株の空売り失敗 全パターン

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株の空売りでよくある失敗、それは以下の通り。

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誤クリック

マウスの誤クリック。

頻度はあまり高くありません。

緊張しているせいなのか、それとも手に力が入り過ぎなのか。

指が勝手に動いてしてしまい、発注タイミングを間違えるのであります。

クリックが浅い仕様のマウスだと起こり易くなります。

クリックが深いタイプの製品であれば、早とちりのクリックは少なくなります。

しかし、今度はクリックが入らない状況が頻発します。

デイトレードの場合には、クリックが浅いマウスを使い、クリックしない時には指先を宙に浮かせておくのがよろしい。

手が疲れると言うデメリットがありますが。

取り消し忘れ

発注の消し忘れは、よくあるミスの1つ。

指値発注を出し、待ち構えていながら、他の銘柄に目移りし忘れてしまう。

頻回にトレードをしていると、1週間に1回くらいはやります。

もちろん途中で気づいて難を逃れることは多い。

しかし、そのまま1日中気づかずにいて、突然の約定通知音に慌てた経験。

これを防ぐには、その都度、注文照会画面を確認すること。

面倒でも手を抜いてはまずいのであります。

ナンピンぶん投げ

もっとも恐ろしいにも関わらず、誰もが通るミス。

ナンピンは買いだけに限定されものではありません。

相場においては、なんと恐ろし売りナンピン。

とんでもない恐怖を味わった末に大損をこく。

これを防ぐためには、

  • ナンピンを最初からしない
  • 含み損を受入れて早くにブン投げる

と言う対処法。

明らかな対処法がありながら、誰もがそこに引き込まれる。

これは空売りの場合も同じであります。

決済忘れ

2~3銘柄同時のデイトレード、当方、これをなるべくやらないようにしています。

しかし、デイトレのゴールデン・タイムは前場の早い時間帯。

気づいたら複数銘柄で、ガチャガチャやっていることも少なくありません。

そんな時、持ち株に決済漏れがあるまま、忘れてしまうことがあります。

毎日頻繁にトレードしているなら、1ケ月に1~2回くらいはやらかす感じ?

たいていは途中で気づきますが、たまに思い切りやります。

ほっぽらかしのまま土日をまたいでしまい、月曜に初めて気づく、なんてことも。

そんな時に限って、大幅含み損、これがパターンです。

建玉(残高)照会画面の確認、短期売買では必須事項です。

株数の誤認

決済し切った筈なのに、大引け前に思ってもいないポジションを持っている、この恐怖。

もちろんトレードの度に、建玉照会(残高照会)画面を確認していれば問題ありません。

なぜそうなるのか?

次のような例があります。

売買単位1株の低位株に注意

最も頻繁にやる間違いは、

  • 株価100円~300円
  • 最低売買単位が1株

の銘柄を買い持ちした場合です。

利益確定で1000株の売りを出すとします。

その時、売り切ったと思ったのに1株しか売れておらず、気づかないままでいることがあります。

発注システムに慣れ過ぎはまずい

株数の入力欄は、クリックすると自動的に最低株数が表示されるようになっていることが多い。

100円から300円程度の銘柄は、最近では最低売買単位が100株のものがほとんどで、以前は1000株が多かったのであります。

そのおかげで、1株単位の銘柄の存在など、きれいさっぱり忘れています。

このため、慌てて入力欄をクリックし、10000株売り切ったつもりでいたら、1株しか売れていない悲劇が起こります。

その後、1時間以上経ってから、思い切り含み損のポジに気づくわけです。

「何だこの9999株は!」と。

すなわち、ほとんどポジションが残っている。

まあ、大きく含み損ですわな。

シャレにならない、そんな経験、何度かあります。

新規と返済の誤認

信用取引には、新規・返済の区別があります。

  • 新規売りとは新たな空売り
  • 返済売りとは買い建玉の反対売買

を意味します。

通常の発注では、「新規」または「返済」のボタンをクリックすることによって、この区別をします。

ところが、慌ててトレードをしていると、これを思い切り取り違えることがよくあります。

ポジションを解消したいのに、意図に反した玉を追加で持ってしまう。

結局手数料が余分にかかり、降りるのに手間取り、損が膨らむことが少なくありません。

慌ててガチャガチャやると、上手くいかない場合が多いのです。

この対処法としては、返済予約の利用。

証券会社によっては、返済の予約(自動の反対売買)ができます。

機械にあらかじめ予約を仕込んでおく。

とりあえず自動で返済注文を出しておき、後でその注文価格を動かすのは自由にできるのであるからして。

こうしておけば、新規と返済の誤認は防げます。

しかし、それでもたまにやらかしますわな。

突然の売り禁

売り禁は忘れた頃にやってくる、これは相場の定石であります。

売り禁とは、空売り・現引きが禁止される措置。

売り禁となるにはいくつかの条件があり、公表されています。

しかし、条件をもとに、売り禁が発動されるタイミングをあらかじめ読み切ることは不可能です。

また、売り禁の規制が入った直後に、その銘柄が上下のいずれに動くのか。

これも読むことは難しい。

すなわち、突然の売り禁で、儲かるのか・儲からないのか。

その答えは、儲からないことの方が多い。

なぜなら、売り禁で儲けられるくらいなら、誰でもそうしているのです。

とは言え、売り禁は金の玉、などと言う相場格言もあります。

売り禁後は新規の売り玉を持つことはできないので、貴重なポジションである、と言う意味です。

ところが、その金の玉を持ちながら、とんでもない目にあうことがあるのであります。

高額逆日歩です。

高額逆日歩

株不足が極端なまでに進むと、高額逆日歩が発生することがあります。

逆日歩が発生するのか・しないのか?

