デイトレーダーで生活できるか

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デイトレで生活はできるのか。

当方の長年の相場結論。

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デイトレでは食えない

デイトレードでは食えません。

いきなり夢を壊すようですが。

その理由は株屋さんが知っています。

そんなにデイトレで食えるなら、まず株屋さん、すなわち証券会社の中の人がそれを実行します。

食えるのにやらない?

そんなことは、生き馬の目を抜く相場の界隈において、ありえないことです。

自己売買部門は知っている

自己売買とは、金融機関が自社の資金によって売買を行うこと。

デイトレがそんなに儲かるなら、それこそデイトレ専門部隊がいる訳です。

証券会社では多くの場合、

  • 自己売買業務
  • 委託売買業務
  • 引受業務
  • 募集・売出業務

と部門が分かれています。

自己売買部門では、ディーラーがおり、自分の勘定でディーリングを行っています。

自己売買業務において、彼らはどのくらい儲けているのか?

ディーリング部門の閉鎖あいつぐ

2010年、東証はアローヘッドを導入。

超高速取引(HFT)に対応したことによって、証券自己の日計りディーラーが壊滅的に干されたとも言われます。

なぜ干されたのか?

証券自己のディーラーは、日計り取引、すなわちデイトレードに専念せざるを得ない状況にありました。

会社のおカネでトレードをする、すなわちリスクは冒せない。

したがって、持ち越しポジションなどあり得ません。

これが運用手法を固定化させ、競争に一段と拍車をかけました。

アローヘッド以来、自己売買部門のシェアは急減

ディーラーの縮小・撤退が告げられること、度々。

発注環境の優位性

この証券自己売買部門においては、弱小の個人トレーダーに比べて、発注するための環境は段違い。

発注速度、安定性、使い勝手。

個人のショボいPCが叶う筈もありません。

そもそも、回線からして違います。

インターネットを介しているようでは、スタートから出遅れているようなもの。

東証直結回線を使わずして、発注速度も何もありません。

情報も違います。

脈々と積み重ねられたディーリング関連情報。

裏情報もあるよ。

「相場操縦じゃないのそれ、いいの?」

なんてのも、あるやなしや。

(時おりニュースで報じられます。)

弱小個人がそこに太刀打ちできるのか。

ディーラーが能力を発揮できる体制は、相応の資金を持って、整えられていると言えるのであります。

なぜ自己売買部門は縮小するのか

にもかかわらず、証券自己のディーラーたちの多くは、撤退を余儀なくされました。

優位性のある立場にありながら、デイトレードに屈したと言えるのであります。

プロップトレーダーとは、Proprietary trader、すなわち、企業のマネーを使って、株、先物、為替など金融商品のトレードをする者。

彼らは1年更新の契約社員であることが多く、成績次第で随時配置転換されます。

外資系企業の場合には、即刻クビも無きにしもあらず。

往年のプロップトレーダーの中には、年収が10億を越える者も普通にいました。

ともかくもアローヘッド以来、その状況は変わりました。

プロップトレーダーの証言 なぜ自己売買部門はなくなっていくのか【動画】

論より証拠の相場

論より証拠であります。

自己売買部門は縮小の一途をたどっています。

HFT系のアルゴリズムばかりが残る。

人の手を介した取引では、もはや太刀打ちができないのであります。

にもかかわらず、デイトレードで勝負しますか?

スキャで勝ち続けられると豪語するのですか?

無駄な抵抗はやめ、早めに手を打つべきなのであります。

であるのに、なぜ界隈はスキャだデイトレだ、とやっているのでしょうか。

その理由は、これも株屋さんのご都合であります。

スキャ・デイトレ盛況の理由

すべては株屋さんのご都合。

スキャ・デイトレが儲からないと来ては、誰も取引口座を開いてはくれません。

朝の10分で手軽に稼げて飯が食える。

この顧客誘因装置を畳む筈もない、と言う訳であります。

すなわち、スキャ・デイトレはプロモーションの一環。

なぜなら、スキャ・デイトレに誘因され、カモがネギを背負ってやってくるのであるからして。

相場の売買代金は手数料・金利収入に直結します。

これを軽んじて株屋さんの儲けは増えやしない、と言う仕組みなのであります。

広告塔の仕組み

著名人、芸能人のような広告塔。

それ以外にも、結果的に広告塔となっている人は少なくありません。

考えてもみてください。

例えば、宝くじの1等を当てた人、これは毎年いるのであります。

にもかかわらず、濡れ手に粟の7億円を手にした人を見たことがあるでしょうか。

当方、一度も見たことがありません。

なぜか?

