過去のストップ安銘柄を抽出する方法
通常、当日および前日にストップ安を付けた銘柄は、各サイトに公表されています。
例えば、ヤフーファイナンスの株式ランキングなどです。
しかし、過去の特定日にストップ安を付けた銘柄が掲載されているサイトは少ない。
ほとんどないのではないでしょうか。
当方の場合、株ドラゴンと言うサイトを利用し、過去のストップ安銘柄を調べるようにしています。
具体的手順
- 株ドラゴンのサイトに飛ぶ
- 最上段のS安タブをクリック
- 右上カレンダーの特定日をクリック
なお、このサイトでは、右上にあるカレンダーにおいて、西暦の横にある矢印をクリックすることにより、1カ月ごとに過去のデータを遡ることができます。
例えば、リーマンショックの底を付けた2008年10月28日のストップ安銘柄一覧も、確認できます。
この日、ストップ安を付けた銘柄は123銘柄。
そのうち、S安張り付き状態の銘柄が16銘柄。
あとはチャートを確認するのも良し。
周辺情報を掘り下げることができます。
S安のその後はどうなるか
銘柄により、結果は変わります。
- リバウンド
- 横ヨコ
- 爆下げ継続
- 連続ストップ安
と、バリエーションは富んでおり、予測は難しい。
予測できるなら、大儲けできます。
リバウンドするのなら、買っておけば良いだけ。
爆下げ継続なら、空売りをすれば良いのであります。
リバ狙いで買ったら、ストップ安張り付けにハマった、などは良くある話。
翌日の傾向
- リバウンド
- 横ヨコ
- 爆下げ継続
- 連続ストップ安
これらの出現確率に、ある程度の傾向があるものとしましょう。
ところが、ハズした時がコワいのです。
ストップ安翌日にはボラティリティが上がっている場合が少なくありません。
リバ狙いでインし、特売りに巻き込まれる。
こうなると損切りすることさえ難しくなります。
値幅を抜かれてやっとのことで損切り。
大損してから切ったのでは、もはや損切りとは呼べません。
ストップ安翌日の傾向を一言で表現するなら、ハイリスク・ハイリターン、と言うことになります。
それもひとえに、ボラによるところが大きいのであります。
翌日のストップ高はあるか
S安で買い、翌日にS高すれば大儲け。
夢の値幅ががっぽりゲットできます。
確かに、まれにそういうことはあります。
しかし、これを正確に予想できるのか?
(答)かなり難しい。
買っておけば良かったなあ、と後悔することが結構あります。
すなわち、ラッキーは期待薄。
相場に夢を見てはならない、と言うことであります。
では、空売りをすれば良いのか?
翌日の空売り
下げたものは、さらに下がる可能性がいくらか高い。
その意味では、この空売り、それほど悪い手筋ではありません。
上値の頭を売りで抑える。
この手法は多くのトレーダーが採用しています。
しかし、問題はボラであります。
空売りをたっぷり仕込んだ後、猛然とリバを食らう。
これも可能性としては低くないのであります。
すなわち、ストップ安翌日の空売りに必要なものは、相場勘。
ハイリスク・ハイリターンを乗り切るためには、相場勘と言う名の正確な見極めが必要。
そんな結論になります。
本日の連続ストップ安【2023.2.15】
本日は、寄らずの2連続S安の後にやっと寄り付いた銘柄が2つ。
これは酷い。
7794イーディーピー、9827リリカラです。
なお、これらは値幅制限の下限について、4倍の拡大措置が取られていました。
値幅制限の拡大については条件が決まっており、4倍に拡大される場合があります。
イーディーピーは値がさ株であり、天井が30250円の、本日寄り付きが17170円。
100株で130万円やられては、ひとたまりもありません。
レバなどかけていれば一巻の終わり。
そして、イーディーピーは強力なリバウンド、かたや、リリカラはダダ下げ。
まことに相場は難しい。
これを相場勘で乗り切れるか?
当方、残念ながら、それはパスしました。
ハズした時が大やられとなりますので。
なぜそう考えるのか?
