デイトレ一日5000円にまかり通る相場のアレ

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1日に平均5000円の利益が出せれば、月間20営業日として計算し、月に10万円の利益。

1日に1万円の利益なら、月20万円。

これが可能となれば、0を付け足せば良し。

すなわち、ロットを上げればよろしい。

これが相場における一つの聖杯です。

日に5000円稼ぐ聖杯、その真実とは?

以下、当方の思いやいかに。

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デイトレの計算式

1日の利益(平均)と、それを1カ月続けた場合の月間利益(20営業日)を計算すると、以下のようになります。

1日の利益(平均) 月間利益(20営業日)
0.3万円 6万円
0.5万円 10万円
1.0万円 20万円

例えば、ワンショット、数10万円程度で売買し、1日80回トレードする。

1回のトレードにつき平均62.5円の利益。

すると1日のトータル損益は合計5千円になります。

1日5千円でも、ひと月22営業日連続で勝てるなら

5千円×22=110000円

それなりの利益になります。

継続できるなら、ですが。

そして、この手法が本物であるならば、横に広げればよろしい。

すなわち、手法の量産化。

同じことを横に展開し、利益が10倍となるならば、1ケ月では総計176万円に達します。

とするならば、人間ではなく、プログラムに実行させるのがよろしい。

イナゴは応用展開されてしかるべし。

機械が同じことをやってくれるなら、利益を独占できるのであるからして。

弾が当たらない

現実の狩猟においては、一発の弾丸代は250円くらい。

100発撃ったら弾丸だけで2万5千円。

(相場の場合はもう少し安い。)

2万5千円のタヌキ鍋を作っても、誰も食べません。

儲かる予定が、赤字の末にタヌキ鍋。

弾が当たらにゃ、そうなりますわな。

タヌキには申し訳ありませんが、大事なのは、鉄砲を的に当てること。

悪あがきのパターン

的に当てるのが下手ですと、外れることを前提に行動するようになります。

何とかして、当たらない現象から逃げられないか?

