不確実性で勝つ方法、その要諦は上振れで取り、下振れで損切ることであります。
上への行き過ぎだけを取り、下への行き過ぎはぶん投げる。
すなわち、不確実性の益の方だけいただく。
その心は、当方の場合、以下となります。
確率のシステム
試行回数が増えれば増えるほど、結果は一定確率のもとに収束する。
例えば、サイコロのそれぞれの目が出る確率は6分の1。
サイコロを振れば振るほど、この確率に従い、結果が決まってきます。
しかし、試行回数が少ない場合には、結果に偏りが出るのであります。
一つの目が連続して出る場合もあれば、逆に、何度サイコロを振っても5の目だけ出ない、なんてこともあります。
すなわち、運の偏りが最初から確率のシステムに組み込まれている。
これがトレードの難しい理由です。
すなわち、確率のシステムに不確実性が内包している。
予想の不確実性
確率のシステムとは、予想の方法論であります。
そもそもが予想に確実性など存在しません。
百発百中で予想を当てることができると言うのは、たいてい嘘つきであります。
すなわち、的を射れば、外れる矢も出る。
弓矢の名手も、いかに不確実性と戦うかに終始しているものであります。
なぜ不確実性が存在するのかと言えば、世のあらゆる事象が不確かだから。
完璧なトレードなどといったものは存在しないのであります。
なぜ完璧にいかないかと言えば、トレードが予想そのものであるからです。
そして、確実性を上げるためには、法外なコストがかかります。
確実性のコスト
某国の某アレを発射した際の命中率は、ド素人が打っても94%なのだそうです。
確かに確率は高い。
しかし、開発には多額の費用がかかっています。
一説によると、このシステムの値段は、一機一組6800万円、一発2000万円とのこと。
と言うことは、ニ発で億超え。
トレードにおいて、このシステムを使うなら、最低でも億単位の利益が出なければ全く採算が取れません。
日に数万円の利益のために、この高額システムを使うとするなら、ほとんど破産に等しい。
それほど確実性を上げるためのコストは高いのであります。
巨額の開発コストをかけずして、小手先の努力で確率を上げられるほど、世の中は甘くはない。
すなわち、どこかで痛みに耐えねばならないのであります。
痛みをどこで耐えるか
どこかで痛みを耐えねばならない。
いつも快適かつ楽に、安定的に儲けるなど、相場においてはありえないのであります。
しかるに、損切りをどこで行うべきか。
すなわち、下振れの行き過ぎをカットするべきであります。
行き過ぎは、上にも下にも起こり得るのであるからして。
だからこそ、上を取り、下は切る。
相場は行き過ぎるから難しいのであります。
従って、バイトの給料を受け取るように、コツコツ利確する、などは不可能であります。
不可能どころか、そのような手法は、ほとんど詐欺話に近いと言うのが相場であります。
行き過ぎの研究
必要なのは、行き過ぎの研究であります。
ある時、上に素っ飛び、ある時、下にぶっ飛ぶ。
値動きを調べ、痛みを許容する。
それが出来た時、トレードは完成するのであります。
ですよね?
じゃなかったら、やってられんわ。
本日のトレードはデイなし・スイング負け。
あともう少しだったんですが。
よく負けるなぁ。
負けを認めず、ガチホールドで耐えようかと言う、危険な誘惑もありました。
しかし、そこは経験則で対処。
痛みを受け入れ、早めに降りておきました。
持ち続ければ余裕で利益が出たんですが。
こんなことが相場では非常に多い。
仕方ないので、アレな株をまた買い持ち。
日々この繰り返しであります。