをかけ、ワンショットを大きくしたなら、なるべく早めに降りる、と言うコンセプト。

信用全力相場において大切な事柄であります。

時間がかかればかかるほど、痛い目に合う確率も上がると言うもの。

当方の場合、30分程度か。

場合によってはそれ以上持つこともありますが、レバをかけたら早く降りることを第一に。

利が乗っている状況ならともかく、含み損で耐えて、ロクな目にあったことがないのであります。

レバと含み損の相性は非常に悪く、さらなるピンチに巻き込まれる危険性、大であります。

すなわち、レバをかけたら時間をかけない。

そして、含み損厳禁。

値動き

銘柄の選び方としては、値動きの要素が大きい。

どんなに優れた銘柄でも、値動きが大きくては、レバをかけて持ち続けることは難しいのであります。

激しい上下動、これこそ、レバの敵です。

逆指値の損切りなど、簡単に刈られてしまいます。

刈られるどころか、含み損には一切ならず、含み益が増えていく、これが理想です。

値動きが大きくても問題ない唯一の例は、常に含み益の場合です。

つまり、買いなら一貫して値が上がり、即刻含み益となること。

この場合、上方に値動きが大きくなる、すなわちブチ上げる分には、問題ありません。

言い換えるならば、レバレッジに向いた値動き・チャートと言うものが存在します。

レバに対し、簡単なチャート・難解なチャートが存在するのであります。

簡単なチャート

簡単なチャートとはどんなものか。

すなわち、どこでインし、どこでアウトしても利益が出るチャートであります。

このチャートに当たる限り、誰でも利益が出せる。

そんなチャートの形状とは、以下のようなものです。

買いで入る限り、どんな方法でインしても必ず含み益になり、決して含み損にならない。

心理的にもかなり楽なパターンです。

理想的チャートと言えるでしょう。

分足で言えば、前日比プラスで寄り付き、さらに上げていく。

ストップ安に捕まることもありません。

トレードの巧拙も関係なし。

何とかしてこのチャートに出会いたい。

このようなチャートは、大型株でも中小型株でも、たいていは毎日、どこかに存在しています。

全体相場が特に大きく下げた日などを除き、探せば必ず見つかるのであります。

ただし、これは結果を見ているからそう言えるまで。

急落する可能性は常にあります。

あくまで、結果としてこうなるのであれば、チャートの理想形である、と言うお話であります。

これに対し、難しいチャートとは、以下のようなものです。

難しいチャート

折れ線型のチャート

このチャートで巧く立ち回るためには、方向転換をするタイミングを読まなければなりません。

折り返し点、すなわち、曲線の中の一点を当てなければならないのです。

しかも、その転換点は、分足の場合、一日に何度もやってきます。

折れ線が複雑になればなるほど、難易度は上昇していきます。

ストレスもかかります。

何せ、どこで方向転換するかわからないのです。

このようなチャートで信用全力二階建てをするのは、危険極まりない行為と言えます。

にもかかわらず、このパターン、どこにでも落ちていると来ています。

そして、ついついインしてしまう。

考えるだけでも恐ろしいとは、このことです。

リバウンドのチャート

リバウンド狙いの場合、このようなパターンが理想です。

しかし、底を当てないと、含み損でエライ目に合います。

底を当てたつもりが、さらに急落・特売りなんてことも普通にあるのであるからして。

そして、リバウンドがどこまで続くのか?