言わないからです。

なぜ言わないのか?

おいしい話は口外無用。

言っても得をしないからです。

せっかく大金を手にしたのに、承認欲求にまかせ、それを方々に吹聴して回る?

そんなことでは、ロクでもない目にあうことは目に見えています。

誰が進んで宝くじの広告塔になるでしょうか。

相場界隈で言えば、スキャで億った、大金持ちや!

この者、広告塔に違いないのであります。

それ以外にも、広告塔の巧妙な仕組みは存在します。

アフィリエイト・トレーダー

アフィリエイトとは、何らかの商品・サービスを喧伝することにより、報酬をもらう行為です。

たとえば、どこかの証券会社と提携し、トレーダーが宣伝する。

その結果、新たな顧客が口座を開いたら、1件数百円とか、数千円、場合によっては数万円の報酬を得ることができます。

もちろん、アフィリエイトをやるのに、トレーダーである必要はありません。

広告塔は誰でも構わないのであります。

そもそも、相場で大儲けしている筈のトレーダーがなぜそんなことをするのか?

相場で勝てないからです。

理由は明らか。

すなわち、スキャもデイトレも泣かず飛ばず。

だからこそ、アフィ・トレーダーとして生きていかざるを得ない。

彼はもはや、トレーダーですらありません。

アフィ屋さんです。

相場はプロモーションの場

株屋さんは新規参入者を募りたい。

アフィ屋さんはハシタ金を稼ぎたい。

すなわち、誰もスキャ・デイトレを否定する動機はありません。

デイで儲かっちゃった、濡れ手に粟やー、とやっておけば良いのであります。

正直言って、誰にとっても、売買代金は増えてくれた方がよろしい。

界隈に広告塔が蔓延っていても、困る者はいないのであります。

困るのは、スキャ・デイトレに惹かれ、何も知らずに相場に誘因された新規参入者のみ。

だからスキャじゃ勝てないって言ってるのに。

これにて、知らずしらずのうちに、この界隈、デイ・スキャの広告塔が跋扈することとなります。

相場は新規参加者を募るプロモーションの場に過ぎないと言うことであります。

広告塔はなくならない

口のうまそうな者がなぜか10億った話をし、トレードの講釈をする。

この背景がようやくわかってくるのは、相場に参加して何年も経ってからです。

なぜ、儲かった話をするのか?

なぜ、トレードがうまい設定で、訓たれ話をするのか?

話の最後に、どこどこ証券を使ってます、なんて話を差し挟みながら。

またやっとるなあ。

最近では、広告塔連合と言うのがあって、互いを褒め合い、あの人は天才だとフォローし合う、なんてのもあります。

別にこちらに害はないし、ほっとこか。

これが相場によくある、広告塔の受け流し方。

広告塔の煽り屋

広告塔をも兼ねた煽り屋と言うのも存在します。

こちらはまことに悪徳。

相場の害悪であります。

「このセクターは買い!

なぜなら、こういう事情だから。」

などとやり始め、やたらと買い煽ります。

もちろん最終的には自分の持ち株を公表します。

イナゴよ、ついて来いと。

広告塔の報酬に加え、買い煽りのダブルで儲け、高値で売り抜けて澄まし顔。

そのカネでヘッジファンドすら作りかねません。

その後も同じ手を使うんだろうに。

相場の風上にもおけない、煽り屋です。

そんなヤカラはたいていの場合、直近の高値で売り抜けています。

そんなに買いだと言うなら、中長期で持つべきでしょう。

いくら儲かるからと言って、これだけはやってはならない、相場の御法度です。

なぜ彼は一人で静かにトレードをしないのか?

