値動きの切り取り
トレードとは、値動きを切り取っているに過ぎません。
まず、エントリーポイント。
次にエグジットポイントが決まります。
値動きの切り取りとは、この2つのポイントを確定する行為です。
エントリーとエグジットの相関性
エントリーとエグジットの2点は互いに相関しています。
これを別個の独立した点として捉えるのは誤りです。
なぜなら、2個の独立した点が読めるなら、相場を自分の財布にすることが可能。
それができないから皆困っているのです。
なぜそんなに困っているのか?
2つの点の優先度
エントリーとエグジットには優先度があります。
均等な重みである筈ではないのであります。
まず、最初にある一点が決定される、これが第一優先度。
通常はエントリーポイントが第一の優先度に相当します。
すなわち、エントリーが決まらなければエグジットも決まらない。
エグジットはエントリーによって規定されるのであります。
言い換えるならば、出口は入口に対し、独立な試行ではありえない、と言うことになります。
第一優先度の意味
利益の源泉
相場において、第一の優先度とは、そうするより他にどうしようもない存在。
やっとのことで手にすることのできる利益の源泉です。
たやすいことではありません。
皆がより優位なエントリーポイントを奪取しよう、そう考えているのであります。
逆に言えば、これが取れれば御の字。
それだけで十分におつりがくる、そんな類いのものであります。
空売りの場合はどうか
空売りの場合は、買いと売りの順序が逆になるだけです。
売りから入る場合、エントリーポイントから入るのではなく、エグジットから入り、エントリーの個所で抜けると考えてもよろしい。
第一の優先度はやはり最初の点です。
実際の話、空売りの場合には、
- 空売り料の問題
- 逆日歩の問題
- 空売りができない銘柄が少なくない問題
など、様々な障壁があるのですが、ここではその話題は無視するものとします。
すなわち、買いから入っても売りから入っても等価である、そう仮定しての話です。
買いと同じく、まず最初の難関が第一優先度をどう取るか。
そんな問題になります。
優先度のウエイト
買いから入る場合で言えば、多くの人は、まずエントリーポイントを手にするので精一杯。
後は、含み益になって、やっとのことで、よっここいしょと利益確定するのみなのであります。
含み益にならなければ、損切りあるのみ。
含み益か・含み損か、これは運。
オレはエグジットポイントがわかっている。
そううそぶいたところで、結局は相場の見えざる手が勝手に運命を決めているに過ぎないのであります。
すなわち、優先度は圧倒的大差でエントリーポイントにあります。
相場においては出口を語ってはなりません。
なぜなら、エグジットポイントは運任せであるからです。
最終決済ポイントは、買いから入る場合でも、売りから入る場合でも同様。
お祈りに頼らざるを得ない、そんな結論になります。
エントリーもエグジットも把握する男
エントリーポイントとエグジットポイントの両者を把握している。
すなわち、オレは相場のデザインを全て掌握しているのだ、などと豪語する者がいます。
これが買いも空売りもダブルで取ろうとする者です。
たしかにダブルで取れれば、想定上チャンスは2倍に増え、結果、利益も2倍。
極めて高効率なトレードが可能となります。
しかし、これは相場の神をも恐れぬ行為であります。
仕手株の上げで取り、下げでも取れれば、極めて短期間、数日で一財産を作ることも不可能ではありません。
ダブルで取る方法はアリか
買いでも空売りでも取る方法とは、まず
- エントリーポイントを把握した上で
- エグジットポイントまでも完璧に掌握する
と言う、二段構えの能力が求められます。
はたしてそんなことが可能であるのか?
当方に言わせて頂ければ、それはほぼ夢物語。
相場においては誰しも片張りにならざるを得ない。
と言うより、片張りで取れれば十分な利益が出るのであります。
それ以上欲張る必要がどこにあるのでしょうか、と言う話であります。

さて、本日の結果はスイング勝ち。
久々にすっきりと勝てました。
しかし、なぜ昨日、倍量ぶっ込めなかったのか。
そうすればグイッグイなアレだったのに。
やはり下げ相場ではぶっこめません。
逆に空売りなど仕込んでいようものなら、目も当てられない結果でした。
あっぶねー。
もうこんな危ない橋を渡るのは嫌です。
相場からは足を洗いたいと思います。
退場。
さようなら、相場の界隈よ。
さようなら、相場の女神よ。