株のスキャルピングのやり方|マジでやばい手法10選

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株の短期売買でよくある手法、スキャルピングのコツ、まとめ。

どのようなやり方をするにせよリスクは満載。

それが株式投資の難しいところ。

過去に当方が試して苦しんだ経験談、お蔵入りとなった方法、そこから得られた結論等をご紹介いたします。

初心者の方へ向けての注意喚起を含めつつ、トレードの聖杯、必勝法のヒントを探ってみました。

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スキャルピングとは

スキャとは利幅が狭く、その結果、相対的に損切り幅が広くなってしまう取引です。

スキャルピングの難しさは、損小利大の難しさです。

意図的に利幅を狭くしているのに、さらにそれより狭い損切り幅にすると言うのはかなり難しい。

…と言うよりも不可能に近いです。

買ったらすぐ利確、場合によっては瞬間的に利益確定する訳ですので、それより狭い損切り幅とは、一体どのくらいの幅か?

株の短期売買をやっていると、買ってすぐ含み損になることなど、日常茶飯事。

上がると思って買ったのに、瞬時にいきなり5%のマイナスとか、普通にあります。

それはインのポイントが悪いからだ、と言う話もあります。

しかし、どんなにインが上手い人でも絶対はありません。

大きく含み損となることはあるものです。

スキャルピングなら、取り返す時も、狭い利幅でじわじわと取り返して行くことになります。

取り返す時だけスキャを止め、利幅を伸ばすと言うのもおかしな話になってきます。

自分のふところ具合でスキャルピングにしたり、利を伸ばすトレードにしたりと変更するのは、自由と言えば自由ですが、スキャルピングとは呼べません。

ごちゃまぜ裁量トレードです。

当方の用語ではこれを、食いつきにまかせたトレードと呼びます。

やはりスキャルピングは、利益を着実に出せると言う力が十分にある人のみにおすすめできるトレードです。

一般的には、あまりおすすめできないと言うことです。

ナンピン

株を始めたばかりの頃、意味もわからず信用取引で買い増しをしていたら含み損になり、気づいたら担保割れ。

そんなことがありました。

信用取引で意味もわからず買い増しをするのは危険です。

特に株価が下がる局面で買いを入れていく、いわゆるナンピン買いは、初心者にとって最も避けるべきトレードの1つです。

早い話、信用で適当にナンピンしていくと、どの辺で追証がかかるのかがピンと来ません。

このあたりで戻るだろうなどと希望的観測でナンピン買いをすると、エライ目にあいます。

その後に追証を差し入れる面倒臭さと、精神的負担を考えてもおすすめはできません。

もしナンピン買いをするなら、現物株のみにしておいた方がよろしい。

そうすれば、含み損は発生しますが、追証は発生しません。

空売りでナンピンをすると言うのはコワくてやったことがないのでわかりません。

これもやめておいたほうが良いです。

空売りは高額の逆日歩が発生したり、急に売り禁になったりと、買いに比べ、さらに不確定的な要素があります。

一銘柄集中投資

資金を一銘柄に集中する投資法と言うのは、儲かる時には威力を発揮します。

しかし、損する時には大きくやられると言う、もろはの剣です。

どんなにほまれ高い優良株であっても、爆下げをする可能性、なきにしもあらず。

場合によっては上場廃止もあります。

天下の優良株が見る影もない状況に陥ったことなど、この15年だけで何度も目にしてきました。

優良大型株、ディフェンシブセクターなら急落はしない、下げても戻るだろう、と言うのは間違いです。

全くもって大間違い。

具体的銘柄名は上げませんが、某鉄道株、某航空株、某電力株(いずれも大企業、前者2つは上場廃止、3つ目は10分の1以下まで下落)などがその例です。

財務が健全で、売り上げも安定していて、それでなぜ下がるのか?

理由など後付けに過ぎません。

下がったら負け、それが相場です。

ここで登場するのが、分散投資と言う考え方。

では、どのくらいの銘柄に分散すれば良いのか?

