米国株でスキャルピングは可能か?

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米国株でのスキャルピング、デイトレード、短期売買。

これができれば鬼に金棒です。

当ブログは日本株専門。

しかし、過去には隙あらば米国株への参入を考えていました。

米株においては、

  • 税金
  • 手数料

の問題がネック。

前者については解決されつつあります。

短期売買を繰り返したの際のコスト問題。

今後に期待大です。

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米国株でスキャルピングをするための口座とは

当方、米国株の口座は、15年以上前から某証券会社の口座の中ですでに開いてあります。

しかし、様々な条件から米国株に二の足を踏む状態が続いています。

当初、米国株投資に踏み切れなかった理由は、一つには税金の計算が面倒だと言うことでした。

ところがその問題は、証券会社によっては外国株について、特定口座での対応が可能になり、クリアされています。

特定口座とは

証券会社の口座には、特定口座と一般口座があります。

通常は口座の開設時に、いずれか一方を選択します。

特定口座を選択した場合には、さらに源泉徴収あり・なしのいずれかを選択します。

特定口座(源泉徴収あり)の場合には、証券会社が自動的に税金の手続きを代行してくれると言うシステムになっています。

一般口座及び特定口座(源泉徴収な)の場合には、自分自身で税金の計算をし、確定申告をする必要があります(利益が出た場合)。

利益が出なかった場合には、確定申告は必須ではありませんが、損失の繰り越しを行う等の際には確定申告が必要となります。

米国株のデイトレ手数料

米国株の特定口座扱いについては、証券会社によっては数年前より可能になりました。

これを機会に米国株に本格的に手を伸ばそうと考えたこともあります。

考えてみれば、当時米国株を買いそのまま放置しているだけでかなり儲かった筈で、尻込みしている意味はありませんでした。

しかし、問題はその当時、すでに当方が短期売買をメインにトレードをしており、もはや完全にそれが習慣になっていたことです。

短期売買でもっともネックとなる事柄は、実は手数料の問題です。

日本の証券会社の場合、米国株の手数料は、約定代金の0.45%と言う場合が多いです。

0.45%と言うとピンと来ませんが、20万円分の株を買ったら手数料が900円かかると言うことです。

(計算)200000×0.45÷100=900

デイトレードで20万円分の株を1往復するのであれば、買いで900円、売りで900円の合計1,800円が手数料としてかかることになります。

米国株でデイトレできない

ネットでの株取引が始まった頃には、日本株の取引でもそのくらいの手数料は当たり前でした。

それでも株で大儲けしている人はいましたし、短期売買をやっている人もいました。

その後に証券会社の企業努力のおかげでしょうか、日本株の手数料はどんどん下がりました。

これにより、日本株は以前に比べ、かなりやり易くなりました。

その恩恵を受けながら、何とか退場せずに株取引を続けている人も少なくありません。

実は株の売買では経験則に頼ることが多いですので、長く続けられることは大事な要素になります。

米国株については、中長期で株の取引をする人の場合には、このくらいの手数料水準で問題はありません。

しかし、短期売買で資金を回転させようとする人の場合には、いささか敷居が高い。

いわゆる手数料負けの問題です。

米国株がなぜ魅力的なのか

実は、株の短期取引の場合には、たくさんの銘柄からトレードし易い銘柄を選んで売買することが多い。

このため、銘柄の母集団が大きい米国株はとても魅力的です。

投資には、FX、商品先物、先物オプション、最近では仮想通貨など様々な種類があります。

しかし、銘柄選択の幅の広さについて言えば、米株に置き換えられる投資先はなかなかありません。

その上、もし、米国株で日本株と同じような手数料水準で取引できるとなると、日中は日本株、夜は米国株と言うように、幅が2倍に広がります。

デイトレーダーにとっては、365日が2倍の730日になったのと同じ効果があるとも言えます。

「それでは寝る時間がなくなってしまって大変ではないか」と言う論もあります。

しかし、実際の話、日本株では前場に取引が集中することが多く、ザラバ中ずっとトレードしている訳ではありません。

正直な話、大引け後に振り返ると、後場はやらなくて良かったと思う日が多いのであります。

米国株への期待

米国株でデイトレードをする場合には、早い時間帯(米国時間の午前中)がメインになる場合が多いと想定されます。

24時間デイトレし続けると言うことは考えられません。

米株をやりたくて仕方がないと言うデイトレーダーは多い。

そう考えると、手数料の問題は大きなファクターです。

まずは日本株で大儲けし、準備態勢を整えたいところ。

そもそも、米国市場を見ることは、日本株のトレードに役立ちます。

日本株は米国株を追いかける習性があるからです。

逆に米国株が日本株を追いかける現象はあまり多くはありません。

何かと言えば米国株を見て、何かと言えばアメリカの後を追っかける。

これが相場のパターンなのであります。

米国株をなぜ見るか

ダウ、ナス、S&Pで、陽線が出た。

であるならば、買いを考える。

この条件反射。

アメリカが陽線連続と来たら、待ってました状態。

ここでついて行かにゃ、何時ついて行くのか。

なぜか?