正面から勝負に挑むのではなく、逃げの方法を考える。

そこで玉を小さくしたり、分散したり、両建てをしたり、空売りを織り交ぜたり。

これが悪あがきのパターン。

そして、手数は無限に増えていきます。

頻回のトレードで助かるのは

1日5000円を稼ぐがために、手数が限界にまで増えていく。

デイトレにありがちなパターンです。

しかし、これで最も得をするのは誰でしょうか。

何を隠そう、株屋さんであります。

株屋さんとは証券会社。

彼らは手数料商売。

手数料の利益を装置産業として実現している人々です。

手数料商売は、世の中で最も強い。

銀行などの金融業界、広告代理業、各種士業その他、世を席捲している、黄金の手法です。

グーグルさんも手数料商売と言えますな。

株屋さんの手数料

信用取引においては、たとえ手数料が無料の場合でも、金利と言う仕組み。

金利は売買代金に応じて増えます。

少額資金でもトレードを繰り返せば、売買代金が増え、それに応じて金利がかかる仕組みです。

通常、デイトレードにも金利はかかります。

デイトレの金利

たとえ手数料0円でも金利がかかる。

これがデイトレのパターンです。

金利は通常、売買代金に依存し、買い・売りの両方にかかります。

うまくできておりますな。

最近ではこの金利も0円と言う場合がありますが、他で取るように出来ています。

営利を目的とした法人、それが株屋さんの正体であるからして。

たとえ小資金でも、売買さえ繰り返してくれれば、おのずと株屋さんは儲かります。

株屋さんとは手堅い手数料ビジネスの雄であったのです。

よくある勘違い

回数が多ければ多いほど儲かるのは、デイトレーダーではなく、株屋さん。

正直に言いましょう。

デイトレは頻回のトレードで儲かる、これは嘘です。

ほとんどのデイトレーダーは、これでやられます。

なぜでしょうか。

頻回のトレードでやられる理由

月に20営業日として、そのうち19日はイケる。

5000×19=95000

しかし、20日目に95000円を吐いてしまう。

差し引き、月間の利益は0円。

場合によっては、マイナスもあるよ。

これが世に言うコツコツドカンであります。

すなわち、一日に5000円儲けるトレードとは、一撃で10万円失うトレードに等しい。

なぜこうなるのでしょうか。

相場のサラリーマン方式

コツコツ利益をためていって、ある時ドカンとやられる。

このドカンさえなければ、コツコツ精神は正しいのであります。

サラリーマンとしてお勤めの場合には、通常、このドカンがありません。

リストラされても、そのことで損失は発生しません。

だからこそ、コツコツやっていく、これが世の常。

ところが、相場はそれを許さない。

いずれドカンを差し向けてくるのであります。

なぜコツコツが続かないのか

なぜ、相場において、コツコツが続かないのでしょうか。

その答えは、コツコツを実現するために、無理をしているから。

以下は、コツコツの実現のためにやりがちな努力の例。

  • 薄利で降りる
  • ロットを小さくする
  • 空売り
  • 両建て

薄利で降りる

薄利で降りる。

これはコツコツ実現のための第一の手法。

なぜなら、もう少し待っていたら、含み損になってしまう。

しかるに、含み益はすぐに確定。

これにて、人は何かと薄利で降りるようになります。

ロットを小さくする

玉を小さくする。

ワンショット数万円のトレードなら痛くも痒くもない。

これで回数を増やし、チリも積もれば山となる方式。

やられるにしても、気が楽に思えます。

とりあえず、ストレスを低減。

空売り

買いの他に空売りを手掛ければ、売買の機会は格段に増えます。

薄利で降り、玉を小さくし、空売りも織り交ぜれば、トレードの頻度は増加し、分散売買になります。

リスクの分散をしながら、下げにも対応。

一石二鳥のように感じられます。

両建て

買いも売りも先に出しておく。

これで急落しても大丈夫。

巨大ヘッジファンドも両建てを多用する、なんて話も。

プロの手法の雰囲気にひたれます。

リスク分散のコスト

手を尽くし、「コツコツ」を実現するための布石を打つ。

ただし、この努力、タダではありません。

コストがかかっているのであります。

まず、頻回にトレードを分散することで、自然と売買代金総額が上がります。

利益に対する売買代金総額は、拡大する一方。

これで金利を取られる。

1トレード当たりの金利が増えるのであります。

空売りをすれば、手数料も割高となります。

(証券会社によりますが、買いとは別に空売り料が設定されている場合が多い。)

時間も取られます。

気づけば日がな一日、月に20営業日以上、相場に張り付き。

コストを払えば儲かるのか

コストさえ払えば儲かる。

だとすれば、誰でもいずれ、億を稼ぐことができます。

そうだったらどんなに楽でしょうか。

そんな訳はありません。

むしろ逆です。

コストの上方硬直性。

上方硬直性とは、失われた30年のようなもので、全くパッとしない、ダメダメな状況を指します。

コストが上がれば上がるほど、この上方硬直性の罠にハマります。

利益はショボく、コストは取られる。

そりゃあ、いずれ退場せざるを得ないわな。

コストを払えば逃げ切れる、そんな旨い話が、相場の界隈に落ちている筈もないのであります。

頻回トレードの応用展開

応用展開とは、100円の利益を100万円に増幅すること。

そんなことが可能なのでしょうか。

結論から言いますと、残念ながら、それは難しい。

その理由は

  1. チリツモの実現可能性
  2. ワンショット増量に耐えられない
  3. マーケット・パラドックス

などであります。

チリツモの実現可能性

チリも積もれば山となる。

これが相場においては、往々にして実情とはなりません。

コツコツドカン、これが相場の実情。

にも関わらず、コツコツの部分を集め、資産を為そうとすることに無理があります。

最初のデザインとして、チリツモ発想法は弱い。

ある程度資金が増えて来たところで、思い切りドカンを食らうことになり、息絶える。

警戒すべきは、このドカン現象。

相場においては、チリツモ発想法が諸悪の根源となりかねない。

そんな様相を呈してくるのであります。

ワンショット増量に耐えられない

イナゴは巨体化できません。

イナゴと言う昆虫の発揮する体重当たりのパワー、これは驚くほどに大きい。

人間に換算しますと、ひと蹴りで10mや20m、平気で素っ飛んでいくレベルです。

では、イナゴを巨体化させて、巨大なイナゴロボットを作ることは可能か?