一概には言えませんが、一般論として、最低でも3銘柄程度には分散したほうが安全です。

少なくとも1銘柄が上場廃止になっても、3分の2は残る訳ですので。

長期投資であればあるほど、分散したほうが心理的な負担は少ないです。

当方の場合には、短期の持ち越しをする際も、なるべく分散するようにしています。

資金がたっぷりあるなら、200銘柄以上に分散したいところです。

今は手数料無料の証券会社も多くあり、200銘柄に分散したがために手数料が200倍かかる、と言うこともありません。

どんなに分散しても、コストは増えない、と言うことが実際に可能になっているのですから。

ストップ高張り付き自動買い

ずいぶん以前(2010年頃)に、ストップ高価格の1ティック下に仕込む、逆指値の買い発注。

株価が急騰しS高に張付く直前、その逆指しが発動し自動的に買い。

そんな手法を採用していたことがあります。

急動意した5~7銘柄程度に逆指しの買いを入れておき、全てが自動で処理できるよう、あらかじめ準備しておくのです。

なかなかに素人が思いつきそうな手法ですな。

このやり方、仕事中にストップ高の銘柄を買えないかと考えて開発しました。

それで、実際の話、それをやっていましたから。

仕事中と言っても、お昼休みにやるのです。

ご飯を食べたり、トイレに行ったり、忙しかったなあ。

前日にある程度、銘柄をピックアップ(30銘柄くらい?)。

翌日午前中に、首尾よく急騰した銘柄を昼休みに確認し、ケータイから発注する訳です。

まだ折り畳み式のケータイの時代でした。

書いていたら思い出して来ました。

銘柄登録のために、朝方に1時間くらい早起き。

つらかったけれど、毎日のようにやっていました。

当時、パソコンとケータイでは、同じ証券会社でも別のツールに銘柄登録する必要があり(今でもそうかも知れませんが)、ケータイはパソコンに比べて入力がまどろっこしいので、非常に面倒くさい思いをしていました。

その結果を今、初めて誰かに発表します。

結果は、全然儲かりませんでした。

確かにストップ高に張付く銘柄を買えた場合もありました。

しかし、そうでない場合が結構多いだけでなく、ストップ高をつけるような銘柄に限ってその後に爆下げをし、ストップ安までつけることがあったからです。

仕事中では損切りすることも出来ず、と言うより、爆下げしたことにも気づかないまま、爆損したことがありました。

昼休みに発注して以後は、株のことなど忘れていましたので。

ですから、帰宅した夜、爆損・含み損の状況を知って、昏倒したことが何度もあります。

また、平日に有給休暇を取り、ザラバを見ながらその手法を試したこともあります。

損切りも手動でしっかりやりました。

それでもあまり結果は良くありませんでした。

上手くいかなかった理由は、結局、ストップ高に張付く、あるいはその寸前まで行く銘柄と言うのは、とんでもなく値動きが大きい銘柄が多い。

下がる時もシャレにならない下がり方をする、と言うことです。

そんな無謀な取引をしていた私が、完全にこの手法から手を引いたのは、ある不思議な現象を発見してからです。

株価が逆指しの価格に達した瞬間、反転して下げ(S高はつけないまま)、ストップ安まで下げたことがありました。

つまり、逆指しが刈られた状態で棒下げ。

同じことを2~3回程度体験し、夜に昏倒を繰り返したところで、きっぱり手を引きました。

今もって謎のこの現象、やはり単なる偶然だったのでしょうか?

ストップ安張り付き自爆買い

これは2010年頃まで、結構やっていた人も多かったかも知れない手法です。

現在は使えません(たぶん)。

内容は単純、ストップ安に張り付いている銘柄を探して、そっと買い注文を入れておきます。

それで張り付いていたストップ安銘柄に、買いが徐々に入って寄り付き、リバウンドしたらそれを頂くと言う手法です。

2000年代初頭から2005~2006年くらいまではそこそこ有効だったのではないでしょうか。

私は当時、このやり方を知りませんでしたので、やったことはありませんでした。

実は東証の値幅制限は、2010年から改定され、概ねストップ価格までの幅が広くなりました。

2009年以前は、ストップ高安までの幅が狭かったと言うことです。

そのためなのかどうかはわかりませんが、東証1部(現行の東証プライム)の銘柄でも、何かとストップ安を付ける場合が多かったことを覚えています。

そこをチャンスと見て狙う手法。

かのジェイコム株の誤発注の時も、S安で買ったデイトレーダー(BNF含む)が大儲けしていました。

この手法が有効だったからこそ、彼らは買いを入れていたのです。

ところが、2010年以降、徐々にこの方法は上手くいかなくなりました。

リバウンドの幅が狭くなり、一旦リバウンドしてもさらにストップ安に張り付くケースが増えたからです。

(全ての場合を検証した訳ではないので、保証はできかねますが。)

