スキャルピングの銘柄をどう選べばよいのか。
迷うことがよくあります。
銘柄選定においては、大口投資家の意向が読めればそれに越したことはありません。
それが無理なら、銘柄の「手垢」を見ることは大切かも知れません。
はしごを外される前に降りるためにも。
手垢とは何でしょうか。
トレードのコツの一助となる、相場の見方を追います。
どんな銘柄がスキャルピングしやすいのか?
今回は私のデイトレード(スキャルピング)のやり方をご紹介します。
私が気を付けているのは、資金がどれだけ該当銘柄に集まっているかです。
資金が集中していればいるほど、価格の上下動が増える可能性が高まります。
このため、トレードのチャンスも増えるのではないでしょうか。
ここまでは良く言われることで、いろいろな書物やネット上でも書かれています。
その上でさらに私が気を付けていることとは…。
例えば、総額5億円程度の代金がその銘柄に10分間で投入されたとします。
その際、大口の投資家がワンショットで大きい玉を何度か打ち、5億円分消化されるよりは、小口の投資家がチビチビ何発も資金を投入してくれるほうが、チャンスが増えるのではないかと言うことです。
大口投資家の意向は個人は読めない?
ワンショットができるだけ小さいほうが、価格はあまり動きません。
どっちにしろ、こっちはスキャですから、ちょっと動けば十分です。
それが何度も続いてくれれば良いだけ。
大口の投資家がドカンと資金を投入してきますと、価格が一方向に動いてしまいます。
有無を言わさず、価格が飛んでしまうのです。
そこに上手く乗って売買できれば大儲けですが、一か八かじゃないですか?
その大口投資家の意向を読まなければなりませんので。
大きく動いてから追随しても戻ってしまうかもしれないし、結局のところ、わからないです。
複数の大口の人が一方向に買ってくるか、あるいは売るか、はたまた途中で引き返すのか、それは個人の意向であり、わかりません。
スキャルピングに大口投資家は関係ない
スキャルピングをする側にとっては、どっちに動くかはあまり関係ありません。
ただ値動きの頻度が増えてくれれば良いのです。
別に大口投資家が来てくれたからと言って、必ずしもスキャの人に得はありません。
スキャの人にとってベストな状況は、小口の投資家が可能な限り多くあつまり、値動きが増えている状態です。
むしろ大口のトレーダーがあまり来ていない、「初動」でインすることが大切だと考えています。
相場の「手垢」をどう見るか
スキャルピングしやすいかどうかを読むためには、その銘柄にどのくらい「手垢」がついているかを見ます。
例えば、材料株で言えば、日足の上昇が始まった日には比較的、スキャで取りやすいですが、以降、どんどん難しくなってきます。
これは大口・小口双方のトレーダーが集まり、「手垢」がついてきたことを意味します。
結局、相場がどっちに動くかは大口投資家が握っていて、小口のトレーダーが束でかかって逆に動かすと言うのはほぼ不可能。
運命は大口投資家が握っています。
もちろん大口投資家の意向がわかっていれば、そこに乗るだけで良いのですが、個人たった1人の意向を読むのは博打に近いことです。
どこが始まりでどこが終わりかもわかりませんので。
「手垢」でスキャルピングしにくくなる
「手垢」がついているかどうかの判断は、「板の詰まり方」を見ることも一つの方法です。
大口・小口双方のトレーダーが集まり「手垢」がついてくると、板は詰まり膠着するようになってきます。
板なんて詰まっていようが、スカスカだろうが、スキャルピングの人にとっては関係ありません。
値動きが必要なだけですから。
ところが、「手垢」がついて、大口・小口ともにトレーダーが集中してくると、板がギッチギチに詰まることが多いです。
「手垢」がついたら「はしごを外される」前に降りる
私の場合には、そうなったらその銘柄は降ります。
経験上、やっていると負けてしまうことが多いですので。
なぜ負けるかと言うと、値動きが少なくなってきて膠着感の出たところに大口の資金がドカーンと入って、どちらかに動いてしまうことが多いからです。
俗に言う、「はしごを外された」状態です。
そこで損切りを余儀なくされます。
もちろん勝てる時もありますが、スキャの場合、1回勝てたからと言って意味はありません。
繰り返して積み上げ、やっと勝ちと言える状態になるわけなので。
つまり、私のスキャルピングの結論は、初動だけインして早目に降りる、と言うことです。
初動と言っても、丸一日その銘柄でトレードしていることもありますが…。
そのあたりは何とも言えません。
まあ、勘ですね。
以上、思いつくままに書いてみましたが、私は歴だけそこそこ長い「ヘタクソ」なので、信じる信じないは読んでいる方次第です。