そうすれば、ひと蹴りで1000m、すっ飛べるのではないか?

残念ながら、答えはノーであります。

実際、巨大なイナゴロボットを作りますと、その巨体は自らの重みで壊れてしまいます。

イナゴはみずからの体が軽量・小型であるからこそ、その敏しょう性、飛翔力を発揮できるに過ぎない。

言い換えれば、小物は小物であるからこそ、そのメリットを享受できるのであります。

すなわち、イナゴはワンショットを増量できません。

であるからして、いつも極小ロットで勝負。

ワンショットを増量するや否や、自らの重みで自壊するのであるからして。

これがイナゴのパラドックスであります。

マーケット・パラドックス

イナゴの応用展開が広く可能であると仮定すると、マーケットからは幅広く、資金が抜かれてしまいます。

いずれイナゴ応用マシンが巨額の資金を持ち去る。

すると、マーケットを食いつぶしてしまうことになります。

相場の見えざる手は、そのようなトレードを邪魔に思い、消そうとします。

実際、一時は調子が良かったものの、ある時、大損をこいて消えて行った億トレーダーの数々。

さもなければ、マーケットそのものが消失しかないのであるからして。

マーケットは、少額なら「抜く」ことも不可能ではありません。

しかし、存在を揺るがすような「巨額の資金流出」は、決して見逃しやしません。

マーケットの見えざる手が見逃さないのです。

それどころか、イナゴを一匹ずつ踏みつぶしていきかねない、そんな具合であります。

なぜロットを上げられないのか

ロットを上げられない理由、それは確率の低さです。

たぶん上がる。

しかし、上がらなかったら切らねばならない。

含み損になったら嫌だから小ロット。

つまり、ある程度勝つ確率があるものの、信頼度が低い。

信頼度が低いとは、すなわち確率そのものが低いことに他ならないのであります。

ですから、試行回数を増やし、取引を分散させる。

何回にもトレードを小分けにし、できれば小手先のテクニックで対処したい。

真向からの勝負でのぞみ、思い切りノックダウンを食らうのは嫌だ。

最終ラウンドまで逃げ回って、判定で勝てばいいのさ。

高効率とは

最初から確率が高いとわかっていれば、全力で勝負できます。

判定勝ちではなく、ノックダウンを狙う。

そして、勝てるとわかっているからこそ、資金全力でイケる。

その結果、1回当たりの利益が格段に増加します。

高効率のトレードが達成できるのであります。

確かに、運悪く損切りになると、ヤラレが大きくなります。

しかし、次に勝てるとわかっているとすれば、どうでしょう?

