トヨタの株価推移過去30年から見る相場の把握法

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トヨタと言えば日本株の雄。

日経平均採用銘柄のうち、代表格の主力大型株。

頑強な値動きで相場を支えています。

日本経済はバブル崩壊から凋落の一途をたどりました。

トヨタ株を起点に、日本株の値動きを追ってみました。

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日本経済の転換点

90年代のバブル崩壊以降、日本経済は軟調な様相を呈し続けてきました。

そして、いくつかの転換期を経て現在に至っています。

転換期とはいつだったのか?

そして、時代の節目は何年頃だったのか?

日経平均の摩天楼

1989年の冬、日経平均のチャートが摩天楼の頂点を極め、その後、急落するに至ります。

90年代バブルの崩壊です。

日経が頂点で崩れ始めて以降、数年間はまだまだ大丈夫、日本経済は強い、と言う意見が大勢でした。

当時、まだインターネットで株を買うことは不可能でした。

インターネットは実質的に存在していなかったからです。

株をやるなら、証券会社に電話をして売買する時代。

相場にハマった人の中には、証券会社の店頭まで出向いて売買する人もいました。

電話注文だけをしているより、より多くの上方を得ることができ、速やかに発注できたからです。

ネット証券はまだなく、株をやっている人は今より少なく、お金持ちの人ばかり。

信用取引の口座を開くには、今より条件が厳しく、株の口座に2000万円入っていないと出来ない、なんて話がまかり通っていました。

バブル崩壊を直撃して大損した人と言うのは、たいていは大きな運用資金であったがために、損失額も大きくなった訳です。

日本経済を語る白髪の長老

この1989年以降に大損失を抱えた株式投資家、彼らは事態の酷さに比較的早く気づいたかも知れません。

しかし、一般人はそうでない人がほとんどでした。

バブル崩壊の影響がここまで長期に渡ると考える人はほとんどいませんでした。

いたとしても、その声に注目する人はいなかったと言ってよろしい。

実際の話、あるインテリ経済人、旧制高校を出たと言う白髪の長老はこう言っていました。

「こんな状況が何年も続くと、日本経済はぶっ倒れてしまいますからね。

そのうち景気は良くなるんですよ。」と。

確かにその方は私にそう言いました。

それが1993年です。

その後、余裕で「こんな状況」は続いていましたし、さらにそれより悪くなりました。

そして、それでも辛うじてなのか、日本経済は「ぶったおれて」いません。

低迷の元凶

悪い状況に輪をかけたのは、アジア通貨危機に端を発した1998年の景気低迷期です。

株価の低迷も手伝い、無闇やたらな緊縮財政路線。

いささか政策の手落ち感が否めませんでした。

当時、天下の証券会社だった山一証券もつぶれました。

いくつかの銀行もつぶれましたので、あの状況は酷すぎた。

ですから、今後も金融機関がどうにもまずくなったら、その時がとんでもない相場への入り口です。

1998年は日本経済に重いダメージを与えた起点と言えます。

この頃、失われた20年との声が出始めました。

日経平均株価と7203トヨタ自動車

1998年を起点とし、日経平均株価と輸出産業の代表、トヨタ自動車株のチャートを比較しますと、以下となります。

日経平均株価とトヨタ自動車の20年間のチャート比較

