急落は3日待て その具体的手法

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急落を避ける

トレードにおいて最も避けるべきもの。

それが一直線下げです。

急落を契機に、非常に無駄なプロセスを踏まされる場合は少なくない。

その理由は以下のようなものです。

下げの不可逆性

一瞬にして一直線に下げる分足。

買いから入る場合、対応策としてベストなものは損切りに他なりません。

しかし、一瞬で大きく下げる場合、手動で損切るのでは間に合いません。

逆指値が必須となります。

各証券会社が準備している逆指値による損切り。

設定した価格をトリガーとして、自動で成り行きの売りが出る手筈。

成り売りですので、必ずしも希望の値段で売れるとは限りません。

この逆指値による自動損切りを設定しておかない限り、一瞬の稲妻下げに対抗することは難しい。

やられてから嘆いても、無駄です。

時間を戻すことはできませんので。

大損とは、たいてい不可逆なものであります。

一旦あきらめ、再起を期すしかありません。

可逆性は理不尽

さらに恐ろしいこと。

それは、一瞬にして暴落し、一瞬にして戻す現象。

このパターンは小型株に多く、一気に5%以上も下げると同時に元の価格に戻って来ると言うもの。

数秒で10%下げ、行って来いとなる場合もあります。

逆指値による損切りを設定しておいたら、どうなるでしょうか。

一瞬にして損切りが発動されたにも関わらず、モニターを見たら株価は元の位置にある、なんてことになります。

これを相場用語で「逆指しが刈られる」と言います。

急落に備え、準備を万端にしておいたのに、何なんだこれは。

すなわち、下げの不可逆性と理不尽な可逆性により、トレーダーの脳は崩壊させられかねないのであります。

ではどうすれば良いのか

利益確定するまでの間、想定と逆の方向に一気に振れる。

これが諸悪の根源です。

やるんだったら予想を裏切ってはダメ。

ボラティリティを求め、そこにインしたばかりに、食らってしまう。

ボラが存在すればするほど、いつなんどき逆に動かれるか分かったものではありません。

損切りをするべきか、耐えるべきか。

これも謎。

すなわち、必要なのは素直な値動きです。

上がるんだったら、素直に上げてくれなければ困るのであります。

聖杯はこれ

同じ値上がりをするなら素直に上げていく。

これこそが利益確定のための聖杯と言えます。

奇怪な値動きをされたのでは、損切りとなる可能性が高まるばかりです。

順序正しく陽線が出現して然るべし。

突如としてとんでもなく長い陰線出現するのは困るのであります。

これは1分足でも5分足でも、どんな時間軸においても同様です。

カオスな値動きは、大損可能性が濃厚になるばかり。

急落を食らったら、相場は終い、と言う結論です。

なぜ急落を食らうのか

損切りと言うものは、小さな損で済むから損切りになります。

大きな損になってから損切りしたのでは、損切りになりません。

それは単なる大損。

そして、棒下げを一たび食らったら、小さな損では済みません。

すなわち、急落を避ける。

これが至上命題であり、買いにおける最優先事項であります。

急落発生の仮説

某日、某銘柄、株価1500円。

前場、買いが一点集中しました。

はたして、買いを入れて来た者たちは誰でしょうか。

おそらく長期投資の人ではないでしょう。

短期筋がほとんどなのでは?

短期ならすぐに売り板が出ます。

いまどき、個人の弱小トレーダーですら、返済予約くらい入れている場合が多いのです。

つまり、買ったら秒で売りが出る。

見るみるうちに売り発注が積もり、売り板の壁ができました。

売り板の壁を誰が買うか

この売り板の壁が食われない限り、買いの主は売り逃げられません。

そうこうしているうち、じわじわと売り注文が積もり始めます。

まあ、3分間で下げて、1430円くらいかな?

この時点で70円の含み損、1000株持っていれば、7万円のやられ。

切りますか?

我慢しますか?

悩み始めた瞬間、さらにブン投げが始まります。

次の3分で1350円。

あらら、150円下げた。

15万円の含み損。

インしてから、まだ6分しか経っていません。

この時点で、急落に巻き込まれていることに気づきます。

手遅れですな。

なぜ急落になったのか

まず最初の売り板の壁。

これを誰も買わない。

だから上がらないのです。

なぜ壁ができ、それを誰も買わないのでしょうか。

その理由は、

  • 参加者が短期筋ばかり
  • その後に買い参戦する者がいない
  • 仕方ないので損切り発動

となります。

自分たちが作った壁を自分で買うわけがありません。

したがって、誰かが買ってくれるのであれば、バラけて買ってくれた方が都合が良い。

一点集中で買いが入れば、往々にして、上記のようなことに成りかねないのであります。

便利になれば皆が同じ事をする

便利になれば皆、行動が似通ってきます。

高度経済成長の時、冷蔵庫や洗濯機、テレビを皆が買ったように。

最近の相場においては、便利なことに、損切りまで自動発注。

このおかげで、皆が一斉に売りに回る現象が起きてしまいます。

利便性が急速に拡散され、その幸せの影に急落がやってくるのです。

便利さに安易に乗っかれば良い、と言うのは間違いです。

自分が買った後に買いが続いてくれる、これが無くてはなりません。

高度経済成長もそのようにして達成されたのであります。

結論

結論としては、買いが継続的に入り続ける箇所を探す必要がある、と言うことです。

目を皿のようにして、それを探す必要が。

そもそも、自分の売り発注でフタができてしまいます。

自分こそが壁を作る張本人。

では、どんなタイミングで買いがばらけて継続的に入ってくるのか?

