日医工でPTS大損寸前

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【実録】日医工でPTS大損寸前【2022.11.17】

底で買えたらラッキー

相場と言うしろものは、底で買えたらラッキー。

偶然性に左右されるものであります。

誰が確実に底で拾えるでしょうか。

PTSの場合ならなおさらです。

なぜPTSは難しいのか?

寄り前気配が存在しない

PTSには寄り前気配が存在しません。

よーい、スタートでいきなり始まります。

これが何をもたらすか?

某証券、PTS、16時30分。

ここでは、開始値段の当たりをつけることができないのです。

80円で始まるかなあ、と思えば、いきなり100円で始まる。

従って、80円指値を慌てて100円に訂正することとなります。

オタオタしていれば置いていかれる

このPTSの寄り付きにおいては、板も飛び飛び・スカスカ。

そんなことが多いため、値がどんどん動いてしまうことが良くあります。

するとどうでしょう、オタオタしていれば置いていかれてしまうことになるのです。

100円で指した次の瞬間、もう価格は110円。

では110円で指しなおしたら、あっと言う間に120円。

あかん、置いてかれたーと言う訳です。

その間、数秒、あるいは数分。

早まれば高値掴み

「もう、買えないじゃないか

上に指したれー」

などとやろうものなら、今度は高値掴み。

130円の天井を掴んでしまいます。

昨日のPTS、寄らずの連続ストップ安、上場廃止決定が告げられた某株がそうでした。

100円どころの寄り、そして、130円前後が高値。

なぜPTSと東証で落差が出るのか?

そして日は変わって、翌東証。

某株は100円どころでは到底寄りはしませんでした。

寄り値はなんと66円。

PTSの100円どころの寄りは何だったのか?

PTSに巨額の売り板は出ない

PTSではいとも簡単に寄ってしまうことが良くあります。

なぜなら、そうそう特別売り気配にならないからです。

なぜか?

巨額の売り板、それも成り行き売りが出にくいためです。

そりゃあ買い板がスカスカに薄いのですから、そんな売り注文、出せませんわな。

大口保有者はPTSで簡単に売りを出せません。

すなわち、小さな売り板しか出ず、それを小口の買いがチマチマとかじって行くのであります。

イケると思っても買えない

そんな訳でPTSの板は薄く、スカスカに板が飛んでいます。

しかるに、買おうと思っても現値で買えません。

急いで買うなら上の板を食わねばならないのです。

その板は、何ティックも上にあることが多い。

安く買おうとするなら、下に指値を出して待つ他ありません。

すぐに買いたいなら、自分の買いで値が上がるようなことにならざるを得ない、と言う訳であります。

PTS100円寄りの130円高値を買えるか

この100円寄りの130円高値は何と3割高。

みるみるうちに3割高とは、めったにお目にかかれるものではありません。

当方も何とか買えないか、身構えておりました。

しかし、冒頭でも述べた通り、PTSでは寄り前気配が存在しません。

この100円どころの寄り値、あらかじめ当たりをつけることはできませんでした。

「100円かよ、たっけーなあー」と思ったそのせつな。

株価はすでに110円。

「110円、買おうかな」と思ったら120円。

次の瞬間、もう130円、天井です。

当方、全く手出しをすることはできませんでした。

超短期の3割値上がりは、身構えていたにもかかわらず、全くの見逃がし三振に終わったのです。

東証はどうか?

たちかわって翌東証。

このアレな株は売り板1千万株超、買い板25万株程度の特別売り気配に始まりました。

100円どころで寄る筈もありませんわな。

なぜこうなるのか?

大口の売り玉、それも成り行き注文は、東証でしか出せないのです。

なぜなら、上述の通りPTSでは買い板が薄すぎ、とてもではないけれど、まとめて成り売りなど出せたものではありません。

東証の25万株以上の買い気配、及び、それ以外に控える買い板があってこそ、デカ玉の売りが出せるのであります。

寄りはどうだったか

東証の寄り付きは10時24分、66円。

PTSの100円どころに対し、何これ安い。

これだけ安く寄ったのだから、当然リバウンドはあるわな?