思い切ってカットすることができます。

ちゅうちょする必要がありません。

結果、トータルの利益が増加する。

これが高効率のトレードであります。

そして、ぶっ込んでぶっ込み続け、幾何級数的に資金を増加させる。

思い切りの良い勝負こそが、高効率なトレードに結びつくと言うことであります。

コツドカの原因

「この1回は負けられない」などと考え始めますと、切るのが遅れます。

自分の中の下手が、さらなる下手さを呼ぶのであります。

当方も、1回の損切りでエライ目に合う経験を繰り返して来ました。

しかし、後で考えると、これは損切りとは呼べません。

単なる大損です。

大損は確率の低さゆえの現象であります。

勝率が適度でしかない。

だからこそ切るのをためらい、上手くいかないのであります。

言い換えるなら、コツコツドカンは勝率の低さ、及び、それをカバーしようとする態度が原因であると言えます。

けっして損切りが下手なせいではありません。

利幅と持ち時間

利幅を伸ばすと言うことは、ホールド時間が長くなると言うことです。

デイトレのつもりでインしたのに、途中からスイング、あるいはそれに近い状態に持って行く。

すなわち、前提を崩し、例外的なトレードをする。

利幅を伸ばそうとする不確かさはここにあります。

トレードの前提がデイトレなのか、それともスイングなのか。

途中からいつのまにか、前提が崩されていく。

デイトレとは、持ち時間が少ないトレードを指します。

ましてや、スキャだと言い張っているのに、30分あるいは1時間ホールドするなど、あり得ないでしょう。

持ち時間が短いならば、利を伸ばすなんて行為には限界があるのであります。

逆相関のトレード

短期売買における、理想的な時間軸と確率の高さの逆相関。

これを当方がグラフで示しますと、以下のようになります。

時間軸が伸びれば伸びるほどに、勝率は下がっていく。

逆に時間軸が短ければ短いほど、勝率の高さで勝負しなければなりません。

もちろん、これは仮想的かつ理想的なお話に過ぎません。

実際には、時間軸が短くとも、勝率の低いトレードをどんどんやってしまいます。

逆に、ホールド時間が長かったおかげで、勝率が上がってしまうこともあります。

しかし、このグラフのようになっていないと、スキャやデイトレでは痛い目に合います。

勝率が高いからこそ、思い切りの良いトレードを可能にし、高効率たらしめるのであるからして。

例外

上記グラフの例外は、中長期投資であります。

時間軸が長期であればあるほど、別の因子が効いてきます。

企業の成長や、社会全体の経済成長など。

これが大きく株価に影響する結果、中長期においては、株価が上がると期待できるのであります。

今回は短期投資のケースですので、この話題は割愛いたします。

たちかわって、スキャルピングの場合はどうか?