大口の意向は読めない。
あるいは、意向など最初から存在しておらず、気まぐれの可能性がある、と言うことです。
リバるか・リバらないか、その答えは大口さんが買いで入り、どのくらいホールドしているかに依るところが大きい。
そんな気まぐれにつき合っていては、命がいくらあっても足りない。
そんな結論であります。
その他にも、S安後、初めて寄り付いた銘柄がちらほら。
ストップ安とは、まさに相場の結論をいろいろと生み出してくれる、示唆に富んだものです。
【実録】連続ストップ安のその後【2019.2.4】
相場はここまでやるものなのか?
某新興株の寄らずのストップ安連続。
本日で4営業日目となりました。
前週末時点
当日大引け時点
容赦のない下げ。
大引け時点でストップ安価格に出されている売り発注は、かなり厚い。
翌日以降、どうなるか予想できません。
下がり過ぎと言う判断の人が増えれば、自然と買いが入ります。
この結果、寄り付く可能性もあります。
しかし、皆が弱気になっていれば、買いは入りにくくなります。
そのあたりは未知数。
100株で大負け
最小単元の100株だけを持っていたとしても、株価が3分の1。
値がさの銘柄。
もし厚く買いを入れていたら?
レバレッジを掛けていたら?
相場は結果が全て。
下がったらその時点で損になるだけ。
時間をかけて3倍まで上がった株が、4日で元通り。
つくづく買い持ちしていなくて良かったと思わざるを得ません。
【実体験】過去のトンデモ連続S安
新興市場の銘柄に限ったことではありません。
過去には、東証1部(現行の東証プライム)の大型株でも、どエライ目にあったことがあります。
思い切り食らいました。
忘れもしない2011年秋、オから始まる銘柄。
ハイテク光学機器を扱う主力株。
ストップ安が連続し、株価は3分の1に。
ストップ安になる直前、すでに半額になる位まで株価が下がっていました。
主力株でそんなことがあるのか?
あるのです。
そこからさらに爆下げし、食らった張本人、それが当方であります。
日足チャート回顧
東証1部の主力株でまさかそこまで?
半額の直後に3分の1とは。
全く予想できず、思い切り食らってしまいました。
ツラいなんてもんではありません。
もちろん、投入資金はいきなり3分の1以下に。
S安連続の例はいくらでもある
ストップ安の連続で株価が10分の1になった例があります。
詳細は「ストップ安 記録」などの語で検索すると出てきます。
また、震災の時の某主力電力株なども、とんでもない下落を見せました。
天下の優良大型株が。
さすがにストップ安はそこまで連続しませんでしたが、下げ幅が酷い。
まさに相場に絶対はないと言うことです。
そして、そういう銘柄を間近に見てしまうと、おそろしくて買い持ちできなくなってしまいます。
その結果、デイトレードにに移行する人も少なくありません。
おカネ持ちがケチな理由
相場はやればやるほど、どんどん恐怖が体に染みついて行きます。
「大金持ちの投資家が物凄いケチだ」などと言う話をたまに聞きます。
想像できない世界です。
しかし、それはきっと、このような辛い経験を繰り返しているからです。
相場の損失は、理不尽なくらいに突然、それもとんでもない金額で襲ってきます。
それを思えば、飲み食いや買い物におカネをかける気が失せても不思議はありません。
ある種のPTSDみたいなモノです。
これを当方の用語で、値動きノイローゼと呼びます。
値動きノイローゼに幸あれ。
さて、本日の結果は、スイング勝ち。
しかし、勝ち幅が狭い。
昨日の負けが取り返せてないのであるからして。
今月マイ転回復せず。
相場とはこんなにつらいものだったのか。
「おカネかえして!」
モニターに向かって叫びました。
鉄とメガバンじっと持ってるだけで勝てる主力相場やったのに。
涙を拭いて、やり直すしかありません。
思わずアレな株いくつか、厚く買い持ち。
買い込んでもうたなあ。
後に引けない勝負的な。
ええかげん頼むで。