静かにやっていては儲けられないからです。

相場においては、能がない、これほどつらいことはないものなのであります。

ではどうやって食えばいいのか

網を広く張る

相場と言うものは、あらゆる取引手法を駆使してようやく成り立つもの。

スキャ・デイトレに拘泥してはなりません。

時間軸の多様性。

これにより網を広く張る必要があるのであります。

すなわち、時間軸の分散。

ただ分散しただけではダメです。

どんな時にその時間軸で売買すべきなのか。

適正な時間軸の使い分けが求められるのであります。

では、その適正時間軸とやらはどうすればわかるのか。

経験則

取引手法の適正度は、経験則に依存する部分が大きい。

車の運転と同じであります。

経験則のないところに車の運転は成り立ちません。

あなたは車の運転に慣れるのに、何年かかりましたか?

相場も同じであります。

不器用な人なら、相当時間がかかるわな。

と言うか、向いていないと思ったらやめた方がよろしい。

事故ってからでは遅いのです。

トレードとは車の運転において、いかにチャンスあるところに素早くたどり着けるか、その手腕であります。

経験年数はどのくらい

人によって違います。

1~2年くらいで慣れる人もいれば、もっとかかる人もいます。

当方の場合、慣れたなあ、と思うまでに5年くらいはかかりましたか。

その後も大損経験、度々。

年数はかかりますが、年数がすべてではありません。

大事なのは才能。

努力ではなくて才能です。

年数ではないことの理由がこれ。

自分ではどうしようもありません。

あきらめましょう。

食えない可能性はある

すなわち、食えない可能性は多分にあります。

だからこそ、相場は広告塔ばかりなのです。

背に腹は代えられない、おカネちょうだい、と言うわけです。

本業が相場なのに、相場ではなくて広告塔で食べなくてはならない。

株屋お抱えの広告塔。

そんなふうにはなりたくありませんな。

自由を求めて相場に向かったのに、気づけば相場の株芸人。

最近では、覆面広告塔なんてのもあります。

正体不明、素性不明にしてトレードの達人。

億の資金をぶん回す。

それがネットに躍り出てスキャ・デイトレの宣伝。

まあ株屋さんの回し者ですわな。

しかし、それでも確信犯の悪徳煽り屋よりはマシか。

ともかくも相場は下手をすれば食えず。

ハイリスク・ハイリターンであります。

運転初心者の心得

最初に覚えるべき知識は、証券会社のツールやネット情報に対し、そこに書いてある大体の内容がわかるようになること。

知識がいくらあっても、値動きに対し上手く立ち回れなければ利益は出ません。

出ないどころか、大損。

最低限の少ない知識を覚え、値動きに関する経験則を身につけること。

知識

トレードをやっていて、一番時間の浪費になるのは、儲けに結びつかない知識を増やすことです。

たとえば、ネット上には投資用語が乱舞しています。

これらを全て覚えても、利益には結びつきません。

全く結び付かない。

気になった場合のみ、調べればよろしい。

材料ネタも時間を取ってまで気にしてはなりません。

煽り屋になるなら別ですが。

ストレス耐性

ストレスに弱い人は相場には向いていません。

損をするたびに感情的になるなど、無駄極まりありません。

利益に大喜びするのも同じ。

含み損になって自分を責め、頭をペチペチ叩いている人がいましたが、そんなの、そのうち脳出血で倒れてしまいます。

あれはユーチューバーだから視聴回数が取れるので、それでいいのか。

どんなことがあっても淡々としている、そういう態度が求められます。

なぜなら、必要なことは、値動きを頂く行為だけ。

それ以外は全て無駄です。

食らってはいけない

信じられないほどの間、売買停止の状態が続いて、投入資金の何割も損を出してしまう。

そういうこともあります。

そのままストップ安に張り付け状態となり、翌営業日あるいは数営業日、ギャップダウンに次ぐギャッダン。

要は、最悪の事態は十分にあり得ると言うことです。

しつこいけどデイトレで生活はできないのか?

デイトレーダーを一言で表すならこうなります。

「勝てば官軍負ければ賊軍。」

官軍とは国の軍隊のこと、賊軍とは盗っ人集団のような不正な組織のこと。

利益のうちから税金を納め、世に貢献することはできます。

これが勝てば官軍。

では、デイトレで生活はできないのか?