この疑問に対しては、当方、以下のように回答させていただきます。

リバを頂こうは100年早い

前場、寄付66円、高値71円、安値62円、前引64円。

66円から71円のリバウンドがあったではないか?

その言説はまさに100年早い、素人のたわごとであります。

確かに66円から5円値上がりすれば、7.5%値上がりで十分な気もします。

ところがどっこい、これはじわじわ、上下に振れながら、やっとのことでつけた高値と言うもの。

こんなもの、確信をもって66円で買い71円で売るなどできたものではありません。

頑張って1円か2円抜けたら儲けものでしょう。

それどころか、下に持っていかれて損切りとなった可能性もあります。

板は膠着気味で、とてもやりやすい感じではありませんでした。

PTSで即リバも100万年早い

上述の通りPTSでは、板はスカスカ、値上がりはあっと言う間。

上値を追って大玉を入れるなど、危険きわまりなし。

130円高値を掴んでドボンの可能性すらあります。

その後しばらく、株価が戻ることはありませんでした。

すなわち、リバ狙いのつもりが、素っ高値ドボンも十分あるよ。

なぜ高寄りか?

皆がみんなリバ狙い

多くの人は中長期の株主で、損切りをしてきているのであります。

ここに短期のリバウンド狙いが集結します。

結果、寄り値は思いのほか高い。

36円スクイーズ、そんな声がありました。

すなわち、本来36円で寄るべきものなのであります。

にもかかわらず、リバ狙いの筋がわんさかやってきて、買いを入れてくる。

これにて、36円寄りのところが、PTSでは100円どころで寄り。

東証では66円寄り。

大衆が高寄りを作る

本来36円で寄って40円くらいまでリバれば御の字。

なぜリバるのか?

空売りの玉による買い戻しです。

36から40のリバと言っても、10%以上あります。

十分過ぎるリバウンドなのであります。

にもかかわらず、

「リバやーリバウンドやー買ったれー、

買えば儲かるやろー?」

などと、ア●の買いの手が入る、と言う仕組みです。

これにて本来36円寄りのところが66円寄り、PTSに至っては100円どころの寄り。

そんな目を疑うようなことが起こるのであります。

高寄りは敗戦処理に好都合

もちろん高寄りは、やられ玉を処理したい筋にはありがたいことでありましょう。

ありがたいと言っても、1000円で買って66円で売ったのでは大負けには変わりありませんが。

しかし、36円で損切りをするよりはマシです。

ましてやPTSの100円で売れたらどうでしょうか。

36円カットより3倍マシであると言えます。

このように、ア●の短期筋のリバ狙いは、敗戦処理組にとって、幾分傷をいやす効果があると言えないこともないのであります。

すなわち、短期筋のおかげでこんなに大損をした、と言うのは明らかに大間違いなのであります。

頭と尻尾をPTSにくれてやる

すなわち、大やられが確定した際には、PTSでア●の短期筋に、チマチマと損切りの玉を食わせる。

PTSのリバ狙いにやられ玉を食わせてやるのであります。

これによって、頭と尻尾をPTSにくれてやることができます。

胴体も食われかけているかも知れませんが。

敗戦処理など、そんなものです。

36円で売るより、100円で売る方がはるかにマシと考えざるを得ない、そう言うことであります。

そもそも東証プライムの医薬品セクターがここまでアレするとは、誰しも思っていません。

ディフェンシブセクター。

それも名の知れたしっかりした銘柄が債務超過。

明日は我が身、まことに相場は厳しい世界ですな。

PTSで土日に相場は可能か

相場と言えば、朝9時に始まり午後3時に引け。

しかし、夕方でもトレードはできます。

PTSの隠れたトレード時間帯。

豆知識のまとめ。

  • 【結論】現状では、土曜日・日曜日に株取引を行うことはできません(日本国内)。

株の取引時間帯は下記のように決まっています。

注文を出すだけなら、土日を含め、原則的にいつでも可能です。

(深夜など注文受付ができない時間帯があり、証券会社ごとに違います。)