リバがすぐ終わってしまう場合も少なくありません。

と言うより、そのほうが多い。

ですから、たいていの場合、小ロットでチャチャッとスキャるのが精一杯です。

その場合、「今日は巧くやった」と言う感慨は残ります。

が、しかし、その割にストレスは大きく、利益額も少ない。

底を当てに行ってばかりいますと、いつのまにかストップ安ギリギリのところでスキャっている、なんてことがあります。

これを当方の用語で、ジリ貧トレードと呼びます。

こんな場合、寄り付きの時点から前日比大幅マイナス、なんて場合が多いのです。

前日比-7~8%で寄り、さらに5%下げたところでインする、など。

当方の場合、このような銘柄でレバをかける等と言うことは、まかり間違ってもやらないようにしています。

倍率

レバレッジをかけるなら、頑張って総資金の1.1倍くらいが目安でしょうか。

口座資金ではなく、総資金です。

つまり、口座に30万円しか入っていなくとも、総資金が100万円あるなら、その同額を超える程度まではレバをかける。

それ以上のレバは、さらにトレードの巧拙が問われることとなります。

相当に巧く立ち回らないと、エライ目に合う、と言ってよろしい。

逆に言えば、トレード巧者なら、倍率を上げることができます。

先物や通貨など、投資品目によっては、3倍以上に倍率を上げられる場合もあります。

しかし、それには相応の危険性を伴います。

レバとは、最大効率の勝ちを狙えるとともに、退場への最短コースともなりかねない。

まさに諸刃の剣であります。

余剰資金があり、なおかつ、トレードが達人的に上手な人だけが、その剣を十分に使いこなすことができるのです。

余剰資金

当方の場合、万一追証がかかっても対応できるように、資金にある程度の余裕を見ています。

余剰資金のないところにレバなし。

これが相場の偽らざる実情であります。

資金の余裕が心の余裕を生み、ゆとりあるトレードを可能たらしめるのであるからして。

そして、レバレッジをかけない場合においても、レバに耐えうるトレードをすること。

これがもっとも優位性のあるトレードであります。

すなわち、レバ無しトレードで常に勝てるか?

これがレバレッジをかけられるか否かの、最終的な試金石となります。

逆に言えば、いつも勝てるのにロットが小さいと言うのは、機会の損失に過ぎません。

つまり、単なる下手な人であります。

対象銘柄

最も効果的なトレード手法、それは、たとえデイトレ資金30万円であろうとも、いざと言う時には、ぶっこめるトレードです。

ぶっこめる手法とは、億トレーダーも参戦できる、厚みのある銘柄が対象。

値動きを求めて新興市場専門でトレードする限り、そのようなぶっこめる銘柄は、数えるほどしかありません。

売買代金がある程度上がっていなければ、板に出ている注文もスカスカで、とてもぶっこめる状態にはないのであります。

ぶっ込む理由

なぜぶっこむのか?

それは未来に渡って、トレードでの応用が効くだろうと言うもくろみ。

デイトレ資金が30万から60万に増え、100万を越え、数千万に達してもぶっこめる銘柄。

当然、その先のワンショット億の世界まで、全く同じ手法でデイトレードをする、これが一つの目標。

そもそも出来高の少ない板薄の銘柄に大きな資金をぶっこんだら、自分の発注で値段が動いてしまいます。

自分の買いで値が上がり、自分の売りで値が下がったら、自動的にトータル大損です。

その上、場合によっては証券会社から電話がかかってきます。

1人の発注で値段を動かすのは、相場操縦に相当する行為となる可能性があるからです。

再現性

売買代金の一番厚い銘柄でのトレードは、最も多くの参加者が値動きを凝視している中での売買となります。

AIによる瞬間トレードもあるでしょうし、手動で売買する強者も群がっている筈。

参加者が多ければ多いほど、いろいろな人(機械含む)の目が入った結果の値動きになっている可能性は高いです。

出来高の薄い銘柄よりも、値動きの再現性が期待できるゆえんであります。

とは言え、巨額の売りが出れば、一瞬で特別売り気配になってしまいます。

相場に絶対はありません。

1人の巨額資金トレーダーによって、確率分布は大きく崩れるのであります。

競争を避ける

出来高の薄い銘柄で勝てる手法を開発したところで、ロットが30万円、50万円、100万円、あるいはそれ以上、1000万円、億と膨らんだ場合、ぶちこむことなど到底できません。

ぶん回すためには、売買高の厚い株で勝負する必要があります。

競争の薄いところを探すやり方は、回転させて利益倍増を狙う目的には向いていません。

そうではなくて、その日盛り上がっている、マネーがうなっている銘柄を狙う。

そうすれば、毎回ぶちこむトレードの反復で相場の蟻地獄から脱出できる、その手筈であります。

あとは、相場の幸運を祈るのみですな。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

欧米市場がしっかり上がり、こいつはもらった、いただきベイベー!

と色めきたったのも束の間。

持ち株はたいして上がらず、適度なところで仕切ってしまいました。

もうちょっと持っていれば話は違ったのですが。

なぜ全体相場が上がって、持ち株が冴えないのか?

その答えは、「なぜ」と考えることが間違っている、と言うことであります。

相場は理屈で動く代物ではありません。

偶発性で動くのであります。

トレードとは、相場の見えざる采配から少々いただくのみです。

勝てただけよかったのであります。

しかし、この相場は何か、急に買えない感じがしてきました。

仕方ないのでノーポジ引け。