日経平均株価とトヨタ自動車の20年間のチャート比較

パッと見ると、常に日経平均よりトヨタ株が上方にあり、日経平均は指数だけに、値動きが小さい。

トヨタ株と日経平均のチャートの差が詰まったところでトヨタ株を買い、離れたところで売れば儲かりそうです。

気の利いた人なら、日経のETFとトヨタ株での両建て戦略をやっているかも。

トヨタは世界中で自動車を売っている輸出型企業の代表格。

日経平均よりも世界の経済動向の影響を敏感に受けています。

下がる時には日経平均に比較して急角度です。

なべ底の出来事

2012年の後半からやっと上昇相場に入り、相場に活況が戻ったかに見えました。

90年バブル崩壊以降、相場の上下動はあったと言うものの、結局のところ日本株は軟調続き。

ITバブル、小泉郵政相場、アベノミクスとかなりの上昇相場のように感じられたこともありました。

しかし、30年単位では、底から少し上がっただけに過ぎなかったのであります。

鍋底から脱出できたとは、お世辞にも言いにくい状況でした。

今後、アベノミクスくらいの上昇相場が来て、日経平均3万円以上が常態化したら、やっと失われた何十年と言う言葉が過去のものになるのか、どうなのか。

それにしても、低迷期があまりに長すぎました。

この雰囲気を完全に払拭するには、日経5万円程度は必要。

世界水準から言って。

そうなったら、またバブル期のように多少は世の中が浮かれるかも知れません。

しかし、皆の顔色が良くなることでしょう。

30年以上も経済が冴えない、成長しないと言うのはおかしな話です。

通常の国であれば、経済成長は当然のことですから。

60年単位で見る

日経平均のチャート(月足)において、直近30年だけを見る場合、過去60年を振り返る場合では印象がかなり違います。

日経平均チャート(月足)30年

日経平均月足チャート30年分

日経平均のチャートは、1990年代のバブル時期を頂点に、すり鉢状になっていました。

なお、日経平均の最高値は、1989年の38915円です。

すり鉢の底にいるのが当然の状態、それが2000年以降。

アベノミクス以降、十分相場が上がった印象がありました。

マスコミはこれをバブルとして報じることもありました。

アベノミクスとは、2012年末から2013年にかけての急騰時期。

「まずまず、良くやったじゃないか。」

しかし、それはこの30年分の日経平均、すり鉢の底からの回復。

底から戻しただけ。

日経平均チャート(月足)60年

日経平均月足チャート60年分

過去60年まで振り返れば、実態は経済の踊り場での小動きに過ぎないように見えます。

1990年以降現れた、インターネットなど、情報通信に関する発展。

これが新たなインフラの刷新効果となりました。

2000年頃にITバブルがありましたが、長いスパンで見れば、それも小動きに過ぎません。

なぜこのような踊り場状態が、長きに渡り続いているのでしょうか。

結論から言うと、やはり爆発力不足。

元気が足りないと言うことです。

元気が足りないわけ

大がかりな設備におカネを使うのは無駄遣い。

この観念。

必要なモノにおカネを投じるのは自然の摂理です。

無駄遣いではありません。

おカネをどこに投じるべきなのか、問題はそれだけです。

おカネを投じる先を考えあぐねているうちに、いつの間にか国外におカネが流出。

自国内からおカネが逃げないようにする、それだけで勝手に経済が回るのです。

日本の内需は大きいのですから。

何か変なことをやっている?