はっきり断言しましょう。

できません。

くやしかったらご自分でやってみてください。

論より証拠の世界です。

デイトレーダーのメリット

世界を気にしなくて良い

ポジションを持ち越すと、毎晩のように世界のマーケットを気にすることになります。

それが年間250営業日弱。

正確には欧米の市場は日本よりも営業日数が多いので、それ以上の日数。

一日も休むことなく世界の相場を気にしなくてはいけません。

慣れてしまえばどうと言うこともない?

しかし、含み損を抱えて持ち越した日など、胃が痛くなります。

忘れているなどと言う感覚は錯覚です。

デイトレードオンリーなら、それが一切ありません。

インデックスを気にしなくて良い

デイトレメインなら、先物、グロース指数など、ほとんど見る必要さえありません。

もちろん株ツール上に表示はさせている人は多いでしょう。

しかし、全くと言っていいほど、気にする必要はありません。

デイトレードにおいては、そんな外的情報はおまけに過ぎないのであります。

なぜなら、目先の値動きが全てであるからして。

世界経済の影響を受けない

考えてみれば、リーマンショックの当時。

電車でもトイレの中でも株価から頭が離れませんでした。

株の買い持ち=抑圧された精神状況。

これ、何とかならないかと思っていました。

デイトレで利益が出せるならラクなのにと、何度思ったことでしょう。

デイトレーダーのデメリット

デイトレを投資と呼ぶと怒られる

短期売買は立派な投資です。

にも関わらず、それが世間一般には理解されていません。

ポジションを持った瞬間に大損をするリスクがあるのに。

スイングトレード、中長期投資に比べ、デイトレが安全だなどと言うことは一切ありません。

たった一日で大損も十分あり得る。

そんなリスクをしょい込んで日々戦っているのに、それは考慮される筈もなし。

博打か何かをやっているような印象で語られかねない。

相場と言うものはバトンタッチシステムの上に成り立つ取引。

デイトレーダーのような短期筋がいるからこそ、寄り付かない銘柄も寄り付くのです。

そのような市場の原理はほとんど理解されず。

廃止懸念株がある程度高い値段で寄り付くのは、短期筋の存在があるからです。

ハゲタカ呼ばわりされる

ハゲタカと言えば、動物の屍をあさる鳥。

リスクを負ってビビりながら、ヤバめの株を買ったのに悪口を言われる。

まったく割りに合いやしない。

短期だからと言って、リスクがない訳ではないのです。

ストップ安に巻き込まれたら、その時点で自動的にスイングトレードになりますし。

にも関わらず、長期の人は何も言われないのに、デイトレの人はハゲタカ・ハイエナ呼ばわり。

資産運用にならない場合あり

デイトレードでは、配当も株主優待も得られません。

ですので、値動きを取れなかったら、それで終わり。

資産運用にも何にもなりません。

「あら残念」で終わり。

なけなしの資産を運用しようとしても、資金が減る一方なんて可能性があります。

初心者には難しい

初心者にはひどく難しい。

以前、たった一回のデイトレで20~30万円くらい損を出して、呆然とした経験があります。

やみくもに手をだすのは厳禁。

デイトレは、ある程度情報を集め習熟した上で、利益が出る見込みが立ってからやるべきトレード方法です。

あくなき追究が必要

当初利益が出たやり方でも、そのうちに使い物にならなくなります。

つまり、デイトレードを始めたら、常にデータを集め、常にやり方を改善する必要があります。

毎日、乱数表のような数値データとにらめっこ。

データを残すだけでも結構な負担です。

気をつけないと、あっと言う間にパソコン内が意味のわからないデータだらけ。

整理する気力さえなくなってしまいます。

2023.1.12本日の結果

本年度初取引の結果は、スイング勝ち。

めずらしく持ち株が軒並みギャップアップ。

ク●株つえー。

幸先の良い年初のトレードとなりました。

運です。

メガバンク、鉄が担がれてますので、これは明日、上か。

しかし、当方、この相場は信用していません。

なにせ岸田の増税相場ですから。

などと言いつつ、思わず手が出てアレな株買い持ち。