長期で勝てるなら、中期は必要なく、中期で勝てるなら、短期は必要なし。
なぜなら、時間軸が長いほど、値幅を大きく取ることができるからであります。
値幅が大きい取引に優位性あり。
では、なぜ短期をやるのか?
時短であります。
時間が足りないと考えるからこそ、時間を節約するのであるからして。
長期の10年、20年は、待てやしないと。
そして、時間が足りる限りにおいては、超短期売買をやる意味はなし。
すなわち、デイよりスイングトレードが優れており、デイトレ完全不要論。
あくまで、当方の感想ですが、その心は以下であります。
価格の変化率
しょせんが安く買って高く売る。
相場の利益は、どんなに複雑な取引手法を取るにしても、価格の裁定を取るに過ぎない。
裁定とは、価格のサヤを抜こうとする行為。
であるからして、値動きは大きければ大きいほどに良いと決まっているのであります。
とするならば、時間軸の短さは不利に働きます。
大きく値幅を取ろうとすればするほど、ある程度の時間軸は求められるもの。
値動きの変化率は、概して時間の長さに応じ、大きくなります。
この点において、スイングトレードの方が、デイに比較し有利。
秒でトレードを終えるスキャなど、値が動きはしないのであります。
安定性
安定性とは、勝率の高さのことを意味します。
時間軸が短いからと言って、必ずしも勝率が高いとは言えません。
そもそも、勝率が高いからと言って、トータルで利益が残るかと言えば、それもないのであります。
すなわち、勝率はあくまで、トレードの一要素に過ぎない。
とは言え、低いよりは高い方がよろしい。
その程度の要素ではありますが、この勝率において、デイにさほどの優位性は感じられません。
あくまで、人により、取引手法により、変わってくる事象ではあるものの。
安定して勝つ、その面において、時間軸の短さは必ずしも寄与して来ない。
それが当方の結論であります。
同時並行性
トレードは分散してしかるべし。
一撃大敗だけは避けなければならないのです。
売買を小分けにし、至るところのチャンスにインする。
しかし、であります。
デイトレにおいて、同時並行性、すなわち一度に横並びでトレードすることは可能でしょうか。
同時に20銘柄、並列のトレード。
デイにおいて、これは難しい。
ところが、時間軸の長いトレードにおいては、この同時並行性に分があります。
すなわち、分散の自由度が高い。
同時並行性とは、分散の自由度であり、その点でデイよりもスイングトレードの方に分がある。
そう言っても過言ではないでしょう。
選択適性度
トレードの対象銘柄を抽出する時には、様々な方法があり、人によって多岐に渡ります。
ですから、一概に言えない面があれど、やはり、スイングトレードに分があるとの印象はぬぐえません。
それは、上記の同時並行性とも関わって来る問題です。
トレードに適した銘柄がいくつかある時、スイングにおいては、全ての銘柄を分散して持ち越すことができます。
ところが、デイにおいてはこれが難しい。
広く分散ができないのです。
このため、抽出した銘柄で確実に儲ける、と言う信頼度が揺らぐ場合があります。
いわゆる、お目当ての銘柄がハズレだった場合、どうするのか。
分散ができないのだから、間違いは許されない。
一発必中で、勝てる銘柄を選び切らなければならないのであります。
この点、デイよりスイングに分があると言えるのではないでしょうか。
なぜなら、いくつか持ち越せば、そのうちの数銘柄は当たりである可能性が高いのです。
離脱性
トレードからの離脱のやり易さ。
すなわち、降りる時の自由度。
これはデイの方が自由度が高い。
ザラバであれば、いつでもトレードから降りることができます。
ところが、持ち越してしまい、深夜に相場が大きく動いた場合。
この時は、翌日の寄り付きまで、スイング玉を外すことができなくなってしまいます。
離脱性は、時間軸の長いトレードと比較し、デイに優位性があります。
いつでも降りられるのであると。
しかし、当方、何度も食らったことがあります。
デイトレでのストップ安張り付け。
空売りのデイでは、ストップ高に張り付けられる可能性もあるでしょう。
なぜなら、デイは動くタイミングにインしなければならない。
制限値幅の限界近くにおいて、そのタイミングがやって来ることが少なくないのであります。
これを考えると、デイにおいて、離脱する時の自由度が高いとは、必ずしも言えません。
当方の感想としては、デイでもスイングでも、どっこいか、ややスイングが劣る程度であります。
動向察知性
相場はいつ何時、どちらに振れるのか、わかりません。
相場の急落ほど、恐ろしいものはなし。
この時、デイにおいては、ある程度速やかに仕切ることができると言う安心感があります。
対してスイングでは、その時間軸の長さから、不慮の暴落に巻き込まれ、身動きが取れなくなる可能性は少なくないのです。
ただし、当方の経験則では、デイにおいても、突然の急落→特別売り気配などの危険性は、完全には排除できません。
動向を察知し、いかに速やかに逃げられるかの点において、スイングよりデイの方が安心である。
と言うふうに、手放しで楽観することはできないのであります。
スイングにおいても、相場が怪しくなってきた時点で、ロットを控え目にする等により、対処することはできます。
そもそも、相場の動向を察知する能力がなければ、日を跨いで持ち越すことはできません。
相場観にある程度の信頼性があって初めて持ち越すことができる。
相場観あってのスイングであるからこそ、危険から逃れるのが難しいとは必ずしも言えない。
当方の偽らざる経験則がこれであります。
以上をまとめますと、デイ・スイングの比較において
- 価格の変化率:スイング
- 安定性:互角
- 同時並行性:スイング
- 選択適性度:スイング
- 離脱性:デイ、あるいは互角
- 動向察知性:互角
と言うバランスであり、スイングに分がある、と言うことになります。
これがデイ完全不要論の理由であります。
と言う訳で、本日も持ち越し株の決済から始まりました。
持っていたのは、例のアレな銘柄。
含み益、かつストップ高張り付き状態で持ち越していたので、若干の心理的余裕があったものの。
先週末のPTSでは爆上げしていたのに、今朝は全然でした。
まあ利益が出たので、文句は言いませんが。
と思って見ていたら、前場、一度下げてから3割以上も上げやがった。
なんやこの爆上げ。
めちゃくちゃな値動きやなぁ。
完全に置いてかれた。
やはりデイはついていけへんわ。
その思いを強くしつつ、明日への持ち越し株、完全アレな株ばかりいろいろ。