日々相場を見ている身からすると、実は今後、日経平均が上に行こうが下に行こうがあまり関係はありません。

それと相場の利益は別のお話だからです。

しかし、それでも、全体相場が下がると言うのは良い気分ではありません。

理屈から言えば、どんな国であっても、全体相場は30年~60年くらいのスパンで考えて上がるのが妥当。

何十年も高値を越えられない、これは明らかにおかしいのです。

「何かヘンなことやってるんじゃないの?」と言う気持ち。

リーマンショック

記憶ですと、2008~2011年頃はトヨタ株は2000円台、一単元20万円で買える株価になるまで安くなりました。

この時期、他の銘柄はもっと壊滅的に下がっていました。

主力株が100円台、200円台と言うのもありました。

リーマンショックから3年おいて、今度は震災。

戻るかなあと思った瞬間に危機的暴落。

震災の前まではリーマンショックの戻りで、もう少し上がりそうな雰囲気がありました。

今思えば、震災直後に出来るだけたくさんの株を買って、そのまま放置しておけば良かったのです。

リーマンショックと震災のダブルで株価が低迷していましたから。

ところが、株が低迷している時期は、そういう気になれないものです。

相場がどうこうのレベルではなく、東北地方の被害や原発の問題で、胃が痛くなる日々が続きました。

リーマン・震災・コロナの比較

相場が下がると、マスコミはリーマンショック級などの表現をすぐに使います。

「リーマンショックの時に株、やってなかったのね?」と思うこともあります。

リーマンショックと同じくらいの爆下げかなと思ったのは、東日本大震災くらい。

2020年のコロナショックは、その次でしょうか。

リーマンショックの当時は、普通の爆下げの直後にさらに同じくらい下げ、さらにその直後に同じくらい下げる。

そういうのが少なくとも3回以上は連続で来ました。

一番きつかった2008年の秋。

東日本大震災の時には、主力株が軒並みストップ安になる、と言うのを経験しました。

コロナショックでは、そこまで酷いことはありませんでした。

もう少しでリーマンショックか、と言うレベルの下げ率ではありましたが。

そんな訳で、コロナショックも何とか耐えることができました。

むしろチャンスだったくらい。

大チャンスだったのに、相場勘が足りなくて儲けられない。

相場なんて、そんなものです。

百分率で見る日経平均

日経平均の目安

日経平均の値動きとしては、

  • +2% 爆上げ
  • +1% 普通の上昇
  • -1% 普通の下落
  • -2% 爆下げ

と、自分の中で勝手に決めています。

2%を超えて日経平均株価が動くと言うことは、あまりありません。

この2%と言う数字は、あくまで日経平均がギャップアップ・ギャップダウンする場合の範囲です。

場中には、もっと値動きが大きくなることも、過去にはありました。

そんな当方の調査結果は以下。

終値から翌日始値の値動き目安

上昇率の範囲下落率の範囲
変動率(%)0~2.13-2.08~0

表中の変動率とは、日経平均株価の終値から翌日始値への変動率です。

(期間:2002.01.04~2017.05.02 筆者調べ)

これらはあくまで「普段は」と言う条件付き。

ひとたび何らかの大きな出来事があって、ボラティリティが上がったら、どうなるかわかったものではありません。

ボラティリティとは、値動きの大きさを意味します。

ボラが上がった日経平均の記録は、以下のようなものです。

日経平均株価上昇率の記録

  • 2008年10月14日 +14.15%
  • 1990年10月2日 +13.24%
  • 1949年12月15日 +11.29%

日経平均株価下落率の記録

  • 1987年10月20日 -14.9% (ブラックマンデー)
  • 2008年10月16日 -11.41% (リーマンショック)
  • 2011年3月15日 -10.55% (東日本大震災)

このように、大きな出来事があれば、日経平均の終値にして一日で10%程度の値動きは覚悟しておく必要があります。

相場は場中に動く

注目すべきは、上記の「記録」の中で、2008年10月14日及び2008年10月16日も、前日終値から当日始値の値動きは-2%~2%台の範囲内に収まっていること。

これに対し、ザラ場(前場と後場)で大きく変動をしていることが多い、と言うことです。

ただし、これがずっとそうである保証はどこにもありませんが。

場中にこれだけ動くのですから、デイトレで儲けられるチャンスは十分にあると言うことになります。

あくまで、チャンスは、ですが。

日経平均のバンドウォーク

25日移動平均線からの乖離が、概ね5%のところで切り返すことが多い。

25日移動平均を使う理由は、最も一般的に使われるであろう移動平均線だからです。

5%のところで切り返すとの意味は、

  • 移動平均線を上方に5%平行移動した曲線
  • 下方に5%平行移動した曲線

の双方の間に、日経平均の日足が含まれていることが多い、と言うこと。

上下に平行移動した平均線を以下、「5%のバンド」と呼ぶことにします。

25日移動平均線上方・下方乖離5%のバンド

25日移動平均線上方・下方乖離5%のバンド

5%のバンドに含まれていることが多い。

しかし、例外はいくらでもあります。

バンドを突き抜ける場合も、一年に一度くらいはあります。

一年に一度くらいと言うのも、極めて大ざっぱな捉え方に過ぎません。

例えば、2000年、ITバブル崩壊の年には、日経平均の高値21000円くらいの位置から急落が始まり、下方のバンドを抜けた位置でだらだらと1カ月半に渡り下げています。

