スキャで勝てない理由、それは一言でいえば、利食いと損切りの比率。
利益が1で損切りが10、これでは厳しいのです。
トレードとは率との戦い。
スキャの勝ち方は、一言でいえば、損切りの目安を決め冷徹に実行すること。
それが秒スキャの手法であり、超短期売買の全てであると言えます。
スキャで勝てない理由、それは当方にとって、以下のようなものです。
スキャルピングの損切り比率
スキャは勝てません。
少なくとも当方はそうです。
勝ちは1、負けは5。
あるいは、勝ちは0、負けは10。
勝てる訳ないではありませんか。
10負けてから、1ずつ取り返して行くのですか?
効率が悪い。
当方はスキャをおすすめいたしません。
銘柄の選びが悪いとか、インのタイミングが違うとか、いろいろあるでしょう。
しかし大事なのは、総合的に利食い幅が狭いと言うこと。
利食い幅が狭い、イコール、相対的に損切り幅が広いと言うことです。
利食いと損切りは、切り離すことはできません。
スキャでは、大きめの損切り1発でやられることが多い。
そして、ほとんど全勝の勢いでないと逃げ切れません。
早めに損切りし、打ち切ったとしても、他の銘柄にインして損切りを食らいますので、同じことです。
損切りを「超速」にしたとしても、効率の悪い取引を細かく分散して繰り返しているに過ぎません。
(あくまで当方の場合です。
言うまでもないことですが、投資はご自身の判断で行ってください。)
モニター監視の不毛性
中には、トレードは細かく分割すればするほど良い、などと豪語する方もいらっしゃいます。
しかし、よくあるパターンとして、どこかで思い切り大きな損切りを食らう。
そして、1日かけてそれを取り返す。
翌日も取り返すためにデイトレ。
非常に時間が無駄です。
取り返せるのならまだ良いのです。
チマチマ、チマチマ損失を取り返していき、回復に時間を取られ、相場に縛られ続ける。
それを日々繰り返して、挙句にまたドカンとやられる。
これ、カフェでお茶をしばいていたほうが良いのではないですか?
そんな気持ちにさせられます。
カフェ、もうずいぶん行った記憶がありませんが。
どうせ勉強が進まないのなら、カフェで参考書を見ながらボーっとしているほうがよろしい。
気がまぎれる分だけマシですので。
なにより、大損することもないのです。
すなわち、カフェでボーっとしている人は正しい。
スキャルピングを経て、やっと気づきました。
スキャルピングの勝ち方
株をやっていると、モニターを見ながら、マウスを握りながら、テンキーの向きを指で正しながら、一日が過ぎ去ることになります。
しかも時間を忘れ、あっと言う間に前場・後場が過ぎ去っていきます。
こんな無駄なことはありません。
しかも損をしていますから。
無言でモニターを見つめて、損切りの1人デッドヒート。
建設的ではありません。
これでも当人は必死。
もう何年もテンキーとマウスばかり使っています。
このため、たまに文章を打つと指がこんがらがって、タッチタイピングが満足にできません。
もちろんスマホでもうまく字を打てません。
超短期のトレードをやるとこんな調子です。
儲かっているか、損しているか、それだけの違いしかない、そんな日々が…。
最初のルール
最初のルールとは、自分の・自分による・自分のための設定であります。
他人と約束するわけではありません。
これが問題を発生させます。
自分との約束には書面も存在せず、契約違反をしても誰にも咎められません。
そもそも、最初のルールとは何であったのか?
スキャルピングであります。
インしたら、すぐ決済する。
すぐとは、どのくらいか。
理想を言えば、3秒であります。
3秒でないなら、3分。
それ以上はありえません。
それが最初に取り決めたルールです。
では、3分待っても、どうにもならなかったらどうするのでしょうか。
スキャルピングなら速攻降りる。
この超速損切りがなければスキャではありません。
にもかかわらず、ついつい持ち時間を延長してしまう。
そんなものは手前都合の、思いつきトレードに過ぎないのであります。
すなわち、最初に決めたことを守ることの重要性。
3分間の理由
3分後の決済は、時に自らを傷つけることになります。
肉を切らせて骨を断つ。
これが相場で利益を得るためのコンセプトであります。
痛手を進んで受け入れつつ、最終的にそれを上回る利益を得る。
スキャルピングとはそういうものです。
にも関わらず、なぜ3分以上持ってしまうのか。
理由など、何とでもこじ付けられるのです。
みずからのルールを破る人は、言い訳のプロに過ぎません。
言い訳さえ考え出せば、ルールなど守らなくて済みます。
なぜ、こんなことになるのでしょうか。
ルール破りの理由
痛みを受け入れられない。
自ら課したルールを破る理由、その代表格は痛みであります。
通常の場合、苦痛には耐えられません。
たとえ小さな痛みであっても、です。
これがついついルールを破ってしまう理由。
すなわち生体制御機構。
では、どうすればルールを破らず、痛みを押して、適切な決済を可能たらしめるのか。
その答えは、非情なまでの理性であります。
理性こそが痛みを切り離すことができ、ルールを貫徹たらしめる条件であります。
では、その理性とやらは、どうすれば手に入るのでしょうか。
理性の方法
感情ではなく、理詰めでトレードをする。
実はこれ、人間技ではありません。
機械のなせる技です。
すなわち、理性でトレードをするためには、機械になる必要があるのであります。
メカニカルトレード。
これこそが自分で最初に課したルールを、完全に貫徹する方法であります。
裁量トレードは良くありません。
指示通り、計画通り、書き出された手順の通りにトレードをする。
機械的手順の機械的実行。
これこそ、スキャにおいて、短時間で降りるための条件であります。
トレードのロボットとなり、感情を排斥し、機械となり、そして目の光を失うに至る。
このとき初めて、3秒で降り、決済を仕切ることができるのであります。
皮算用のプロによるロスカット
株をやっていると、計算だけは早くなります。
トレーダーとは、算術計算と皮算用のプロです。
ブログを書いていると、損をすることがありません。
気づいたらものの数分で、車一台分の損をしていたとか、ないですから。
相場では、リーマンショックのようなものが来たら、そんなの普通になります。
車と言っても中古の3万円のものから、フェラーリのような3000万円のまでありますので、人によって桁が違います。
もちろん私は中古3万円のほうですが。
億トレーダーなら数分で3000万消えるとか、十分ありえます。
日常茶飯事。
もちろんそうならないように、ワンショットを小さくしたり、いろいろな工夫をします。
暴落が来たら、空売りをやれば逆に儲かるのではないか?
しかし、下手な空売りの主は、上昇相場でやられますので、同じことです。
皮算用はブログに乗せる
株をやっている人は、全員ブロガーになれば良いのではないでしょうか。
損切りなしの+1円のありがたみが非常によく理解できるようになります。
株をやっていたら100円の儲けの影に1000円の損切りが有る訳です。
それが利食い1損切り10、すなわち絶望のデッドヒート。
このデッドヒートを終え、買いポジを持ち越すこと度々。
持ち越す理由は、たいていの場合、そこそこ世界の指数が上がっているのと、日本株の新興株指数がにわかに上がりつつあるからです。
これでまた米国株が爆下げしたら大きくやられるのであります。
さて、本日の結果は、スイング勝ち。
週明けの相場上昇を祈るばかりです。