株のデイトレリスク

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株のデイトレリスク

結論

デイトレリスクとは、ひとことで言えば、以下となります。

相場に騙されるな。

一見、いかにも手軽で、たやすく手が届きそうに思える手法。

それがデイトレードです。

ところが、実際にはそうではありません。

そんなに簡単なら、世はデイトレ長者であふれている筈です。

そうなっているとお思いですか?

すなわち、市場の嘘。

これがデイトレのリスクそのものであり、相場界隈に行き渡っている、忌むべき誘惑です。

何に騙されるのか

  • 難易度の誤認
  • カモにされる
  • 抜けるに抜けられなくなる

難易度の誤認

実際には難易度が高い手法を、そうではないものと認識してしまう。

相場はまず騙しの一環として、難易度を誤認させる、と言うのをやります。

簡単にデイトレードで利益が出るのであると。

もしくは、簡単ではないが、オレはこうしてスキャで儲けてるよ、とやるわけです。

難しいよ、だけど、オレはこんなに儲かっちゃってるよ、と言うのもあります。

すなわち、誠実を装い、信用させて騙す。

そもそも、なぜ儲かったアピールをしなければならないのか?

相場の初心者はたいていの場合、そこには目が行きません。

そんなことより、相場の甘い香り。

これに誘因され、惹き付けられてしまうのであります。

カモにされる

なぜ、騙し屋は相場に誘い込むのか。

カモにするためです。

いわゆる、相場の肥やし。

別名、養分。

相場とは不思議なもので、富栄養となればなるほどに、作物はぐんぐんと成長します。

騙し屋は自分の取り分しか考えていません。

動画の再生回数しか考えていないユーチューバーもいます。

これが問題なのであります。

そのためにカモを探し、おいしいところだけを頂いて、後は野となれ山となれ。

結局のところ、肥やし・養分にされてしまう、そんなパターンは多い。

抜けるに抜けられなくなる

相場で食らった損失は、場合によっては、とんでもない金額となります。

「おカネ返して」

これは某匿名掲示板、相場関連スレッドにて書き込まれる、昔からの決まり文句です。

相場においては、そんな要求、通る筈もありません。

デイトレはすぐ決済するので、損失は抑えられる筈だ?

そんなものは大嘘です。

一瞬にして大損をすることができます。

一瞬とは、数十秒、あるいは数分間と考えて差し支えない。

その結果、多くの人が考えること。

相場の損失は、相場でしか取り返せない。

なぜなら、それだけ多くの損失を出してしまったのです。

抜けるに抜けられなくなる、これ、相場に良くある失敗談。

なぜ相場は騙してくるのか

マーケットには構造的に、新規資金を求める仕組みが行き渡っています。

なぜなら、新規資金の入らないところに活況なし。

新参者は誰でも歓迎。

相場にはこれを拒む理由がないのであります。

一見さんお断りとは、京都の料亭などに見られるシステムです。

これは、相場でも、信用取引などにおいて存在する習慣でした。

ネットが普及する以前の時代です。

90年代頃までは、一定程度の資産、すなわち運用資金2000万円程度。

そして、一定程度の経験を積んだ者。

そんな人だけに信用取引が認められていた、と言う話があります。

ところが、時代は変わり、信用取引の敷居は下がりました。

今では誰でも可能と言って良いほどに、信用取引は普及しています。

マーケットが新規資金を求め続けているゆえんです。

そして、信用取引は、短期売買で資金を回転させる際に、メリットが大きい。

俗に信用無限回転などと言って、たとえ少額資金でも延々と回転させ、スキャ・デイトレを繰り返せるのであるからして。

スキャ・デイトレ盛況 偽りの理由

リスク管理

では、どうすれば良いのか?

デイトレのリスク管理、それは、勝算のないままデイトレードをやらないことです。

勝算とは、ほぼ確実に勝てるとの目算。

そのくらいの目算なくして、デイトレはありえない。

なぜなら、相場はカモを探しているのであります。

ネギを背負って相場に出向き、闇雲にデイトレードするほど向こう見ずな行為はありません。

まあデイトレで大勝ちしようなんて魂胆は、たいがい、無理ですわな。

これを言う人があまりに少ない。

自分のデイトレシーンを録画し、アップしている人までいます。

あれ見て、そのまま真似して、うまく行く人いるのかな。

そもそも、その動画もあまり上手く行っているようには思えないのですが。

相場において上手く行くとは、資金爆増状態。

でなければ、それは上手く行っているとは言えないのであります。

なぜなら、いつかやられるから。

デイトレとは、目先の利益を取る行為に見えて、その実、それが目的ではありません。

1万回トレードするのであれば、1回の勝利は1万分の1の勝ちでしかない。

利益の分割収受。

相場においては、運用資金を失くすことを破産と呼びます。

すなわち、法的な破産手続きまで行かなくとも、手持ちの資金がなくなれば、それは破産に等しい。

相場においては、何を隠そう、破産者が続出します。

それを防ぐためには、まず第一に計算し、勝ちを見込むことであります。

リスクリワードレシオの計算式

リスク分散

結局のところ、デイトレのリスク分散とは何か?

