デイトレードの利益率はどのくらい?
デイトレーダーの一日の利益についてまとめ。
1万円の利益を出すために、どのくらいの資金が必要なのか?
その目安は短期売買では避けて通れない問題の1つです。
デイトレードの利益率とは
営業日とは、通常は企業などにおいて、営業を行っている日を指します。
しかし、株の売買をしているだけでは、営業とは呼びません。
デイトレーダーにとっては、東証の営業日がそのまま自分の活動日です。
株の売買で生活をするためには、この東証の年間営業日において、ある程度平均的に利益を出す必要があります。
つらい取引のほうが儲かる
100日間ずっと損を出していて、101日目に大儲けをしてトータルで利益を出す。
このやり方は難しい。
のみならず、精神衛生上、よくありません。
しかし、結果としてそのほうが儲かる、と言う説が存在します。
とは言え、100日間じっと儲からずに耐えている間に、焦りまくって変なトレードをしてしまいがち。
ですから、なるべくであれば平均的に儲けるほうが楽ですし、精神的な負担が少ないのです。
コツコツと。
しかし、相場は悲しいかな、コツコツドカンです。
コツコツドカンとは、100日間少しずつ儲けて、101日目に大損をしてトータル大負け。
デイトレーダーに非常によくあるパターン。
このパターンによる退場が最も多いと言われ、注意が必要です。
それはさておき、株のデイトレードにおいて、一日平均の利益がいくらあれば良いか?
これは、1年間の営業日を数えれば一目瞭然です。
年間の営業日日数
以下は某年度の例です。
1月 | 21日 |
2月 | 19日 |
3月 | 21日 |
4月 | 20日 |
5月 | 21日 |
6月 | 21日 |
7月 | 21日 |
8月 | 23日 |
9月 | 18日 |
10月 | 22日 |
11月 | 21日 |
12月 | 19日 |
年間合計 | 247日 |
デイトレーダーの1日の利益
営業日の年間合計を247日とすると、1日当たり1万円稼げれば、年間で247万円の利益になります。
そう考えると、デイトレードだけで生活するためには、概ね最低でも一日平均で2万円程度は稼ぐ必要がありそうです。
それでは、この1日当たり2万円程度を稼ぐためには、いったいどのくらいの運用資金が必要なのでしょうか。
デイトレーダーの必要最低運用資金
通常、デイトレーダーは1日に何度もトレードを繰り返します。
同じ資金を反復して信用取引で回転させる。
これは、デイトレーダーとしては当たり前のことです。
従って、あまり大きな資金はいらないと言うことになります。
株の初心者がいきなり大きな資金でデイトレードをすると、かえって危険です。
たとえ運用資金が30万円しかなくても、トレードが上手であればそれなりに稼ぐことができます。
一日に2万円程度を毎日と言うことになりますと、簡単ではありません。
あくまで「トレードが上手であれば」と言う条件つきで、不可能ではない数字と言うことはできます。
運用資金が30万円でも、信用取引で1単位が90万円程度の株も買えるし、どんどん買っては降りることの繰り返し。
仮に運用資金が30万円、1日に2万円儲けるとすると、1日の利益率は、「利益÷運用資金×100」として計算し、概ね6.7%となります。
(2万円÷30万円×100≒6.7%)
+6.7%の複利で回したら、あっと言う間に大金持ちになれるのではないか。
そうお思いの方もいらっしゃるでしょう。
仮にこの6.7%が毎日のように達成できたとしても、実際には、運用資金の額が増えれば増えるほどに難易度が上がります。
現実的には至難のわざ。
小型株で考えてみる
以下については、ある程度、銘柄選定の目が効くことが前提となります。
小型株であれば何でもOKとはいきません。
これが難しいところ。
小型株のメリット
小型株は値動きが大きいので、銘柄次第では利益率を大きく取ることも可能です。
このメリットがどのような条件の上に成り立っているかは、板情報で買い板・売り板の厚さを見れば分かります。
板は非常に薄いですし、間が空いていて飛び飛びになっていることも多いです。
このため、運用資金が増えたとしても小型株に投入できる資金には限界があります。
しかし、少額の運用資金であれば、一日で6.7%は全く不可能な数字ではありません。
ただしそれを維持するのは、きわめて難しいです。
危なっかしい薄い板の上に、小型株の値動きの大きさが存在しているのですから。
小型株のデメリット
小型株では、1枚の板に数万円分しか注文が入っていない場合も多いです。
数万円分しかない買い板に、それ以上の金額の売り発注をぶつけることはできません。
無理矢理に売ったら、自分の売りで値段が下がって大損します。
特別売り気配になって、とんでもない目に合うかも知れません。
自分の成り売りだけしかなく、他に買い手がいなければ、そうなります。
また、出来高のない株でトレードしようとすると、いつまでたっても板状況が動かず、何もできなくなる場合があります。
小型株の値動きの大きさを享受するためには、銘柄選定の目が極めて重要になります。
デイトレの1パーセントとは
建て代金合計当たりの平均利益がいくらになるか?