ジェイコム株の一件で手法がバレてしまい、いろいろな人がやるようになったせいかも知れません。

(私もその1人ですから。)

それに、2010年頃までは、手動で発注を出す人がほとんどでした。

これに対し、以後は返済発注が自動でできるようになり、買ったらすぐ売り板が出るようになってしまいました。

買ってから売るまでに多少の時間があるからこそ、株価は上がるような気がします。

みんながモタモタやっていた時代の方が、リバウンドする要素があったのかも知れません。

全員が自動発注で、瞬時に売り板が出てしまっては、上がるものも上がりません。

最初に申し上げた通り、この手法、おすすめするものではありません。

私も2012年以降は全くやっていませんので。

垂直下げを食らわない

これを食らったらシマイです。

買った直後に稲妻の鉄槌。

瞬時に下げ。

そんな場合、少なく見て5%は下げます。

ものの数十秒、あるいは2~3分で。

これは逃げられません。

逃げろと言うほうがおかしい。

落ちるエレベーターから逃げられますか?

逃げられると豪語する人は、何かを勘違いしています。

ではどうするか?

稲妻垂直下げの銘柄をピックアップし、その特徴を調べ上げるしかありません。

そんな銘柄は毎日のようにあります。

その上で何とか避ける努力をするしかありません。

動かない場合は降りる

スキャですよね?

すぐ決済するんですよね?

ならば、待ってるのはおかしい、と言うことになります。

降りなければなりません。

動かなかったら、多少は含み損でも、利が少ししか乗っていなくても、降りる。

それがスキャルピング。

そのまま持ってたらスキャではなく、スイングトレードです。

何か間違えているでしょうか?

市場区分に注意する

東証プライムと新興市場、大型株と小型株、値がさ株と低位株、信用銘柄と貸借銘柄。

これらの銘柄は値動きが違います(たぶんですが)。

特に東証プライムの大型株は一見値動きが安定しているように見えて、時折予想を覆す、奇怪な動きをすることがあります。

決算日の値動きなど。

あれ、大口の人が何かやっているのではないでしょうか。

もちろん小型株でもおかしな動きはあります。

しかし小型株は、つねに値動きは軽い傾向にあるものです。

当方は最近、そのあたりを警戒しております。

常時市場区分に注意を払い、値動きを注視する、と言うことです。

コツコツドカンは避けられるのか

結論を言いますと、スキャをやる時点でコツコツドカンは避けられません。

スキャの手法を選択した時点で、コツコツドカンが運命づけられます。

コツコツドカンとは「コツ」が利確で「ドカン」が損切り。

利幅と損失幅の相対的な比率により、この結論が導かれます。

にもかかわらず、コツコツを繰り返し、いつまでたってもドカンが来ない。

そんなことはあり得るでしょうか。

スキャルピングとは、ホコリを積み上げ、損切りのドカンを小さくして、トータルで利益を残す方法論です。

であるのに、ドカンがいつまでたってもどこにも来ないとは、話がおかしいのであります。

すなわち、スキャとは、あまりラクな手法ではありません。

それが結論です。

毎日の1000円は100万円に化けるか

もしそのやり方、すなわちスキャ手法が本物なら、毎日1000円を稼ぐのは当然となります。

であるならば、玉を倍にすれば良いじゃないですか?

利益は2000円になります。

10倍にしたら1万円。

100倍で10万円。

計算によればその筈です。

玉を大きくできない?

なぜでしょうか。

そのスキャ手法、本物なのでしょうか?

出来高が少ないから?

板が薄いから?

それならワンショットを大きくはできません。

当然です。

そして永遠に利益は1000円のままです。

最近、そういうふうに考えています。

以上、あくまで当方の個人的見解となりますが、いかがでしょうか。

さて、本日の結果は、ノートレ・ノーポジ、やることなし。

もう少しチャンスを待ちたいと思います。

ドカンと取るのを狙いたい。

月に2回大きく取れれば、それでよし。

先週からほとんど休んでる感じなんですが。

夏休み来とります。