利益を細かく分けて手にしつつ、結果として(できれば厚い)利益を得ることです。

にもかかわらず、途中でやられて退場となる者は少なくありません。

なぜそんなことになるのでしょうか。

計算が甘いからです。

勝算が薄いのに手をつけてしまい、それを延々続けてしまう。

ユーチューブの薄利動画に引き寄せられて、デイトレを始めてしまう。

その結果、ドカンとやられて終了。

損失が大きすぎて、戻せなくなるのです。

そして、今度はこれを防ごうとするあまり、さらに利益を細かく積み重ねようとする。

デイトレの病であります。

分散に分散を積み重ねれば上手くいくのではないか、と。

分散方法は固定されている

デイトレにおいて同時並行で扱える銘柄数、これには限界があります。

多くの場合、1銘柄に集中せざるを得ない、なんてことが多い。

同時に10銘柄、バラバラに動かれたら、対処できますか?

仕方がないので、1銘柄に集中。

そして、リスクを減らそうとして、投入資金を少なくする、なんてことになります。

例えば、20万円と小口でトレードし、それを反復します。

そうすれば、時間的に分散したトレードになるのでは?

そんな心づもりであります。

はっきり言いましょう。

ほとんど意味ありません。

そんなの、みんなやってるから。

その上、20万円で買える銘柄は限定されます。

結局、資金量が多い人のほうが選択の余地は増えるのです。

一度に投入する金額を小さくも・大きくもできる。

どんな銘柄でもトレードできる。

すなわち選択の自由度が上がります。

弱小個人の分散手法は、すでに限定され、固定化され、陳腐化されているのであります。

何より問題なのは、せっかく分散したのに、その領域にはチャンスが落ちていない。

相場においては、そんなことが往々にしてあると言うことです。

【実録】多数銘柄同時売買の手法

デイトレードにおいては、多数銘柄同時売買がやりにくい。

ここに目をつけ、当方も工夫をしていた時期があります。

同時に多数銘柄を扱うデイトレ。

寄り付き時刻に多量の銘柄に買いを出すのです。

が、紆余曲折を経て、お蔵入り。

この手法が功を奏したのは、一定期間のみでした。

分散しても、分散のやり方を変えても、チャンスの存在領域を狙いに行っても、このありさま。

寄り指し多数銘柄売買の概要

デイトレ万能論

デイトレ万能論なんてものは存在しない、と言うことです。

とにかくすぐ降りる。

そうすれば食らわない?

ストップ安張り付けを避けられる?

残念ながら、そんなことはありません。

全くです。

実際の話、買ったその瞬間に急落。

そのままドボンもあるよ。

突然の特別売り気配になり、売買できないままにストップ安張り付けを食らう。

何度もやらかしましたな。

はっきり言いましょう。

デイトレだからと言って、リスクを減らせるとか、ゼロにできるとか、そんなことは全くありません。

全くもってありえない。

にもかかわらず、

「アルゴを利用するんですよ。

感覚的なものだけど。

言語化できないんすけどね。」

なんてのたまうのは、だいたい株屋さんの回し者で、広告塔。

大昔からいます。

正体不明の怪しいヒーロー。

そんなに儲かっていたら、四季報に名前が出ている筈です。

デイトレだから出ない?

うまく話が出来てますな。

そもそもホントにアルゴに勝てるなら、証券会社の自己売買部門で、全力でそれをやっています。

多額の資金をかけて、新システムを組み上げるでしょう。

口外なんてしません。

しゃべっても何の得もありませんから。

まあアルゴに対し、超オソの手張りスキャで対抗する、これは儚い夢ですな。

津波を背にサーフィンするようなもの。

リスクコントロールの肝

リスクを減らせば減らすほどに、利益は減ります。

したがって、チマチマと積み重ねなければならない。

分散をすればするほどに、効率は落ちます。

そこで到達するのが、ここはチャンスなのだから、厚く資金を入れようと言う考え。

チャンスはどこかに固まって落ちていることが多いのです。

そんな塊りのチャンスを目の前にしては、分散をしている場合ではありません。

デイトレをしている場合ではないのです。

すなわち、リスクが減り、青信号のランプが点いた瞬間を探すこと。

そこに一気呵成に攻め込む。

結論から言えば、それは相場勘。

トレード成功の秘訣は、結局のところ、そこに落ち着きます。

そして、聖杯は相場の界隈、SNS、ユーチューブ動画には、おそらくは落ちていない。

しかるに、それらの誘因装置に惹かれて、無闇なデイトレを始めてはならない。

残念ながら、そういうことになります。

本日の結果および相場雑感【2023.1.18】

さて、本日の結果はノートレ。

日経に陽線が出現、買い遅れ涙目。

主力の鉄もじわじわと上がってきました。

しかし、買えない。

なぜ買えないのか。

腰が引けているからであります。

胸騒ぎの腰つき。

がっつりグイグイが来るまで、手を出さない主義なのであるからして。

日経も欧米に引っ張られてようやく上がってきたか。

日本がやるべきことは政策をしっかりやり、それをはっきりアナウンスすることです。

いつもそう。

昔からそう。

そうすれば相場は素っ飛んで上がるでしょう。

増税じゃないんだな。

お茶を濁すじゃないんだな。

相場はそこんとこ見逃しません。

官僚が強すぎて、政治家がサボっている。

そこにマス●ミが乗っかる。

まあ仕方ありません。

ノーポジ引け。