決め打ちの方法

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決め打ちとは、決めてから打つ。

すなわち、狙いを定め、確信を持って手を打つことであります。

トレードにおいては、この決め打ちの確度が求められます。

信頼に足る決め打ちができない以上、易々と相場に手出しをするべきではありません。

確信を持って買う。

これができずして相場はならず、であります。

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確信を持つ方法

確信のないままに相場に向かう、これほど危ない話はありません。

買うからには確信をもって買いたい。

確信とは何か?

根拠の信頼性であります。

では、その信頼性を何に求めるべきか?

当方の場合、過去の値動きを数字に置き換え、一覧表にすると言うのをやっています。

しかし、人間とは不思議なもので、数字だけを見ていると、かえって迷いが生じてきます。

確信を持とうとするが故に、逆に確信が揺らいでくる。

これが決め打ちの矛盾です。

すなわち、ここで確信の補強が必要となってきます。

確信の補強材料

例えば、当方の場合、上記以外にも

  • チャート
  • ファンダメンタル情報
  • 信用残・貸借取引残高

なども併せて1枚の画像として保管しています。

これについては某証券の株ツールで、上記の情報を並列的に表示し、その画像を保存しています。

この際、画像をエクセルの数値情報にリンクさせ、いつでも再表示できるようにすると便利です。

リンクさせると言うのは、エクセルのハイパーリンクと言う機能を使い、セル内に画像のリンクを作っておくのであります。

該当の数値をクリックすると、画像が立ち上がると言う仕組みです。

これを随時クリックしては振り返り、自分の読みが妥当なものであったか否かを逐一確認します。

しかし、問題は、このくらいのことをやっている人はいくらでもいる、と言うことです。

確信の独立性

皆が同じことを考えている。

情報も大差なく共有してしまっている。

挙句に、データの保管方法まで似かよっている。

この状態が何を生み出すか?

確信の陳腐化であります。

確信を持って買いを入れた、ただし、皆が同じようなことをやっている。

そんな程度の確信なんて、そこいら中に落ちているよ、と言う訳であります。

確信の陳腐化が起こりますと、決め打ちはうまくいかなくなります。

確信が不信に変わってしまうのです。

すなわち、確信には独立性が担保されなくてはなりません。

確信の独立性とは、多くの人が同じ感情を持ち得ない、自分だけの確信を意味します。

自分だけの確信とは

自分だけの確信とは何か?

例えば、コロンブスの卵の話は多くの人がご存じでしょう。

クリストファー・コロンブスとは、南欧出身の探検家で、アメリカ大陸の発見で知られています。

「大陸の発見などたいした業績ではない。なぜなら西へと船で旅をし続ければ、誰でも大陸に着くのだから。」

そう揶揄され軽視された彼は、「卵を立てて見よ」と応じました。

しかし、誰も卵を立てることはできません。

コロンブスはその場で卵を机に打ち付け、底面を作ることで卵を立てて見せました。

誰でもできることなのであれば、なぜ最初にそれをやらなかったのか?

すなわち、他の者には独創性が欠如していたのであります。

独創性が確信を補強する

相場においても同様であります。

独創性が確信を補強した時、決め打ちができるようになります。

決め打ちとは、卵を立てる行為に他なりません。

先んじて卵を立て、おっさんの機先を制することであります。

当方も、かのコロンブスにあやかり、昨日、決め打ちをかましたところであります。

卵をグシャッと机に突き立てたのであります。

どや顔で。

はたしてその結果は?

本日、デイなし・スイング負け。

決め打ちやなかったんかい?

確信を持って買いやなかったんかい?

尻焼かれたわ。

思い切り真っ赤だわ。

そんな相場の幾年月。

涙目、再度決め打ちで大引け。