スキャの勝率

理想論として、上記のグラフが有効とするならば、スキャの勝率は当然に高くなくてはいけません。

当方の経験則ですと、勝率95%。

スキャの場合、このくらいの確率がないとロットは上げられません。

80%くらいでも一見、十分に高確率に見えます。

しかし、その程度では、カットする方が気になってしまって、ロットなど上げられたものではありません。

スキャで買って、少しでも下げたなら、切らなければならない。

たとえば、ワンショット5000万の場合を考えるとわかります。

5000万ぶち込んで1%下げたら、もう50万の含み損です。

そこで切らない判断を下すのは、上がる確率が相当高いと思っていないと不可能であります。

さらに1%下がったら100万の含み損。

上がる確率がそこそこでしかないのに、含み損50~100万で持ち続けるなど、ナンセンスでしかありません。

ましてや、一瞬にして5%下げもあるよ、と。

5%だと250万。

250の含み損では、もはやスキャの意味をなさない。

何のための短期売買なのか、と言う話になります。

すなわち、スキャルピングにおいては、勝率重視。

勝率が高すぎて困ると言うことは全くなく、むしろそれが全てであります。

モグラではロットは上がらない

モグラ叩きの手さばきで、常に準備をしている。

じーっとモニターを見つめ、モグラが出たら買い、引っ込んだら損切りをする。

そして、一日中、モグラを追う。

これではロットなど、上げられる筈もありません。

モグラではなく、クジラを追う。

モグラなんざ、飯の種にならないのであります。

なぜロットが上がらないかと言うと、実は心の奥底で、確率が高くないことを知っている。

勝つことの確信が持てていないのであります。

モグラをいじめているくらいがちょうど良いのだと。

相場の地盤を固める

子供の頃、砂場で山を作り、競い合ったことがありますでしょうか。

高さを競い合うのです。

当時、当方は、あることに気づきました。

砂を積み上げる前に、まず砂を叩いて広げ、より大きな円を作る。

こうすることで、結果として高い山が作れる。

そして、先を急ぐのではなく、まず地盤を固める。

多くの子供たちは、砂を高く積むことばかり考えるので、うまく行きません。

途中で崩れてしまうのです。

崩れてしまうと、それ以上、砂を乗せられなくなります。

乗せても乗せても崩れてきてしまうからです。

実際にやってみるとわかります。

そして、当方、その幼稚園の歴史に名を残し、語り継がれる、クジラの山と言うのを作り上げました。

いささか迷惑であります。

いや、言いたいことは以下であります。

一見遠回りに見えても、土台を大きく、しかも固く固めておく。

そして、積みあがるたびに砂を固めていく。

急がば回れ。

これが、後々、功を奏するのであります。

すなわち、土台を固めること。

後々、ロットを上げ、高効率で資金急増を達成するための土台を、ガチガチに固める必要がある。

その鍵は、短期トレードにおいては、勝率の高さにあるだろう、そんな思いであります。

利益と損失の転換

労力をかけてコツコツとやり、そのうちドカンとやられる。

これが一番まずい。

にもかかわらず、気づけばそうなっている。

これが相場の常であります。

なぜそうなるのか?

その答えは、努力と運の相関関係によるものです。

悪運矢のごとし

運は、相場はおろか、世の全てを支配します。

この支配から逃れることはできません。

スピリチュアルな話をするのではありません。

単なる事実。

コツコツやっているうちは、努力で対処できる。

しかし、ある日ドカンとやってくる悪運、これは努力で排除することはできません。

理由は様々でしょう。

  • 勘違いした
  • 気が緩んだ
  • よそ見をしていた
  • 想定の範囲外だった
  • 周囲がうるさかった

何とでも原因は言えます。

努力と運の対称性

努力で成功する、この真逆が運による成功。

現実社会においては、前者が肯定され、後者は軽んぜられます。

なぜなら、運は人がコントロールできないからです。

運だけでのし上がった人間など、「馬さん、鹿さん」の類いでしょうよ、と。

しかし、運でのし上がった者ほど怖いもの知らず、我儘で、横暴かつ王様で、強引なものは無し。

いわば現実社会の狂犬、それが運による勝者であります。

これは相場においても言えるのであります。

非対称な相場の不条理

100倍・200倍まで上がる株と言うのがあります。

どの国の市場にもそんな銘柄が存在します。

あれを最初から当てようと言うのは無理。

運です。

すなわち

運>>努力

この不条理が、相場においては、まかり通るのであります。

コツは努力でドカンは運

早い話、コツコツより、ドカンの方がはるかに大きい。

努力では運を抑えきれない。

だからこそ、ドカンと一発で大きくやられてしまう、と言うことです。

ここで一つの解決法があります。

買いボタンと売りボタンを交換すれば良いのではないか?

コツコツと19日間負け、ドカンと1日で勝つ。

なぜそうするのか?