逆日歩の額がどのくらいになるのか?

あらかじめ読み切ることは不可能です。

読めるのであれば、初めから新規買いのポジションを大量に持っておけば、大儲けです。

なぜなら、信用買いの玉を保有すれば、逆日歩を丸々もらえるからです。

高額逆日歩とは、例えば、100円の株に100円の逆日歩がつく、などと言うものです。

空売りで100万円分、建てていたら逆日歩が発生し、根こそぎ全額ブン取られる。

レバなど掛けていようものなら、一撃退場。

最近では高額逆日歩はあまり発生しなくなっています。

しかし、相場に絶対はありません。

某低位株の権利落ち日に、高額逆日歩が発生したのは記憶に新しい。

株主優待狙いの人が殺到したため、極端な株不足となり、高額逆日歩が発生したのです。

その際、逆日歩の額は投資金額の120%程度。

わずか3000円、そうめんセットの優待品のために9万円の逆日歩を支払った、などと言う人が出現。

笑い話にしては痛いと思われました。

踏み上げ

空売りでやられる最も大きな原因。

それが踏み上げであります。

踏み上げ相場に空売りで勝てる者はいません。

売り玉を持っていれば、その玉は外せなくなります。

なぜ、そんなことになるのか?

小型株が株不足になれば、ザラバの板に出てくる売り注文は極めて薄くなります。

今まで出ていた売り注文がスカスカになってしまうのです。

売り筋は慌ててこの売り注文を食い始めます。

買い戻しは早い者勝ちだからです。

その結果、自分の買い戻しにより、踏み上げ相場はさらに過熱することとなりかねません。

売り玉を抱え踏み上げ相場を食らうことは、空売りにおいて、もっとも注意を要する現象であります。

なぜなら、寄らずのストポ相場もあるよ、と言うことであるからして。

寄らずのストップ高連発

踏み上げが寄らずのストポ相場に移行すると、事態はドエライこととなります。

寄らずとは、すなわち、特買いのまま約定しない。

その場合、大引け後、ストップ高比例配分となります。

約定分は各証券会社に公平なルールのもと配分されます。

その後、抽選その他の方法により、わらわらと現れた買い注文を出した者に分けることとなります。

まあ、運が良ければ100株は当たります。

しかし、大きな売り玉を抱えていては、焼け石に水ですな。

最近では寄らずのストップ高が2回連続すると、値幅制限の上限撤廃、などと言う措置が発動されます。

何とかして寄らせようとの意図から、そのような措置が取られるのです。

すなわち、とんでもない素っ高値で寄ることとなります。

踏み上げ後のストポ相場は、空売り筋には命とり、と言うことに。

これを相場格言では、以下のように表現します。

買いは家まで売りは命まで

確かに空売りは、普段はそこそこ儲けられるかも知れない。

そうでなくては、誰も空売りをやる人はいません。

しかし、買いは家まで売りは命まで。

すなわち、いったん相場にハマり込んだなら、買いの場合は家まで取られる。

空売りの場合、家は言うまでもなく、命まで取られかねない。

これが買いは家まで売りは命までの意味です。

過去には、大相場に買い方と売り方が対決し、踏み上げ相場となって上昇が止まらなくなったことがあります。

売り仕掛けをした筋は、どうにもならなくなります。

そんな時、売り方が買い方と協議し、玉を解消してもらう、なんてことがあります。

これを解け合いと呼びます。

もちろん、売り筋にしてみれば、大損もいいところです。

過去には、有名なヘッジファンドや証券会社の自己売買部門が、この解け合いで大やられ。

そんな事件は何度もありました。

例えば、企業の買収ネタであったり、誤発注であったり、きっかけは様々です。

仕手戦などと呼ばれたケースも数多い。

ジェイコム株大量誤発注事件なども解け合いとなりました。

空売りをなめてはならない、と言うことです。

私が往復ビンタを食らってから
往復ビンタとは、ダブルの負けを意味します。 1000円の損で済むところを、2000円やられたら、かなりまずいと言ってよろしい。 なぜなら、相場とは勝ちと負けのバランス。 けっして負けの方をダブルで増やしてはなりません。 ダブルで食らったら仕

さて、本日の結果は、ノートレ。

思わず手が出そうになった瞬間がありました。

しかし、相場はたいして動かない。

新興株の出来高はなぜだか漸減しています。

もうちょっとで買えるかなと思ったのですが。

そろそろ動いてほしいですな。

どちらかと言えば、下げてもらった方がよろしい。

その方が、上がる銘柄が明確になります。

こんな年はゴールデンウィーク明けまでこれが続く場合も多い。

全ては相場次第です。

ノーポジ。