その答えは消去法であります。

あれもダメ、こちらもダメ。

残った選択肢が、米国株の上げについていく手法。

しかし、そんな単純な考えで、うまくいくのであるか?

日経平均は米国株を追いかけ、米国株は日本株を追いかけることはあまりしません。

多くの場合、米国株が独走状態です。

全世界の株価は、米国株を追いかけていると言って過言ではないのです。

ここに米国株の独壇場が存在します。

税金処理、米国株の証券会社の口座開設へのハードル、手数料、その他を考え、やむなく日本株のみをトレードしている人は多い。

しかし、それがなければ、とっくに皆、米株でトレードをしていることでしょう。

日経平均が独走した過去は?

相場の下げに関しては、時おり日本株が先導したこともあります。

その例は、東日本大震災です。

ご存じのように、日本株は当時、壊滅的な下げを演じました。

しかし、その暴落に比べると米国株の下げはさほどでもありませんでした。

日本など、向こうからすれば極東の小さな島国です。

米株の上げにはついていかず、下げにだけついていき、自国の下げ要因では当然のごとく、大きく爆下げをする。

何とも辛い状況ですが、それが現実です。

米株を見てのスイング

日本株において、買いで勝負する場合には、米国株が上昇をする局面でついていく。

タイミングが重要になります。

日本と米国での時差、これが相場に影響します。

例えば、日経平均とダウの日足における陽線・陰線と、寄り付き・引けの時点での位置。

ここに注目せざるを得ません。

日本株のスイングトレードで買いを入れる場合において、当方の判断を機械的に分類すると、以下のようになります。

日本株・米国株の日足が陽線・陰線のいずれであるかを確認してから買うのです。

私の日本株買いタイミング

米国株陽線 米国株陰線
日本株陽線 見送り たまに買い
日本株陰線 たまに買い 買い

必ずしも機械的かつ単純に、表のとおりにトレードしている訳ではありません。

しかし、結果として、比較的このようなパターンが多くなっています。

心理的には逆張りが一番安心できますが、あくまで、それがベストと言う訳ではありません。

本当に儲けている人は順張りで利を伸ばすトレードをしていることも多いため、そこは自分なりの工夫が必要です。

強さへの便乗

アメリカが強いと来たら、こっちもそこに乗っかる。

そんな手法も強い。

強さへの便乗スタイルです。

大事なのが、強さの見極め。

どこにも隙のない、最強の強さ。

しかし、必ず見誤りはあるのであります。

利益を出すためには、この見誤りへの対応も怠ってはなりません。

見誤って、大損していたのでは意味なし。

では、どうすれば良いのでしょうか。

見誤りへの対応

何かを企てる以上、必ず失敗がついて回ります。

すなわち、受け入れること。

強いと思ってダメだった、裏切られた銘柄があったとしても、カットする。

そんな手法が求められます。

当方の場合、買い持つ銘柄を分散する。

これにより、見誤りがあったとしても、何とか対応できるようにしております。

強いと思った銘柄を多めに買って行く。

多めと言うのは、金額のことではありません。

銘柄数であります。

銘柄数を多く

例えば、これは強い。

絶対上がるやろ?

と思った銘柄に限って、ダメな場合は少なくない。

逆に、こいつはダメやろ、と思った銘柄が思いのほかぶち上げる。

こんなことが多いす。

であるからして、この銘柄いらないよな、と言う場合でも隅には置かず。

一緒に買い持つのであります。

そして、買い持ちの3分の2が上がってくれれば、当方の勝ちであります。

もしくは、トントンで降りられれば御の字。

大切なのは損をしないことであります。

そのヒントが常に米国株にあります。

手法の反復性

手法とは、反復できてこそ、使用に耐えうるのです。

1回の買い持ちでドカンとやられるようでは、お話になりません。

強いと思った銘柄を分散して持ち越す。

銘柄分散のみならず、米国市場にまで視野を広げる。

視野をも分散させる。

これにより、いきなり退場する可能性は下がります。

考えてみれば当たり前のことであり、誰でも自然とやっていることかも知れません。

すなわち、強さへの見極め、これを銘柄及び視野の分散により乗り越える。

相場で生きながらえ、手法に反復性を持たせるのであります。

さて、本日の結果は、デイなし。

夏枯れですなぁ。

こんなんだと自分の買いで1ティック上がって、自分の売りで1ティック下がりかねない。

儲かるわけないんですわ。

普通に考えて、やる銘柄がない。

それでも無理くり探して、ちょっくら勝負。

明日次第です。

へんてこな株買い持ち。