そして、売り板の壁ができる前に、降りられるタイミングはどこなのか。

これを探すことであります。

その上で、地合いの力を借りられれば、鬼に金棒です。

地合いに乗る

地合いに最適化し、利確する方法。

すなわち、地合いを利用し、利益を伸ばすと言うこと。

地合いに利益をつぶされてはなりません。

追い風に乗る必要があるのであります。

地合いは読めるか

リバウンド局面であるからと言って、闇雲にポジションを持てば、何かとやられてしまう。

そんな時が誰しもあるものです。

当方もそうでした。

いくらリバが来そうだからと言っても、地合いが急変し、こちらをつぶしに来る。

全体相場が上げ渋れば、リバるものもリバらなくなるのです。

すなわち、地合いに乗るとは、地合いを先読みすることであります。

全体の方向性と逆に張れば、向かい風となるばかりなのであるからして。

そして、相場の一寸先は闇であり、先読みはほとんど不可能とも言えます。

では、どうするか?

地合いを読まない法

読めないものは、無理に読もうとしない。

わからないものは諦め、それでもなお、最も効率の良い方法を考える。

当方の最終結論は以下となります。

地合いと関係なく、上がる銘柄を買う。

すなわち、ピンポイントで上がる銘柄をセレクトする。

もともと上がる銘柄なら、地合いがどうあろうとも、しっかり利確できます。

もちろん、運が良ければ地合いの恩恵を受け、さらに利が伸ばせる。

上がる銘柄は、追い風を否定するものではないのです。

そして、全体相場が急落しても、そこそこの下げで逃げることができる。

地合いを読まない手法により、かえって偶然に地合いの恩恵を受けられる場合もあるし、最悪でも傷が浅く済む。

どっちに転んでも上手くいくのであります。

すなわち、地合いに乗るためには、地合いを読まない。

では、地合いと無関係に上がる銘柄をどのように探せば良いのか?

悪地合いを調べる

地合いの悪い日を徹底的に調べます。

そうすると、あらゆる銘柄が軟調なのに、上がっている銘柄が見つかります。

上昇銘柄はたいていあるものです。

(さすがに、年に一度の最悪な地合いの日については、その限りではありませんが。)

最も頑強に上げる銘柄とは、最も地合いの悪い日に、最もグイグイと上昇する銘柄です。

上昇する理由は様々です。

ですから、それも調べておく必要があります。

材料が出たのか。

何か特徴はないか。

チャートの形状は?

次回に生かせる要素を考えるのであります。

頑強銘柄こそ

頑強に上がる銘柄こそ、地合いに関係なく上げ続ける。

そして、運が良ければ、地合いの追い風を受けることもできる。

逆に、この頑強銘柄を探し出すことができないと、流れに乗れないなんてことにもなりかねない。

当方、このおかげで何度も損をしてきました。

相場とは、いつなんどきでも、銘柄選定の巧拙が問われるのであります。

問われるどころではありません。

これが全てと言っても過言ではない。

すなわち、頑強・素っ飛び銘柄を探すこと。

鉄壁の手法

地合いによらない頑強・素っ飛び銘柄を掴むこと。

これこそが、あらゆる局面に対応した鉄壁の手法です。

相場は上がっているのに、自分のポジションだけダメ。

あるいは、上げにはつきあわず、下げにだけつきあってしまう。

この理由は、頑強・素っ飛び銘柄が買えていないと言うことに他なりません。

すなわち、地合いを味方につけたければ、かえって地合いに関係なく勝てる手法を取るべし。

この意味において、鉄壁の手法とは、逆説的な存在であったのです。

だからこそ、手法を探せど見つからない、なんてことになるのであります。


さて、本日の結果は、スイング勝ち。

昨夜PTSでちまちま買った仕手系銘柄。

前場、難なく利益が出ました。

しかし、利益は薄い。

残念だが、PTSではたいして玉が集められません。

もうちょっと耐えて持っていれば、急騰して爆益だったのに。

アレな株は実に難しいですな。

まあそのあたりは運なので、あきらめています。

地合いが良ければ、ポジ長く持つのもありかとは思いますが。

今月は目下、2営業日参戦の2勝。

2勝程度では大きな損切りが出れば、利は消えてしまいます。

もうちょい利を乗せたい。

ノーポジ引け。