これはトレードの効率を判断するための一つの指標となります。
例えば、当日のデイトレードにおいて、1日の新規建て代金総額が100万円のところ、利益が1万円上がったとしましょう。
この場合、建て代金合計当たりの利益率は
(建て代金合計当たりの利益率)=(利益額)÷(建て代金合計金額)
=1万円÷100万円
=1/100
=0.01(倍)
すなわち1%となります。
100万円しか金額を立てていないのに1万円の利益。
これはかなりの高効率トレードと言えます。
継続できるなら、の話ですが。
この数値を毎日計測することによって、平均的な建て代金当たりの利益率を出すことができます。
これはトレードの効率を表します。
あくまで期間を区切ったお話ですが。
たくさん金額を建てたのにも関わらず、利益が少なければ、それは効率の悪いトレードになります。
その場合は上記の数値が小さくなります。
逆に、少額しか建てていないのに、利益が大きければ高効率トレード。
上記のように0.01くらいあり、維持できれば相当のもので、資金はあっと言う間に増えます。
(あくまで維持できれば、の話。)
ここで問題となるのが、トレードの安定性。
効率を高めようとすればするほど、トレードは不安定になります。
一発大儲けを狙えば狙うほど、想定外の大損を食らう可能性が出てくる、と言う訳です。
トレードの安定性とは
上記、建て代金当たりの平均利益率が大きいか小さいか?
これは別として、プラス圏で安定しているとするならば、とりあえず喜ぶべきことです。
その場合、利益は増加します。
ところが現実はそうそう甘くはありません。
どこかで想定外の損切り、厚めの損切りが出てしまうことが少なくない。
すなわち、コツコツドカンです。
これが全くない人は、天才か嘘つきのどちらかです。
日ごとの建て代金当たり平均利益率を折れ線グラフとし図表化。
折れ線グラフがギザギザであればあるほど、より不安定なトレードと言えます。
滑らかに横ヨコのグラフとなるのが理想です。
横ヨコグラフでこの折れ線を安定させることができれば、着実に利益を積み重ねることができます。
横ヨコ、プラス圏推移の達成、そして維持、これが重要なテーマとなります。
しかし、たいていの場合、ある日突然、折れ線グラフが急降下する日が来ます。
小分けトレードの優位性
一般的にはワンショット金額を小さくし、トレードを小分けにして回数を増やすことによって、トレードが安定してきます。
1回のトレードで大損をするのを避けるため、リスクを分散しようと言う魂胆です。
爆損を食らったら、その時点で終わりですので。
コツコツドカンのドカンを減らす。
この代表的手法が、極小ロットで勝負すること。
ただし、いくぶん命を長らえることはできるものの、自転車操業状態からは抜け出せません。
買ったり負けたりでは、時間をロスするばかりで、何をやっているのかわからなくなってきます。
一番良いのはワンショット金額が大きく、トレードも小分けにせず、バンバン資金を回しているのに、勝ち続けられることです。
そんなことができれば楽ですし、資金は急増します。
建て代金に対する利益率に話を戻しますと、
・トレード1回当たりの利幅を伸ばす
・損切り回数を減らし勝率を上げる
ことで、この率は上昇します。
一日数回のトレードでも、年間約250営業日で1000回を超えるトレード。
この反復は、微妙な差を拡大する効果を生み出します。
トレードが上手な人はより儲かり、下手な人はより損をする、と言うことです。
建て代金合計に対する利益率は、高いに越したことはありません。
損を取り返し、儲け続けるために。
初心者の怖いもの知らず