取引時間帯以外の時刻に出された注文は、次に寄り付く時刻(午前9時)に執行されるのが通常です。

市場別の取引時間帯

東証 9:00~11:30
(前場)
12:30~15:00
(後場)
名証 9:00~11:30
(前場)
12:30~15:30
(後場)
札証 9:00~11:30
(前場)
12:30~15:30
(後場)
福証 9:00~11:30
(前場)
12:30~15:30
(後場)
PTS 8:20~16:00
(昼間取引)
17:00~23:59
(夜間取引)

PTSとは何か

Proprietary Trading System の頭文字を取ったものです。

Proprietary とは、「所有者、所有権、専売の」等を意味する英語。

PTSの訳語は「私設取引システム」です。

PTSの取引時間帯は証券会社によって違います。

PTSの取り扱いをしていない証券会社もあります。

PTSのトレードはどんな感じ?

出来高については、通常のザラバに比べ少ない。

銘柄によっては、ほとんど出来高がない場合もあります。

PTSは、ザラバの時間以外に売買したい場合には便利。

しかしデイトレードをするには、売買代金が少ないと言えます。

何らかの理由により、PTS市場で出来高が急増する場合があります。

そのような銘柄では、デイトレードもやり易くなります。

注文の板が飛んでいる

出来高が少ないと言うことは、出ている注文の板が飛んでいると言うことです。

最悪の場合、予想外の価格で約定する可能性もゼロではありません。

儲けられる場所には必ずリスクがあります。

名証・札証・福証タイムは穴場?

東証の株式市場は15:00に引けます。

その後の15:00~15:30の時間帯を、相場用語で通称、名証タイム、札証タイム、福証タイム、等と呼ぶことがあります。

この30分間は、株式市場が活況を呈して来た時など、値動きが激しくなる銘柄が出ることがあります。

アベノミクスの最初の頃には、この時間帯にデイトレ銘柄を探す人もいました。

しかし、通常時はどうか?

以下の表をご覧ください。

各市場別の銘柄数(2023年2月現在)

東京証券取引所 3800以上
名古屋証券取引所 50を超える程度
札幌証券取引所 10を超える程度
福岡証券取引所 20程度

いかんせん、名証、札証、福証は銘柄数が少ないです。

デイトレードでは、多くの銘柄からトレードの対象を絞り込む訳ですので、その意味では若干やりにくい。

主戦場は、東証のザラバになる傾向は否めないと言えそうです。

株以外の投資先の取引時間帯

株価指数先物・先物オプション

ザラバ 引板前注文受付
日中立会 8:45~15:10 15:10~15:15
夜間立会 16:30~翌5:25 翌5:25~5:30

引板前注文受付とは、5分の間に注文は受け付けるものの約定はせず、引け時間帯に注文を合致させる方法です。

為替の取引時間帯

  • (月)7:00AM頃~(土)7:00AM頃

為替の取引は、月曜の朝7時頃に始まり、金曜日の深夜を経て、土曜日の早朝7時頃までノンストップで売買が続きます。

「頃」とあいまいになっている理由は、為替の取引時間帯は証券会社によって異なることがあるためです。

仮想通貨の取引時間帯

  • 24時間365日

土曜日・日曜日に取引をしたいとなると、残された数少ない選択肢が仮想通貨となります。

仮想通貨はまだ発展途上の投資先であり、大きな期待が持てると同時に、当然ながらリスクもあります。

土日を含め、一年中取引が出来るメリット。

あくまで自己責任で決断せざるを得ない、それが相場であります。


さて、本日の結果は、スイング負け。

昨日、大引け直後のPTSで思わず手が出ました。

某仕手系銘柄、なにこれ安い。

速攻買い。

するとどうでしょう。

安いもへったくれもない。

当方、価格を誤認しておりました。

PTSでよくある手口です。

板の売り注文、よく見たら、1349円が1439円になっている。

1349円安い、買いやー。

とんでも高値の退場買い。

こういうのがPTSは多い。

100株だけしか約定せず、発注を慌てて取り消したから助かったものの。

全株約定していたら大損もいいところでした。

PTSもうやらない。

前もこういうことありましたが、やらかしますな。

あのような騙し注文、個人の仕業なのかな。

もしかして、アルゴで至るところに出してるとかじゃ、ないよね。

相場はとってもコワい世界です。

スイング買いポジ、結構厚め。