賢人と称されるウオーレン・バフェットも然り。
お金持ちの方々は、意外にも地味で質素に暮らしております。
賢人であるからこそ、財を成したのであります。
実にあやかりたい。
当方もそんなお金持ちの方を存じております。
いるところにはいる、しかし、彼らは決して表には出て来ないのであります。
淡々と静かに暮らしておられる。
彼らの鍵は、おそらくは謙虚な心。
謙虚さにおカネが集まってくるのであります。
儲かった話
謙虚にやる。
すなわち、相場について言えば、損した話だけしていればいいのであります。
なぜ儲かった話を公開せにゃあかんのでしょうか。
その答えは、自慢をしたいからであります。
自分を良く見せて、ほめてもらいたいからであります。
儲かった話で目立ち、悦にひたる。
その上で、どこかにお呼ばれする。
あわよくば、そこで褒めたたえられ、ご馳走をむしゃむしゃと食べたい。
さらに、お呼ばれしたことによって、報酬まで頂こうと。
講演会、やっちゃうぞ、と。
そんな魂胆が見え見えなのであります。
すなわち、相場において大事なのは謙虚な心。
儲かった話など、けっしてしてはいけませんのです。
相場の儲け
相場で儲かれば、そのようなご馳走や報酬はいらなくなります。
なぜなら、ご馳走や個人事業主としての報酬なんぞよりも、はるかに相場の儲けの方が大きい。
比較にならないのであります。
手間と時間ばかり取られ、いくらにもならない報酬など、いらんわ。
領収書を取っておいて、申告をするのが面倒なだけであります。
計上し忘れたら最後、税務関係で七面倒くさいことになるだけ。
すなわち、細かい雑魚収入はいらない。
ドカンとドデカい収入を頂く。
そして、その自慢をしたい気持ちは、確かに初めて儲かった人ならあるでしょう。
儲かっちゃった、儲かっちゃった、と。
しかし、儲け話をすればするほど、トラブルに巻き込まれる可能性が上がるばかりであります。
地味なお金持ちのお方
そして、高級外車も腕時計も必要ありません。
お金持ちアピールはトラブルのもとであるからです。
せいぜいトヨタの小型車に、実用的な腕時計。
とあるお金持ちの方は、軽自動車に乗っていると言います。
「もうちょっとちゃんとしたの、買えばいいのに。」
そう思いながらも、彼らがパリだの南の島だの、頻繁に旅行に行っているのを知っています。
そして、その旅行の話すら、彼らは内緒にしているのであります。
「バレてんだよ、あなた、お金持ちっしょ?」
そう言いたくもなります。
彼によると、そもそも自動車など、月に何度かしか使わないのだそうです。
「バッテリーがあがってしまう。東京では細い道が多いし、スピードも出さないのでこれで十分。」とのこと。
腕時計はカシオのやつ。
わいは見逃さない
ただ、当方は知っている。
彼がこっそり不動産を持っていることを。
都心の不動産であります。
子供も外国に留学させていたなあ。
当然株もやっているだろうと思い、話を振ってみました。
単刀直入、「株、やってらっしゃいますよね?」と。
これに対する彼の返答は、「損しておカネ、なくなっちゃった。泣かず飛ばず。」とのこと。
嘘をつくな。
まさかそんなことは言えませんでした。
彼は自分の会社を持ち、自分で自分に給料を払っているのであります。
「給料安くて困っちゃうよ」と、これが彼の口癖です。
しかし、当方、見逃しませんでした。
そのお方の目は、その時、不敵に光ったのであります。
「そんなに困ることあるかよ。どうせ自分の資産運用会社だろ?」
まさかそんな乱暴な物言い、まかり間違っても口に出したことはありません。
彼にあやかり、謙虚に生きると決めたのであるからして。
お金持ちにあやかる
「おカネ持ってるなら、ベンツくらい持ってるよ」と、別の方から苦言を呈されたこともあります。
「持ってるかも知れないね。彼じゃなくて、彼の会社がね。」と返答しておきましたが。
そのくらい、本当のお金持ちの方は、実際、地味で質素に暮らしているのであります。
なぜなら、彼らは注目されるのを嫌うのであります。
だからこそ、見も知らない場所に旅行をする。
トラブルを避け、静かに楽しむためであります。
六本木や銀座で豪遊、なんてお話は聞いたことがありません。
おそらく、あやうきには近寄らず、なのでしょう。
当方も彼にあやかりたい。
しかし、その前に儲けなければなりません。
そして、当方も地味に暮らしたいのであります。
さて、本日のトレードですが。
デイ負け、スイング勝ち。
デイ-20.6、なんじゃごりゃ!
信用全力二階建てのデイ、ワンショットで、思い切り食らい。
もはや謙虚でいる必要もない。
マジでとんでもない目にあった。
当方も儲かった儲かったの話、したいんだ。
謙虚な心、いらない。
ただ儲けが欲しい、それだけであります。
ノーポジ。