いきなり株の初心者が運用資金3000万円でデイトレードを始める。
そんな恐ろしい話は聞きたくありません。
利益が出ると言うことは、その裏に、どんどん損を膨らませるリスクがあります。
加速度的な損失。
この界隈においては、コツコツドカンが日常茶飯事なのです。
デイトレーダー成功の法則
少額の利益でも構わないので、毎日安定的に利益が出せ、しかもコツコツドカンも抑えられるのであれば、それで立派なデイトレーダーと言えます。
少額で儲けられる自信が十分についてから、運用資金を増やす。
それで遅くはない筈です。
儲けようとして焦ることほど危険なことはありません。
一つ確実なことを言いますと、株をやらなければ損をすることはないのです。
手を出さなければ万事OK、これを忘れている人が多すぎる。
利益率は気にするべきか?
結局のところ、利益率がどのくらいかと言うのは、あまり気にする必要はないのかも知れません。
それよりも、営業日の年間合計において、トータルで利益が出ているのかが大事と言えます。
利益が出るようになってから、利益率を気にすればよろしい。
株をやっているとどんなに調子が良く、利益が出ていても、ある日突然大損。
勝っていたトレーダーが退場する例は、後を絶ちません。
勝ち組と知れ渡っていればいるほど、静かに消えていく。
ですから、一般にデイトレーダーは普段の生活において、倹約家です。
そして、数字を追いかけ、追いかけられる生活をいつも強いられるようになります。
損に対する恐怖をいつも抱えながら。
それがリスクに飛び込んで報酬を得ると言うことです。
足元をすくわれないために
FXで大儲けをして億を稼いだ人が適当に散財してしまう。
そして、翌年に税金を払うことができなくなり、借金だらけになった、などと言う話を聞くことがあります。
たまたま運よく大儲けができたのに、借金まみれ。
相場は実に危うい。
やはり、いろいろな知識や経験則が必要です。
株の場合は、「特定口座・源泉徴収あり」にしておけば、そのような事態はとりあえず避けることができます。
「特定口座・源泉徴収あり」とは
特定口座とは、証券会社が年間取引報告書を作ってくれる口座であり、開設時に選択をします。
特定口座では、源泉徴収あり・なしのいずれかを選択することができます。
源泉徴収ありを選択しておけば、確定申告を自分でする必要がなく、証券会社が税金の処理をやってくれることになっています。
利益が出るたびに源泉徴収、すなわち、都度税金が引かれるので、払い逃すことはありません。
ただし、複数の口座を運用していて損が出ると、税金を払いすぎてしまうことがあります。
その場合は確定申告をして、還付を受けることになります。
一般口座とは
運用資金が億を超える凄腕のデイトレーダー。
彼の場合には、特定口座ではなく一般口座にしておいたほうが、資金効率が上がります。
税額が大きいため、その分を効率よく回して利益を出した方が得だからです。
凄腕億トレーダーは、一般口座でも良いのかも知れません。
その場合には、自分で取引に関する書類を作って管理し、確定申告をする必要が出てきます。
さて、本日の結果は、デイ勝ち、スイング負け。
昨日、出先からスマホで指して買った分は、今一つ買いポイント甘し。
もう少し頑張ればプラスにイケたんですが。
しかしトレードに関しては頑張らない主義であるので、この降りは正しい。
(涙目・地団太。)
デイはIPOのストップ高狙いで買い、結構耐えて十分含み益乗って、しかも張り付いたのに剥がれて、1ティック抜いて降り。
仕方ないのでやばい株買い持ち。
そろそろグレそう。
ヤンキーになる。