損益の幅において、

コツコツ<<ドカン

であるからです。

薄利と爆損の転換

はっきり言いましょう。

チリも積もれば山となる、この発想がまずいのであります。

チリは粉塵、山は造山帯、比較するのが間違えています。

山の方が圧倒的に高い。

コツコツ薄利、ドカンと爆損、この両者を逆転させなければなりません。

それが唯一、コツコツドカンの悪夢から解き放たれる方法です。

コツドカの転換後

すなわち、コツコツと損切りし、ドカンと利確する。

理想を言えば、ドカンと利確するところだけを頂く。

これが薄利と爆損の転換であり、チリも積もれば山となる、すなわちサラリーマン式の積み上げ手法からの脱却であります。

言い換えれば、努力で小さく損切りを励行。

あるいは手を出さず様子見。

そして、運の方で大きく利益確定。

一撃爆益ゲット手法。

これが相場の聖杯と言ってもよろしいのであります。

ただし、ここで危険な誘惑が登場します。

広告塔に注意

この国では、ステルス・マーケティングと言う手法が禁じられていません。

ステマを直接禁じる法律が存在しないのです。

したがって、演者を立て、広告塔とわからないままに宣伝をすることが可能となっています。

危険な誘惑を、いかにも訳知り顔で宣伝する、なんてことがあるのか・ないのか。

相場において、その手を使う者、あるいは企業がいるのか・いないのか。

これは当方の知りうるところではありません。

しかし、万一そのような手法が取られるならば、宣伝とわかるようにやる筈もなし。

金商法その他の法令に触れるようなヘマはしないでしょう。

あなたがもし広告塔を立てる側なら、どのようにして広告塔を立てますか?

自社に有利となり、しかも世の中に広く行き渡る、相場の広告塔を。

自社お抱えの広告塔を、それと分かるように立てたりは、そうそうしないでしょう。

「この人は弊社の広告塔ですよ」などと下手にやっては、広告の効果が削がれてしまいかねません。

芸能人ならば、それはそれでありかも知れませんが。

このように考えれば、無闇に情報に流され、相場に誘引され、損失を食らうのは、多少は防げる筈であります。

話を元に戻しましょう。

で、どのように利益を出せば良いのか?

年1回のトレードはありか?

一年に一度しか取引をしない相場の長老。

そんな話を聞いたことがあります。

相場が大きく下げた時のみ、トレードをする。

これは証券会社からすれば、一番困る取引手法です。

信用買いの現引などと言う技を駆使すれば、取引コストはゼロにすらできます。

年に一度、一気に2~3割の利益を出せば、それで十分。

年1回の暴落狙いです。

この手法は、デイトレ1日5000円の真逆を行くトレードです。

1日5000円を年間250営業日続ければ、

5000×250=1250000

125万円の利益となります。

相場の長老からすれば、このくらいの利益は年1回の暴落狙いで取れるでしょう。

そして、自前の資金さえあれば、この利益を増大させることも十分に可能です。

自壊する巨大イナゴ・ロボットとは訳が違います。

そこに必要なのは、相場勘のみ。

生き残り戦略は?

当方の思う生き残り戦略は

  1. 主力大型株で対応可にする
  2. ワンショットの日々増量
  3. ドカンを取りに行く

であります。

いずれは主力大型株

イナゴの弱点、それはワンショットを増量できないこと。

いつまでたっても30万暴威。

このジリ貧からは、脱出しなければならない。

しかし、ワンショットを増量した際、小型株ではその玉を受け止めきれはしません。

例えば、板の薄い小型株において、大きな資金をぶち込んだらどうなるでしょうか。

まとめて利確はできません。

損切りをする時には買い板が受け止め切れなくなります。

すなわち、小型株ではなく、大型株、それも主力の、ぶち込んでもビクともしない銘柄。

いずれはそこで立ち回れるようにする必要があるのであります。

ワンショットの日々増量

ワンショットの増量なくして、イナゴからの脱却なし。

これができずして、ドカン利益の獲得なしであります。

もちろん、勝つ見込みがないままのワンショット増量は、無謀そのものであります。

勝算なくして手を出すべきではありません。

しかし、最終的にはこれが出来て、相場攻略。

ドカンを取りに行く

「コツ」ではなく、「ドカン」を取りに行く。

ドカンを取らなければ、ドカンを食らう。

すなわち、コツコツドカンを精査する。

そして、運が采配するドカンをいただく。

ここまでが当方の結論であります。

今後、相場の迷宮から脱出することができるのか否か。

それはマーケットが知るのみです。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

デイはノートレ。

今一つ、食指の動かない相場。

夏枯れ継続の中にも、多少、新興市場の出来高が伸びてきました。

ツイッターを見ていると、子供の夏休みが終了した、などと言う声も上がり始めました。

やっと夏枯れ終了の兆候が見えてきました。

毎度、夏はこれですから。

週明けの秋相場開始に期待しつつ、ノーポジで大引け。