従って、移動平均の乖離が5%を超えたからと言って、日経平均が戻り始めると言う保証は、どこにもありません。

ダラダラ下げる日経

下方バンド超えのまま、ダラダラ下げた期間の例は以下。

  • 1996年12月中旬~1997年1月末
  • 1998年8月中旬~1998年10月上旬
  • 2000年4月中旬~2000年5月下旬
  • 2004年5月上旬~2004年5月中旬
  • 2006年5月中旬~2006年6月中旬
  • 2008年9月下旬~2008年10月下旬
  • 2009年1月中旬~2009年1月下旬
  • 2010年5月上旬~2010年5月下旬
  • 2011年3月中旬~2011年3月下旬
  • 2013年6月上旬~2013年6月中旬
  • 2015年8月下旬~2015年9月下旬
  • 2016年1月中旬~2016年1月下旬
  • 2018年12月中旬~2018年12月下旬

となります。

上記の例には、もっと短期的に下方のバンドを突き抜けて、すぐ戻って来る場合は含まれていません。

毎年のように、このような嫌な下げの期間があり、1カ月半から2カ月程度続くことが普通にあります。

一旦下げ相場に入ったら、日経平均の25日移動平均線からの乖離が5%以上の位置のまま、ダラダラと当面続く。

しかもその後、しっかりした明確なリバウンドが入るかどうかは不明。

当方が株を始めた頃、そこで買いで入ってはやられると言うのを繰り返した記憶があります。

じわじわ上げる日経

次に、同じスパンで上方のバンド、移動平均乖離率5%について。

上方バンド超えのまま、ジワジワ上げた期間の例です。

  • 1997年5月上旬~1997年5月中旬
  • 1998年1月下旬~1998年2月上旬
  • 1999年3月中旬~1999年4月上旬
  • 2002年3月上旬~2002年3月中旬
  • 2003年7月上旬~2007年7月中旬
  • 2003年8月下旬~2008年9月中旬
  • 2005年11月下旬~2005年12月中旬
  • 2009年3月中旬~2009年4月中旬
  • 2009年12月下旬~2010年1月上旬
  • 2012年12月中旬~2013年1月中旬
  • 2013年4月中旬~2013年5月中旬
  • 2014年11月上旬~2014年11月中旬
  • 2017年10月中旬~2017年11月上旬

下げの場合よりも期間が短い傾向があるような、ないような。

下げの継続期間、上げの継続期間を日経平均で見ると、買いのタイミングをピンポイントで決めるのは難しいことがわかります。

買いのポイント

結論からすると、明確な買いポイントはよくわかりません。

ただ、言えることは、上方のバンドを突き抜けている期間については、主力の大型株を持ち越した時に、そこそこの値幅を持って儲かった記憶がある、と言うことです。

その期間は

  • 2003年6月上旬~2003年7月中旬
  • 2005年11月上旬~2005年12月中旬

この時期は、全体相場が極端な低迷から戻して来た期間です。

急速に資産を増やし、億った人が現れた期間でもあります。

新興株が寄らずのストップ高連発するなどの現象が見られました。

  • 2009年3月中旬~2009年4月中旬

この期間は2008年のリーマンショック直後。

まだ相場が上昇するとは確定できない期間でした。

当方、主力株を持ち越したら、1日で3%とか5%くらいギャップアップしたと記憶しています。

今思えば、新興株のギャップアップで儲かった時くらいの迫力がありました。

  • 2009年12月下旬~2010年1月上旬

リーマンショックからの病み上がりの期間。

こちらも同じような印象です。

相場に聞いた話

まとめますと、

  1. 日経平均の移動平均下方乖離率5%が維持されるような、下げ相場の期間は難しい期間なので、工夫しながら対処する必要がある。
  2. 日経平均が移動平均上昇乖離率5%が続く期間には、買いで儲けられるちょっとしたチャンスである。

今後も相場のことは相場に聞きながら、生きざるを得ない、そんな当方であります。


さて、本日の結果は、ノーポジからのスイング買い。

新興株全体の売買代金は急速に拡大。

夏枯れ相場からの完全脱却の印象。

高値を取る銘柄が急に増えました。

しかし、主力株にはあまり反映されていません。

まだこの上昇は信じられない感じ。

主力株がグイグイ来てくれないと。

と言う訳で、ポジションサイズは軽め。

新興株のアレな株ばっかり買い持ち。